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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
504.女神様vsサーバル王国の侯爵子息。ドリアン王国の国王陛下について、女神様が、ドリアン王国の侯爵子息に聞きましたことには?
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「女神様の恩恵を受けられていないと考えたドリアン王国は、異世界人を利用した他国への侵略意思があるのではないか、とミーレ長官の奥様ポピー・ミーレの見解は、オレも同意見だ。
このまま侵略規模を拡大していくんじゃないかな、とオレは予想している。」
ミーレ長官の奥様ポピー・ミーレが、理路整然とドリアン王国が異世界人を欲しがった目的を話した後。
会議の参加者は、ドリアン王国が異世界人を欲しがった理由を予想しやすくなった。
マウンテン王国の王姉殿下スナメリ様と宰相補佐の侯爵令嬢ポーリーン・タチバナは、ミーレ長官の奥様ポピー・ミーレへの好感度を上げている。
ミーレ長官の奥様ポピー・ミーレを見ていると。
ミーレ長官の頑張りと、ミーレ長官の奥様のスーパープレーが噛み合ったから、ミーレ長官の家族は、マウンテン王国でやってこれたんだなー、と思う。
マウンテン王国の会議参加者のみならず、サーバル王国の国王陛下夫妻も、ミーレ長官の奥様ポピー・ミーレに好意的に見ている。
この会議の参加者は、ミーレ長官の奥様ポピー・ミーレに対して、『この人はできる。』と認めていた。
長時間話したわけではないのに。
マウンテン王国の先代国王陛下が、甥の伴侶だと承知の上で、ミーレ長官の奥様を伴侶に欲しがったという話を、今、思い出してしまった。
ミーレ長官、安心してくれ。
ミーレ長官の悪評は、この後、ドリアン王国の侯爵子息が退室してから、払拭するからな?
ドリアン王国の侯爵子息はだんまりを決め込んでいる。
言質をとられないようにしているのかな?
オレは、女神様に確認することにした。
これから、オレが女神様に確認することは、ドリアン王国だけではなく、ケレメイン大公国、サーバル王国、マウンテン王国にも関係してくる。
「女神様。
女神様は、女神様の世界の住人がすることを見守ってきたよな?」
「妾の世界よ、ふふふ。」
と女神様。
女神様は、当然だ、と微笑む。
「女神様の住人がすることに対して、女神様が、直接止めるように伝えたことは、今までなかったよな?」
「ないわ、ふふふ。」
と女神様。
あれはダメ、これをしろ、と言わないからと言って、女神様が何も思わないわけじゃなかったことは、女神様の世界の住人が知っていていい、と思う。
お互いの幸せのために。
「女神様。
ケレメイン大公国、マウンテン王国、サーバル王国、ドリアン王国の四カ国の代表が集まっているこの会議で、女神様の世界の住人に望むことや、女神様がしたいことや、女神様の気持ちを伝えてみたらどうかな?」
「妾の世界について、妾が話す?」
と女神様は、面白そうに目を輝かせた。
女神様が、誰かに女神様の世界について語ることはなかっただろうからなー。
「今まで、女神様と、女神様の世界の住人との接点が、各国の国王陛下だけだったよな。
女神様と会える限られた人も、女神様について語ってこなかった。
その結果。
女神様の世界の住人は、女神様について知らないことが多すぎる。
知らなさ過ぎて、踏み込まない。
踏み込もうとしたときは、見当違いの努力をする
女神様の思いを知らないまま進んできたから、今の状態になったのかもしれない。
女神様から話を聞いて、各国は、国づくりの指針を改めるかもしれない。
全部、かもしれない、という可能性の話なんだけどさ。
やってみて、何か変わるか、何も変わらないか、は、やってみないと分からないんだよな。」
女神様が、女神様の世界をどんな風に考えているか、どんな風に育てていきたいかを知らなさ過ぎて、見当違いの努力を重ねていった典型がドリアン王国だとオレは思うんだよな。
ドリアン王国が、今のまま変わらなければ、女神様が気に入る要素がないドリアン王国は、ケレメイン大公国、マウンテン王国、サーバル王国の三カ国から関係を絶たれた後、衰退どころじゃなく、滅亡するか、武力で他国に戦争を仕掛けてくるかするんじゃないかなー?
嫌な予想だけど。
「女神様の世界の住人が、女神様の世界で生きていくのに、女神様の恩恵で潰し合いをするよりも、栄え合う方が、女神様としては、楽しくはないかな?」
「妾の楽しみを増やしたいわ。」
と女神様。
「女神様。女神様の話したいことを話してみてくれ。」
女神様は、目を輝かせたまま話し始めた。
「妾は、妾の世界が妾の楽しみとして機能しないと面白くないわ。」
と女神様。
「女神様の楽しみとは、どんなことかな?」
「無から生み出す技術、芸術、発想は、楽しいわ。
生み出した者も、生み出された者も、どちらも、妾を楽しませるわ。」
と女神様。
「女神様の楽しくないことは?」
「あるものを真似したものは楽しめないわ。
真似したものも、真似をさせることを望んだ者も、つまらないわ。」
と女神様。
女神様は、はっきりと好みを口にした。
模造品は、つまらない。
模造品を作る者もつまらない。
模造品を作らせる者もつまらない。
ドリアン王国の侯爵子息は、だんまりのままから、口を開いた。
「女神様。我が国が女神様との御縁に恵まれなかった理由は、我が国にあった、ということでしょうか?
我が国は女神様の好みに合わないから、女神様の恩恵を授かれない、ということでしょうか?」
とドリアン王国の侯爵子息。
「発想力のある者から生み出されたものでも、つまらないものはできるわ。
発想力のある者に、つまらないものを生み出させた場所がある。
発想力のある者は、つまらないものを生み出す場所に来てつまらなくなった。」
と女神様。
女神様の台詞は、ドリアン王国のしてきたことの全否定。
ドリアン王国の侯爵子息は、静かに女神様を見ている。
「ドリアン王国は、なんの理由で、今の王を国王としたの?
妾が、王だと認めたのは、今の王の父親。
第二王子は、王太子ではなかった。
ドリアン王国の王であった者はなぜ、第二王子に王を名乗らせている?
王太子の第一王子は、王にならないの?」
と女神様。
このまま侵略規模を拡大していくんじゃないかな、とオレは予想している。」
ミーレ長官の奥様ポピー・ミーレが、理路整然とドリアン王国が異世界人を欲しがった目的を話した後。
会議の参加者は、ドリアン王国が異世界人を欲しがった理由を予想しやすくなった。
マウンテン王国の王姉殿下スナメリ様と宰相補佐の侯爵令嬢ポーリーン・タチバナは、ミーレ長官の奥様ポピー・ミーレへの好感度を上げている。
ミーレ長官の奥様ポピー・ミーレを見ていると。
ミーレ長官の頑張りと、ミーレ長官の奥様のスーパープレーが噛み合ったから、ミーレ長官の家族は、マウンテン王国でやってこれたんだなー、と思う。
マウンテン王国の会議参加者のみならず、サーバル王国の国王陛下夫妻も、ミーレ長官の奥様ポピー・ミーレに好意的に見ている。
この会議の参加者は、ミーレ長官の奥様ポピー・ミーレに対して、『この人はできる。』と認めていた。
長時間話したわけではないのに。
マウンテン王国の先代国王陛下が、甥の伴侶だと承知の上で、ミーレ長官の奥様を伴侶に欲しがったという話を、今、思い出してしまった。
ミーレ長官、安心してくれ。
ミーレ長官の悪評は、この後、ドリアン王国の侯爵子息が退室してから、払拭するからな?
ドリアン王国の侯爵子息はだんまりを決め込んでいる。
言質をとられないようにしているのかな?
オレは、女神様に確認することにした。
これから、オレが女神様に確認することは、ドリアン王国だけではなく、ケレメイン大公国、サーバル王国、マウンテン王国にも関係してくる。
「女神様。
女神様は、女神様の世界の住人がすることを見守ってきたよな?」
「妾の世界よ、ふふふ。」
と女神様。
女神様は、当然だ、と微笑む。
「女神様の住人がすることに対して、女神様が、直接止めるように伝えたことは、今までなかったよな?」
「ないわ、ふふふ。」
と女神様。
あれはダメ、これをしろ、と言わないからと言って、女神様が何も思わないわけじゃなかったことは、女神様の世界の住人が知っていていい、と思う。
お互いの幸せのために。
「女神様。
ケレメイン大公国、マウンテン王国、サーバル王国、ドリアン王国の四カ国の代表が集まっているこの会議で、女神様の世界の住人に望むことや、女神様がしたいことや、女神様の気持ちを伝えてみたらどうかな?」
「妾の世界について、妾が話す?」
と女神様は、面白そうに目を輝かせた。
女神様が、誰かに女神様の世界について語ることはなかっただろうからなー。
「今まで、女神様と、女神様の世界の住人との接点が、各国の国王陛下だけだったよな。
女神様と会える限られた人も、女神様について語ってこなかった。
その結果。
女神様の世界の住人は、女神様について知らないことが多すぎる。
知らなさ過ぎて、踏み込まない。
踏み込もうとしたときは、見当違いの努力をする
女神様の思いを知らないまま進んできたから、今の状態になったのかもしれない。
女神様から話を聞いて、各国は、国づくりの指針を改めるかもしれない。
全部、かもしれない、という可能性の話なんだけどさ。
やってみて、何か変わるか、何も変わらないか、は、やってみないと分からないんだよな。」
女神様が、女神様の世界をどんな風に考えているか、どんな風に育てていきたいかを知らなさ過ぎて、見当違いの努力を重ねていった典型がドリアン王国だとオレは思うんだよな。
ドリアン王国が、今のまま変わらなければ、女神様が気に入る要素がないドリアン王国は、ケレメイン大公国、マウンテン王国、サーバル王国の三カ国から関係を絶たれた後、衰退どころじゃなく、滅亡するか、武力で他国に戦争を仕掛けてくるかするんじゃないかなー?
嫌な予想だけど。
「女神様の世界の住人が、女神様の世界で生きていくのに、女神様の恩恵で潰し合いをするよりも、栄え合う方が、女神様としては、楽しくはないかな?」
「妾の楽しみを増やしたいわ。」
と女神様。
「女神様。女神様の話したいことを話してみてくれ。」
女神様は、目を輝かせたまま話し始めた。
「妾は、妾の世界が妾の楽しみとして機能しないと面白くないわ。」
と女神様。
「女神様の楽しみとは、どんなことかな?」
「無から生み出す技術、芸術、発想は、楽しいわ。
生み出した者も、生み出された者も、どちらも、妾を楽しませるわ。」
と女神様。
「女神様の楽しくないことは?」
「あるものを真似したものは楽しめないわ。
真似したものも、真似をさせることを望んだ者も、つまらないわ。」
と女神様。
女神様は、はっきりと好みを口にした。
模造品は、つまらない。
模造品を作る者もつまらない。
模造品を作らせる者もつまらない。
ドリアン王国の侯爵子息は、だんまりのままから、口を開いた。
「女神様。我が国が女神様との御縁に恵まれなかった理由は、我が国にあった、ということでしょうか?
我が国は女神様の好みに合わないから、女神様の恩恵を授かれない、ということでしょうか?」
とドリアン王国の侯爵子息。
「発想力のある者から生み出されたものでも、つまらないものはできるわ。
発想力のある者に、つまらないものを生み出させた場所がある。
発想力のある者は、つまらないものを生み出す場所に来てつまらなくなった。」
と女神様。
女神様の台詞は、ドリアン王国のしてきたことの全否定。
ドリアン王国の侯爵子息は、静かに女神様を見ている。
「ドリアン王国は、なんの理由で、今の王を国王としたの?
妾が、王だと認めたのは、今の王の父親。
第二王子は、王太子ではなかった。
ドリアン王国の王であった者はなぜ、第二王子に王を名乗らせている?
王太子の第一王子は、王にならないの?」
と女神様。
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