《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

534.ドリアン王国の国王陛下は、マウンテン王国へ提案しました。『マウンテン王国の国王陛下と王妃陛下は、私の元に来られるといい。』

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ドリアン王国の国王陛下は、動じなかった。

「マウンテン王国は、気の強い女を次の王妃にすえるのか。

女の元に通う気のない国王陛下には、似合いの女が見つかったようだ。」
とドリアン王国の国王陛下。

「マウンテン王国の国王陛下を女の元に通う気のない、とおっしゃるドリアン王国の国王陛下は、マウンテン王国の国王陛下のことが気になって仕方ないのでしょうか?」
と宰相補佐で侯爵令嬢のポーリーン・タチバナ。

マウンテン王国の国王陛下が女の元へ通っていない、というのは、王妃陛下の寝室に行っていない、という意味だよな。

他所の国の国王陛下が、王妃陛下と夫婦生活をしているかどうか、なんて、さ。

国際会議で出す話題かな?

オレやマウンテン王国の四人は、マウンテン王国の国王陛下が女神様に恋煩いしていた事情を知っている。

夜な夜な、女神様を呼び出していたから、マウンテン王国の国王陛下は王妃陛下の寝室に行かなかったんだなあ、ということも。

マウンテン王国の王妃陛下は、伴侶の国王陛下が女神様との逢瀬に夢中になっているということを知らなかったけれど、夫婦生活を蔑ろにされてきたために、今さら夫婦生活をする気がなくなってしまっている。

マウンテン王国の国王陛下が、女神様に恋しても、その恋は叶わないと自覚して、失恋を受け入れて、王妃陛下に働きかけるようになっていたら、王妃陛下の考えも変わったかもしれない。

でも、現実は。

マウンテン王国の国王陛下は、女神様への恋煩いから覚めていない。

マウンテン王国の国王陛下と王妃陛下の夫婦生活は、何も始まらないまま、時間だけが経過している。

この状況が、女神様に関する情報が伏せられた状態で伝わると。

ドリアン王国の国王陛下の解釈になるのかな?

マウンテン王国の国王陛下は、女性に興味がないから、王妃陛下と夫婦生活を営まない、という解釈に。

マウンテン王国の王妃陛下が、国王陛下との夫婦生活に積極的ではないから、営みがないまま。

気の強い女なら、女から積極的に夫婦生活を始めるだろう?
みたいな発想になったのかな。

ドリアン王国の国王陛下は、その考え方で生きてきたのかな。

でもなー。

ドリアン王国の国王陛下の考え方は、マウンテン王国の国王陛下に当てはまらないような気がするんだよなー?

やる気が起きないときに、やろうと誘われても、さ。

出来るのかな?
と思う。

マウンテン王国の国王陛下の恋の仕方ってさ。

一途で重くて、脇見をしない感じなんだよな。

女神様への恋心があるうちは、他の人と体を重ねたがらないんじゃないかなー。

人の目がある場所で手を繋ぐくらいは、できるかもしれないけど。

寝室に訪ねてきた女性がだれであっても、女神様でないなら、優しくするかな?

夫婦生活をしないと、と周りから焚き付けられていたら、国王として、寝室に現れた女性を追い払うことはしないだろうけど。

マウンテン王国の国王陛下から優しい言葉をかけることは、まずしない気がするぞ。

寝室での扱いが良くないのは、お互いのために良くないよなー?

マウンテン王国の国王陛下は、寝室で、愛撫するかなー?

好きな人が出来たらさ。

好きな人に触りたいとは思っても。

好きでない人には、触る気になるかな?

愛撫も優しい言葉もなく、いきなり、挿入したら。

夫婦の営みというより作業だよな。

挿入となると。

勃たなきゃ、話にならないわけだからさ。

勃つのかな?

勃たせる?

誰が?

マウンテン王国の国王陛下は、自分で勃たせたりしないだろうから、寝室に来た女性が、勃たせることになるよなー。

マウンテン王国の国王陛下は、すぐに萎えそうな気がする。

マウンテン王国の国王陛下と夫婦の営みをしようとすると、女性に負担がかかりすぎるぞ。

オレの友達がそんな苦労ばかりの相手と結婚するのは、なー。

「マウンテン王国の国王陛下には、同格の同性で親しくなれる相手が必要だろう?」
とドリアン王国の国王陛下。

お追従ではなく、相談できる友達は、マウンテン王国の国王陛下に必要かもしれない。

でも。

友達として、ドリアン王国の国王陛下は、必要かなー?

ドリアン王国の国王陛下の話からは、マウンテン王国の国王陛下を友達として遇するという感じがしないんだよなー?

「マウンテン王国の国王陛下は、私の元に来られるとよい。
王妃陛下も一緒にどうだ?

私なら、国王陛下も王妃陛下も満足させられる。」
とドリアン王国の国王陛下。

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