《本編 完結 続編開始》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

文字の大きさ
上 下
532 / 667
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

532.ドリアン王国の国王陛下vsマウンテン王国の宰相補佐で侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。舌戦中に、ドリアン王国の国王陛下から、新情報?

しおりを挟む
マウンテン王国の宰相補佐で侯爵令嬢のポーリーン・タチバナは、ドリアン王国の国王陛下の失礼な発言にも堂々としている。

「マウンテン王国には、既に王妃陛下がおりますの。

ドリアン王国の国王陛下は、どういった理由から、私が王妃になる話を思いつかれたのでしょうか?」
と宰相補佐で侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。

「思いつきなものか。

私の耳が早いばかりに、残念だったな。

旧知の男の元へ逃げてきたところで、逃げ切れるようなものでもあるまい。

頼る男をまちがえたのではないか?

他の男に頼らなければ、何一つ、成し遂げられない、何も持たぬ、名ばかりの男などを頼ったのは失敗だったようだ。

このような時期に、国を空けてよかったのか?

国を空けている間に、着々と準備が進んでいく。

気にならないのか?

婚礼の準備は、花嫁がいなくてもできる。

出番に間に合いさえすれば。

花婿もか。

花婿と、一度話し合いをしてはどうか?

国を思う気持ちがあるなら、いち早く、国へ帰った方がいい。」
とドリアン王国の国王陛下。

ドリアン王国の国王陛下は、マウンテン王国の内部情報に詳しいな。

「ドリアン王国の国王陛下に、国へ帰ることをお勧めいただきましたけれども。」
とマウンテン王国の宰相補佐で侯爵令嬢のポーリーン・タチバナは、ドリアン王国の国王陛下に一歩もひかない。

「ドリアン王国からマウンテン王国への侵略を中止して、マウンテン王国にいるスパイの引き上げる旨と、マウンテン王国への侵略は未来永劫行わないという取り決めがまだですわ。」

「マウンテン王国の侯爵令嬢は、マウンテン王国の国王陛下を袖にする言い訳に、一国の王である私を使うつもりか。

マウンテン王国の国王陛下との結婚が気に入らないのであれば。

マウンテン王国の国王陛下との結婚が待っているマウンテン王国へ帰ることをやめて、私の元へ来るか?」
とドリアン王国の国王陛下。

へ?

ドリアン王国の国王陛下は、自分の元へって言ったよな?

マウンテン王国の侯爵令嬢ポーリーン・タチバナに。

ということは、さ。

プロポーズ?

プロポーズだよな?

カズラくんが、いるんだけど!

カズラくんが後ろにいるのに、他の人を誘うなんて、ドリアン王国の国王陛下が大胆すぎる!

そういや、カズラくんは、ドリアン王国の国王陛下ときっちり別れたのかな?

別れるのは、止めたのかな?

オレは、恐る恐るカズラくんの様子を観察する。

ドリアン王国の国王陛下の後ろに座っているカズラくん。

カズラくんのハリセンは、待機状態。

カズラくんの表情は、変化なし。

怒っているのかな。

どうでもいい、と思っているのかな。

どっちか、分からない。

修羅場になるのかな?

ならないのかな?

オレの心臓は早鐘を打つ。

「私は、マウンテン王国の侯爵令嬢でございますけども、宰相補佐も務めております。

私に、ドリアン王国への亡命の予定はございません。」
とマウンテン王国の宰相補佐で侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。

ん?

亡命?

プロポーズじゃなく?

オレの早合点だったんだなー。

修羅場にならずに済んだなとオレが安心しきったとき。

「亡命などとは、味気ない。

マウンテン王国で王妃として望まれているだけではなく、ドリアン王国でも望まれていると、マウンテン王国に帰って自慢してはどうだ?

マウンテン王国の王妃にしたい面々から、さぞかし優しく扱われることだろう。

マウンテン王国に帰って結婚するのは、ちやほやしてくれる連中ではないが。

女に興味があるのかないのか分からない、マウンテン王国の国王陛下と結婚することになるとは、巡り合わせの妙というものだろう。」
とドリアン王国の国王陛下。

えっと、どっちかな?

やっぱり、ドリアン王国の国王陛下は、マウンテン王国の侯爵令嬢ポーリーン・タチバナにプロポーズしているのかな?

カズラくんの表情は、特に変わりなく。

しかも、追加情報が入ってきたぞ。

真偽の程は、分からないけれど。

マウンテン王国の国王陛下は、女の人に興味がない?

マウンテン王国の国王陛下は、女神様に片思いだったのでは?
しおりを挟む
感想 84

あなたにおすすめの小説

どうしてこうなった?(ショートから短編枠にしたもの)

エウラ
BL
3歳で魔物に襲われて両親を亡くし、孤児院育ちの黒髪黒目で童顔のノヴァは前世の記憶持ちの異世界転生者だ。現在27歳のCランク冒険者。 魔物に襲われたときに前世の記憶が甦ったが、本人は特にチートもなく平々凡々に過ごしていた。そんなある日、年下22歳の若きSランク冒険者のアビスと一線を越える出来事があり、そこで自分でも知らなかった今世の過去を知ることになり、事態は色々動き出す。 若干ストーカー気味なわんこ系年下冒険者に溺愛される自己評価の低い無自覚美人の話。 *以前ショート専用の枠で書いてましたが話数増えて収拾がつかなくなったので短編枠を作って移動しました。 お手数おかけしますがよろしくお願いいたします。 なお、プロローグ以降、途中まではショートの投稿分をまるっと載せるのでそちらと重複します。ご注意下さい。出来次第投稿する予定です。 こちらはR18には*印付けます。(でも忘れたらすみません)

どうも、卵から生まれた魔人です。

べす
BL
卵から生まれる瞬間、人間に召喚されてしまった魔人のレヴィウス。 太った小鳥にしか見えないせいで用無しと始末されそうになった所を、優しげな神官に救われるのだが…

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

実はαだった俺、逃げることにした。

るるらら
BL
 俺はアルディウス。とある貴族の生まれだが今は冒険者として悠々自適に暮らす26歳!  実は俺には秘密があって、前世の記憶があるんだ。日本という島国で暮らす一般人(サラリーマン)だったよな。事故で死んでしまったけど、今は転生して自由気ままに生きている。  一人で生きるようになって数十年。過去の人間達とはすっかり縁も切れてこのまま独身を貫いて生きていくんだろうなと思っていた矢先、事件が起きたんだ!  前世持ち特級Sランク冒険者(α)とヤンデレストーカー化した幼馴染(α→Ω)の追いかけっ子ラブ?ストーリー。 !注意! 初のオメガバース作品。 ゆるゆる設定です。運命の番はおとぎ話のようなもので主人公が暮らす時代には存在しないとされています。 バースが突然変異した設定ですので、無理だと思われたらスッとページを閉じましょう。 !ごめんなさい! 幼馴染だった王子様の嘆き3 の前に 復活した俺に不穏な影1 を更新してしまいました!申し訳ありません。新たに更新しましたので確認してみてください!

αからΩになった俺が幸せを掴むまで

なの
BL
柴田海、本名大嶋海里、21歳、今はオメガ、職業……オメガの出張風俗店勤務。 10年前、父が亡くなって新しいお義父さんと義兄貴ができた。 義兄貴は俺に優しくて、俺は大好きだった。 アルファと言われていた俺だったがある日熱を出してしまった。 義兄貴に看病されるうちにヒートのような症状が… 義兄貴と一線を超えてしまって逃げ出した。そんな海里は生きていくためにオメガの出張風俗店で働くようになった。 そんな海里が本当の幸せを掴むまで…

愛などもう求めない

白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。 「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」 「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」 目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。 本当に自分を愛してくれる人と生きたい。 ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。  ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。 最後まで読んでいただけると嬉しいです。

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

前世である母国の召喚に巻き込まれた俺

るい
BL
 国の為に戦い、親友と言える者の前で死んだ前世の記憶があった俺は今世で今日も可愛い女の子を口説いていた。しかし何故か気が付けば、前世の母国にその女の子と召喚される。久しぶりの母国に驚くもどうやら俺はお呼びでない者のようで扱いに困った国の者は騎士の方へ面倒を投げた。俺は思った。そう、前世の職場に俺は舞い戻っている。

処理中です...