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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
540.女神様は、ドリアン王国へ裁定を下しました。
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「ドリアン王国に、裁定を下す。」
と女神様。
ドリアン王国の国王陛下とドリアン王国の侯爵子息の体が変化した。
ドリアンに。
ドリアン型ではなく。
胴体がドリアン。
食べ物のドリアンの実そのもの。
ドリアンの実に、首があって頭が乗っかっている。
ドリアンの実に、人間の手と足が生えている。
ドリアンの上に乗っかっている首と頭に変化はない。
髪の毛も顔も、裁定前と後で変わったところはない。
首飾りは、首にかかったまま。
腕は、袖に覆われたまま。
胴体は、ドリアンの実。
ズボンは、どうなったのかな?
オレは、心配になって、視線を下げた。
ズボンは履いたままであってほしい。
たとえ胴体がドリアンの実になっても。
国際会議に、下半身丸出しで出席されるのは、なー。
下半身丸出しで使用された椅子なんて、誰も使いたがらないから、廃棄になるよな。
勿体ないなー。
下半身のポロリ予防に、タオルかシーツがいるかなー?
そんな風に考えながら、テーブルの下を見る。
ん?
ドリアンの実の胴体から生えている両足は、ズボンを履いたまま。
靴も履いている。
でも。
ドリアンの実の胴体部分は、何も包まれていない。
やっぱり布が必要だよなー。
と、オレは、顔を上げかけて。
まじまじと、ドリアンの胴体から両足が生えているあたりを再確認した。
ない。
ないぞ?
男性なら、股間にぶら下がっているはずのものが、ドリアンの胴体から生えている両足の間にない。
影も形もない。
棒も袋も。
オレは、サーバル王国に、女神様の裁定が下されたときを思い出す。
サーバル王国の人は、顔はタヌキ顔に、腹はデベソになった。
サーバル王国の人は、人間の体からタヌキの体に変化していない。
同じタイミングで裁定が下されたケレメイン大公国の家人は、頭部に柴犬の耳が生えて、尻に柴犬の尻尾が生えた。
裁定が下ったサーバル王国の人も、ケレメイン大公国の家人も、肉体は、人間のままだった。
服の下は確認できないけれど、生殖器に異変はなかったんじゃないかな?
サーバル王国とケレメイン大公国の家人に女神様の裁定が下りたとき、生殖器がなくなっていたら、もっと阿鼻叫喚になっていたんじゃないかな?
あったものが、体から取り除かれたらさ。
『ない!』
と気づくと思うんだよな。
今回、ドリアン王国の国王陛下とドリアン王国の侯爵子息に下された女神様の裁定は、人間の体でいることを許さない、という意味だったのかな。
胴体がドリアンの実になって。
生殖器が取り除かれた、ドリアン王国の国王陛下と侯爵子息は、驚愕しているオレの顔をチラ見すると、ふっと笑い、互いの体を見て、叫び声をあげた。
「なんだ!これは!」
とドリアン王国の侯爵子息。
見ている方もびっくりだけど、体がドリアンになった方は、もっとびっくりだよなー。
「私の体に何をした!」
とドリアン王国の国王陛下は、女神様を睨む。
「そなたら二人の生殖器を無くしたわ。」
と女神様。
女神様が裁定を下した後の第一声は、
『体をドリアンに変えてやったわ』
じゃなかった。
ドリアン王国の国王陛下と侯爵子息の生殖器を無くすことが、ドリアン王国の国王陛下と侯爵子息の体をドリアンに変えるよりも、女神様にとって意味があったんだろうなー。
でも。
国を代表して国際会議に参加している、他所の国の国王陛下と侯爵子息の生殖器についての話題を取り上げる会議。
後世で伝説になりそうだなー。
オレは、束の間、現実逃避した。
女神様の顔を睨むドリアン王国の侯爵子息は、女神様の顔から目をそらさない。
「私は、ドリアン王国の国王として、後継を残す必要がある。
女神様。私の体をいますぐ元に戻してもらおう。」
とドリアン王国の国王陛下。
ドリアン王国の国王陛下は、侯爵子息に加勢。
「そなたらに生殖器は不要。」
と女神様。
と女神様。
ドリアン王国の国王陛下とドリアン王国の侯爵子息の体が変化した。
ドリアンに。
ドリアン型ではなく。
胴体がドリアン。
食べ物のドリアンの実そのもの。
ドリアンの実に、首があって頭が乗っかっている。
ドリアンの実に、人間の手と足が生えている。
ドリアンの上に乗っかっている首と頭に変化はない。
髪の毛も顔も、裁定前と後で変わったところはない。
首飾りは、首にかかったまま。
腕は、袖に覆われたまま。
胴体は、ドリアンの実。
ズボンは、どうなったのかな?
オレは、心配になって、視線を下げた。
ズボンは履いたままであってほしい。
たとえ胴体がドリアンの実になっても。
国際会議に、下半身丸出しで出席されるのは、なー。
下半身丸出しで使用された椅子なんて、誰も使いたがらないから、廃棄になるよな。
勿体ないなー。
下半身のポロリ予防に、タオルかシーツがいるかなー?
そんな風に考えながら、テーブルの下を見る。
ん?
ドリアンの実の胴体から生えている両足は、ズボンを履いたまま。
靴も履いている。
でも。
ドリアンの実の胴体部分は、何も包まれていない。
やっぱり布が必要だよなー。
と、オレは、顔を上げかけて。
まじまじと、ドリアンの胴体から両足が生えているあたりを再確認した。
ない。
ないぞ?
男性なら、股間にぶら下がっているはずのものが、ドリアンの胴体から生えている両足の間にない。
影も形もない。
棒も袋も。
オレは、サーバル王国に、女神様の裁定が下されたときを思い出す。
サーバル王国の人は、顔はタヌキ顔に、腹はデベソになった。
サーバル王国の人は、人間の体からタヌキの体に変化していない。
同じタイミングで裁定が下されたケレメイン大公国の家人は、頭部に柴犬の耳が生えて、尻に柴犬の尻尾が生えた。
裁定が下ったサーバル王国の人も、ケレメイン大公国の家人も、肉体は、人間のままだった。
服の下は確認できないけれど、生殖器に異変はなかったんじゃないかな?
サーバル王国とケレメイン大公国の家人に女神様の裁定が下りたとき、生殖器がなくなっていたら、もっと阿鼻叫喚になっていたんじゃないかな?
あったものが、体から取り除かれたらさ。
『ない!』
と気づくと思うんだよな。
今回、ドリアン王国の国王陛下とドリアン王国の侯爵子息に下された女神様の裁定は、人間の体でいることを許さない、という意味だったのかな。
胴体がドリアンの実になって。
生殖器が取り除かれた、ドリアン王国の国王陛下と侯爵子息は、驚愕しているオレの顔をチラ見すると、ふっと笑い、互いの体を見て、叫び声をあげた。
「なんだ!これは!」
とドリアン王国の侯爵子息。
見ている方もびっくりだけど、体がドリアンになった方は、もっとびっくりだよなー。
「私の体に何をした!」
とドリアン王国の国王陛下は、女神様を睨む。
「そなたら二人の生殖器を無くしたわ。」
と女神様。
女神様が裁定を下した後の第一声は、
『体をドリアンに変えてやったわ』
じゃなかった。
ドリアン王国の国王陛下と侯爵子息の生殖器を無くすことが、ドリアン王国の国王陛下と侯爵子息の体をドリアンに変えるよりも、女神様にとって意味があったんだろうなー。
でも。
国を代表して国際会議に参加している、他所の国の国王陛下と侯爵子息の生殖器についての話題を取り上げる会議。
後世で伝説になりそうだなー。
オレは、束の間、現実逃避した。
女神様の顔を睨むドリアン王国の侯爵子息は、女神様の顔から目をそらさない。
「私は、ドリアン王国の国王として、後継を残す必要がある。
女神様。私の体をいますぐ元に戻してもらおう。」
とドリアン王国の国王陛下。
ドリアン王国の国王陛下は、侯爵子息に加勢。
「そなたらに生殖器は不要。」
と女神様。
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