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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
516.『妾の世界に妾の楽しみ。妾は妾の好きにする。』女神様のこれからの希望を聞いてみました。サーバル王国の王妃陛下は、女神様に質問します。
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「最近の女神様は、ケレメイン大公国でオレや愛こんにゃく家と行動したり、サーバル王国の王女シガラキノ様と友誼を結んだりしているよな?
女神様には、女神様が、今後、どんな暮らしをしたいかを話してもらいたい。
今までの国王陛下とだけ話す暮らしと、最近の暮らしを比較して、どっちがしたい暮らしに近いか、から、話してくれないかな?」
「妾は、王に呼ばれるときだけ、王と話すよりも、今の暮らしが楽しいわ。」
と女神様。
そうだろうなー。
最近の女神様、とっつきやすくなっているからな。
オレが女神様といることに慣れてきた、という事情を差っ引いてもさ。
「女神様が、毎日を楽しんでいるのは、伝わってくるぞ。
初めて会ったときと比べたら、女神様の感情は、格段に豊かになったと思う。
女神様の興味の対象が増えたからかな。
女神様の話す相手の種類が増えて、話す内容も多様化したからかな。
女神様は、以前よりも、話しやすくなった気がするなー。」
「妾は、いつでも、話しやすいわ。」
と女神様。
話しやすいのは、女神様考えている女神様像だからな?
オレと出会ったときの女神様が関心を示していた範囲は、狭かった。
クロードは、特別、大大大好き。
マウンテン王国の国王陛下は、しもべだから、しもべの特別枠。
他の人も、まあ、大事にはしているけど、その他大勢の扱いだった。
異世界人のカズラくんとオレは、女神様の大事にする対象じゃないから、大事にしなくてもいい。
オレが出会ったときの女神様は、この姿勢を徹底していた。
オレは、女神様には負けるものか、と頑張っていた。
元々、オレと女神様は、クロードを挟んだ恋敵。
オレが頑張りたくなるのも、おかしなことじゃなかった。
オレと女神様の間には、常に緊張感があった。
今のオレと女神様の間の緊張感は、そこそこ薄れている。
オレが女神様と話したり行動したりするようになったら、女神様の人となりを知ることができた、というのもあるけれど。
女神様の興味がクロード一本じゃなくなったのが、良かったんだろうなー。
「近々、愛こんにゃく家の結婚式を執り行おうと決めたのも、女神様が見てみたいと思ったのが、きっかけなんだよなー。
愛こんにゃく家の結婚式を楽しみに、女神様はケレメイン大公国内をウロウロして。
女神様と顔を合わせる機会が増えて、女神様が交わす会話も多くなったからだろうな。」
オレは、いったん、言葉を区切った。
「女神様は、今の暮らしを今後も続けたいかな?」
「続けるわ。」
と即答する女神様。
「女神様は、ケレメイン大公国以外にも足を伸ばして、女神様の世界を体験してみたいかな?」
「妾の世界に、妾の楽しみ。」
と女神様は、にっこり。
「女神様のこれからの暮らしについて、ここで、女神様の希望を聞かせてくれ。
女神様は、国王陛下に力を授けて、国王陛下が呼ばれたときだけ、女神様が女神様の世界に降り立ち、国王陛下と交流するけども、基本的に女神様の世界の住人とは関わらない暮らしをこれからも続けることを希望するかな?
それとも。
女神様の世界の住人の中で暮らしたり、住人のいないところで暮らしたりすることについて、特に条件を決めないで、女神様の気が赴くままに過ごしたいかな?」
オレの女神様への質問をきいて、会議の参加者は、女神様に注目した。
女神様は、にっこり。
「妾は、妾の好きにするわ。」
と女神様。
「国王陛下に呼ばれて、国王陛下のところへ従来通り行くかどうか、も含めて、女神様は好きにしたいのかな?」
「妾は、妾の世界を妾が楽しくないものにしたくないわ。」
と女神様。
実に女神様らしいお答えが返ってきたなー。
オレは、予想していた通りだから、気楽に受け止めている。
オレがクロードの望まないことをしないと知っているクロードは、オレと同じく動じていない。
会議の参加者は、真剣に女神様の答えを受け止めていた。
サーバル王国の国王陛下夫妻と王女シガラキノ様は、特に真剣だ。
女神様の考え方が変わるなら、国の運営も、万が一のときの女神様頼み、から変えていかないといけなくなる。
女神様の恩恵が最初からないケレメイン大公国。
女王陛下の即位により、女神様の恩恵から外れたマウンテン王国。
この二国とは違い、サーバル王国は、まだ、女神様の恩恵が健在。
サーバル王国の国王陛下夫妻は、悩むことが増えただろうな。
国の舵取りと後継者について。
マウンテン王国の四人は、マウンテン王国が女神様の恩恵から外れていると知った後だからか、平静を保っている。
「女神様にお尋ねしたく思います、ずべし。
王女シガラキノが、サーバル王国の王として即位すると、サーバル王国は、女神様の恩恵から外れますか、ずべし?」
とサーバル王国の王妃陛下は、女神様に切り込んできた。
女神様には、女神様が、今後、どんな暮らしをしたいかを話してもらいたい。
今までの国王陛下とだけ話す暮らしと、最近の暮らしを比較して、どっちがしたい暮らしに近いか、から、話してくれないかな?」
「妾は、王に呼ばれるときだけ、王と話すよりも、今の暮らしが楽しいわ。」
と女神様。
そうだろうなー。
最近の女神様、とっつきやすくなっているからな。
オレが女神様といることに慣れてきた、という事情を差っ引いてもさ。
「女神様が、毎日を楽しんでいるのは、伝わってくるぞ。
初めて会ったときと比べたら、女神様の感情は、格段に豊かになったと思う。
女神様の興味の対象が増えたからかな。
女神様の話す相手の種類が増えて、話す内容も多様化したからかな。
女神様は、以前よりも、話しやすくなった気がするなー。」
「妾は、いつでも、話しやすいわ。」
と女神様。
話しやすいのは、女神様考えている女神様像だからな?
オレと出会ったときの女神様が関心を示していた範囲は、狭かった。
クロードは、特別、大大大好き。
マウンテン王国の国王陛下は、しもべだから、しもべの特別枠。
他の人も、まあ、大事にはしているけど、その他大勢の扱いだった。
異世界人のカズラくんとオレは、女神様の大事にする対象じゃないから、大事にしなくてもいい。
オレが出会ったときの女神様は、この姿勢を徹底していた。
オレは、女神様には負けるものか、と頑張っていた。
元々、オレと女神様は、クロードを挟んだ恋敵。
オレが頑張りたくなるのも、おかしなことじゃなかった。
オレと女神様の間には、常に緊張感があった。
今のオレと女神様の間の緊張感は、そこそこ薄れている。
オレが女神様と話したり行動したりするようになったら、女神様の人となりを知ることができた、というのもあるけれど。
女神様の興味がクロード一本じゃなくなったのが、良かったんだろうなー。
「近々、愛こんにゃく家の結婚式を執り行おうと決めたのも、女神様が見てみたいと思ったのが、きっかけなんだよなー。
愛こんにゃく家の結婚式を楽しみに、女神様はケレメイン大公国内をウロウロして。
女神様と顔を合わせる機会が増えて、女神様が交わす会話も多くなったからだろうな。」
オレは、いったん、言葉を区切った。
「女神様は、今の暮らしを今後も続けたいかな?」
「続けるわ。」
と即答する女神様。
「女神様は、ケレメイン大公国以外にも足を伸ばして、女神様の世界を体験してみたいかな?」
「妾の世界に、妾の楽しみ。」
と女神様は、にっこり。
「女神様のこれからの暮らしについて、ここで、女神様の希望を聞かせてくれ。
女神様は、国王陛下に力を授けて、国王陛下が呼ばれたときだけ、女神様が女神様の世界に降り立ち、国王陛下と交流するけども、基本的に女神様の世界の住人とは関わらない暮らしをこれからも続けることを希望するかな?
それとも。
女神様の世界の住人の中で暮らしたり、住人のいないところで暮らしたりすることについて、特に条件を決めないで、女神様の気が赴くままに過ごしたいかな?」
オレの女神様への質問をきいて、会議の参加者は、女神様に注目した。
女神様は、にっこり。
「妾は、妾の好きにするわ。」
と女神様。
「国王陛下に呼ばれて、国王陛下のところへ従来通り行くかどうか、も含めて、女神様は好きにしたいのかな?」
「妾は、妾の世界を妾が楽しくないものにしたくないわ。」
と女神様。
実に女神様らしいお答えが返ってきたなー。
オレは、予想していた通りだから、気楽に受け止めている。
オレがクロードの望まないことをしないと知っているクロードは、オレと同じく動じていない。
会議の参加者は、真剣に女神様の答えを受け止めていた。
サーバル王国の国王陛下夫妻と王女シガラキノ様は、特に真剣だ。
女神様の考え方が変わるなら、国の運営も、万が一のときの女神様頼み、から変えていかないといけなくなる。
女神様の恩恵が最初からないケレメイン大公国。
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この二国とは違い、サーバル王国は、まだ、女神様の恩恵が健在。
サーバル王国の国王陛下夫妻は、悩むことが増えただろうな。
国の舵取りと後継者について。
マウンテン王国の四人は、マウンテン王国が女神様の恩恵から外れていると知った後だからか、平静を保っている。
「女神様にお尋ねしたく思います、ずべし。
王女シガラキノが、サーバル王国の王として即位すると、サーバル王国は、女神様の恩恵から外れますか、ずべし?」
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