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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
497.オレに、ドリアン王国の国王陛下の接待をさせようとしないでください。ドリアン王国の侯爵子息が、クロードのオレへの尻愛を曲解しています。
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「押しかけてきて接待希望とは、図々しい。」
「私を帰らせたいなら、簡単だ。大公妃殿下が、私を満足させたら、帰ろう。」
とドリアン王国の国王陛下。
「歓迎していないんだけどな?」
オレは、ドリアン王国の国王陛下と向き合っていて、ドリアン王国の侯爵子息に背中を向けていた。
ドリアン王国の侯爵子息ではなく、ドリアン王国の侯爵子息の側にいた誰かが、オレの後ろに来たかと思うと。
オレのズボンを脱がし始めた。
オイ!何してくれる?
王妃陛下の部屋で、ズボンを脱いだりしないからな?
「止めろ!」
オレは、ズボンを脱がそうとしてくる手を払いのけようとした。
払いのけようとしたオレの手をドリアン王国の侯爵子息が、つかむ。
「オイ!」
オレは、両手をつかまれて、後ろ手に縛られた。
なんで、オレが犯罪者扱いされているのかな?
ふざけるな!
ドリアン王国の侯爵子息の側にいた誰かは、ズボンだけじゃなく、オレの下着にも手をかけてきた。
洒落にならんことは止めろ!
「オイ!脱がすな!」
オレは、体をひねろうとしたが、動けない。
最初に脱がされたズボンが、足の動きを阻害してくる。
下着を押し下げられた。
呼んでもいないのに、押しかけてきて、嫌がっている住人の服を脱がせるな!
「私を一刻も早く帰らせたいなら、私を早く満足させた方がいい。」
とドリアンの国王陛下。
「接待を要求しながら、オレの服を脱がせるとは、どういう了見かな?」
嫌がらせの域を超えた犯罪までして、接待を要求するとか、思考がおかしい!
「大公妃殿下の接待に、ズボンと下着は、不要だろう?」
とドリアン王国の国王陛下。
何を言っているんだ?
下半身をさらけ出して接待する文化なんか、ないぞ!
オレは、続くドリアン王国の侯爵子息の台詞に息をのんだ。
「陛下。大公妃殿下の尻は、英雄が骨抜きになり、その素晴らしさを力説するほどのものです。
どうぞ、お納めください。」
とドリアン王国の侯爵子息。
はい?
尻とな?
今、オレの尻をお納めください、って言わなかったかな?
オレは、血の気がひいていくのを感じた。
オレは、自分自身が、そういう目で見られる可能性を考えていなかった。
オレはクロードの伴侶だけど、オレに性的な目を向けてくる人はいなかった。
マウンテン王国の国王陛下が黒幕の誘拐犯くらいしかいなかった。
その嫌な経験は、クロードが丁寧にオレを愛撫することで、押し流してくれた。
オレは、クロードに心身共に癒されて、守られてきた。
オレの肌の上を這い回る、誘拐犯の手の感触が蘇る。
嫌だ、もう二度とあんな経験はしたくない!
オレの体を好きにしようとするな!
クロード以外のお触りは、禁止だ!
オレは、クロードの情熱だけあればいい!
「ふざけるな!止めろ!」
オレは、ドリアン王国の侯爵子息に怒鳴っていた。
怒鳴っても、効果はなかった。
「陛下。私は、後ろから見ていますが、男の尻の何がいいのか、見ただけでは全く分かりません。」
とドリアン王国の侯爵子息。
「見るな!
見なくてもいいように、オレに下着とズボンを履かせろ!」
「陛下。
見たくはありませんが、英雄のイチオシとなれば、体験しないわけにもいきません。」
とドリアン王国の侯爵子息。
「イチオシだから、体験しないわけには、ってなるか!
体験したいなら、ドリアン王国に帰ってから、恋人を作るか、専門の人に頼め!
オレで体験しようとするな!」
クロードは、オレが好きで、オレの尻も好きなだけだ!
「オススメされたからには、英雄に感想を伝えないといけません。」
とドリアン王国の侯爵子息。
「クロードは、オススメしていない!
おっぱいの魅力か尻の魅力か、という猥談を勝手に解釈するな!」
クロードは、オレの尻を誰かに使わせることなんて、考えていない。
オレの尻への溢れるばかりの愛を語っていただけだ!
「英雄の言う尻の魅力など私には到底理解しがたいものです。
大公妃の尻が、英雄の言葉通りの素晴らしさを味わえるか、どうか。
こればっかりは、経験してみないことには、語れません。
オススメされた感想も伝えなくては。」
とドリアン王国の侯爵子息。
「解釈違いだ!オレの尻で経験しようとするな!」
オレの尻で経験した感想をクロードに伝えるだと?
そんなクロードを傷つけることをやらせて、たまるか!
オレも掘られたくない!
オレは、体をひねって、ドリアン王国の国王陛下の手をオレの両肩から外そうとした。
「大公妃殿下は、英雄が絶賛する持ち物を出し惜しみして、外交が無事に済むと考えているようだ。」
とドリアン王国の国王陛下。
外交がなんだって?
「大公妃殿下は、外交の場で活躍したいとは思わないのか?」
とドリアン王国の国王陛下。
「外交とオレの尻は、関係ない!」
「大公妃殿下の尻を使えば、価値がある外交ができると知るいい機会だ。」
とドリアン王国の国王陛下。
「知ってたまるか!」
性接待じゃないか!
「万能の尻があると分かれば、大公妃殿下が尻を出すだけで、どんな難題も、万事解決する。
英雄は、真実の愛の元に、得難い伴侶をつかまえた。」
とドリアン王国の国王陛下。
「私を帰らせたいなら、簡単だ。大公妃殿下が、私を満足させたら、帰ろう。」
とドリアン王国の国王陛下。
「歓迎していないんだけどな?」
オレは、ドリアン王国の国王陛下と向き合っていて、ドリアン王国の侯爵子息に背中を向けていた。
ドリアン王国の侯爵子息ではなく、ドリアン王国の侯爵子息の側にいた誰かが、オレの後ろに来たかと思うと。
オレのズボンを脱がし始めた。
オイ!何してくれる?
王妃陛下の部屋で、ズボンを脱いだりしないからな?
「止めろ!」
オレは、ズボンを脱がそうとしてくる手を払いのけようとした。
払いのけようとしたオレの手をドリアン王国の侯爵子息が、つかむ。
「オイ!」
オレは、両手をつかまれて、後ろ手に縛られた。
なんで、オレが犯罪者扱いされているのかな?
ふざけるな!
ドリアン王国の侯爵子息の側にいた誰かは、ズボンだけじゃなく、オレの下着にも手をかけてきた。
洒落にならんことは止めろ!
「オイ!脱がすな!」
オレは、体をひねろうとしたが、動けない。
最初に脱がされたズボンが、足の動きを阻害してくる。
下着を押し下げられた。
呼んでもいないのに、押しかけてきて、嫌がっている住人の服を脱がせるな!
「私を一刻も早く帰らせたいなら、私を早く満足させた方がいい。」
とドリアンの国王陛下。
「接待を要求しながら、オレの服を脱がせるとは、どういう了見かな?」
嫌がらせの域を超えた犯罪までして、接待を要求するとか、思考がおかしい!
「大公妃殿下の接待に、ズボンと下着は、不要だろう?」
とドリアン王国の国王陛下。
何を言っているんだ?
下半身をさらけ出して接待する文化なんか、ないぞ!
オレは、続くドリアン王国の侯爵子息の台詞に息をのんだ。
「陛下。大公妃殿下の尻は、英雄が骨抜きになり、その素晴らしさを力説するほどのものです。
どうぞ、お納めください。」
とドリアン王国の侯爵子息。
はい?
尻とな?
今、オレの尻をお納めください、って言わなかったかな?
オレは、血の気がひいていくのを感じた。
オレは、自分自身が、そういう目で見られる可能性を考えていなかった。
オレはクロードの伴侶だけど、オレに性的な目を向けてくる人はいなかった。
マウンテン王国の国王陛下が黒幕の誘拐犯くらいしかいなかった。
その嫌な経験は、クロードが丁寧にオレを愛撫することで、押し流してくれた。
オレは、クロードに心身共に癒されて、守られてきた。
オレの肌の上を這い回る、誘拐犯の手の感触が蘇る。
嫌だ、もう二度とあんな経験はしたくない!
オレの体を好きにしようとするな!
クロード以外のお触りは、禁止だ!
オレは、クロードの情熱だけあればいい!
「ふざけるな!止めろ!」
オレは、ドリアン王国の侯爵子息に怒鳴っていた。
怒鳴っても、効果はなかった。
「陛下。私は、後ろから見ていますが、男の尻の何がいいのか、見ただけでは全く分かりません。」
とドリアン王国の侯爵子息。
「見るな!
見なくてもいいように、オレに下着とズボンを履かせろ!」
「陛下。
見たくはありませんが、英雄のイチオシとなれば、体験しないわけにもいきません。」
とドリアン王国の侯爵子息。
「イチオシだから、体験しないわけには、ってなるか!
体験したいなら、ドリアン王国に帰ってから、恋人を作るか、専門の人に頼め!
オレで体験しようとするな!」
クロードは、オレが好きで、オレの尻も好きなだけだ!
「オススメされたからには、英雄に感想を伝えないといけません。」
とドリアン王国の侯爵子息。
「クロードは、オススメしていない!
おっぱいの魅力か尻の魅力か、という猥談を勝手に解釈するな!」
クロードは、オレの尻を誰かに使わせることなんて、考えていない。
オレの尻への溢れるばかりの愛を語っていただけだ!
「英雄の言う尻の魅力など私には到底理解しがたいものです。
大公妃の尻が、英雄の言葉通りの素晴らしさを味わえるか、どうか。
こればっかりは、経験してみないことには、語れません。
オススメされた感想も伝えなくては。」
とドリアン王国の侯爵子息。
「解釈違いだ!オレの尻で経験しようとするな!」
オレの尻で経験した感想をクロードに伝えるだと?
そんなクロードを傷つけることをやらせて、たまるか!
オレも掘られたくない!
オレは、体をひねって、ドリアン王国の国王陛下の手をオレの両肩から外そうとした。
「大公妃殿下は、英雄が絶賛する持ち物を出し惜しみして、外交が無事に済むと考えているようだ。」
とドリアン王国の国王陛下。
外交がなんだって?
「大公妃殿下は、外交の場で活躍したいとは思わないのか?」
とドリアン王国の国王陛下。
「外交とオレの尻は、関係ない!」
「大公妃殿下の尻を使えば、価値がある外交ができると知るいい機会だ。」
とドリアン王国の国王陛下。
「知ってたまるか!」
性接待じゃないか!
「万能の尻があると分かれば、大公妃殿下が尻を出すだけで、どんな難題も、万事解決する。
英雄は、真実の愛の元に、得難い伴侶をつかまえた。」
とドリアン王国の国王陛下。
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