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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
496.ドリアン王国の国王陛下は、帰国の意思がありません。オレの接待を希望しないでもらいたいのですが?歓迎しませんよ?
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オレは、ドリアン王国の侯爵子息と国王陛下にはさまれて、サーバル王国の王妃陛下の部屋から出られない。
サーバル王国の王妃陛下のいる場所にドリアン王国の国王陛下が潜んでいたということは、ドリアン王国の侯爵子息は、サーバル王国の国王陛下の部屋にいた可能性がないかな?
ありそうだなー。
国賓の部屋を家探しなんて、考えもしないからなー。
ドリアン王国は、ケレメイン大公国の盲点をついてきた。
ケレメイン大公国のサーバル王国への善意を逆手に取るやり方は、腹が立つ。
そんなことは、したらダメだろうということを平然とやって、うまいこと成果を掠め取っていくからかな?
腹が立つけど、今は落ち着いて考えよう。
オレが今からすることは、女神様と一緒に、ドリアン王国の国王陛下と侯爵子息を引き連れて、サーバル王国の王妃陛下の部屋から離れること。
サーバル王国の王妃陛下の部屋に、ドリアン王国の国王がいた、というのは、外聞がよろしくない。
外聞がよろしくないために、サーバル王国の王妃陛下は身動きが取れなかった可能性が高いよな。
クロードと一緒にオレの尻と女性の豊かな胸のどちらがいいかを論じあった侯爵子息ではなく、ドリアン王国の国王陛下が押しかけて来たから、サーバル王国の王妃陛下には拒否することは難しかったのかな。
国の上下関係と、ドリアン王国の国民性の問題で。
オレは、ドリアン王国にひれ伏さないぞ?
「ドリアン王国の国王陛下と、サーバル王国の王妃陛下の部屋でお会いするとは。
招待していないのに、ドリアン王国から侯爵子息と国王陛下が来ているのは、なぜかな?」
「呼ばれていないなら、駆けつけるしかない。」
とドリアン王国の国王陛下。
いや?
いやいや?
何を言っているのかな?
呼んでいないんだから、来るんじゃない。
呼ぶ予定もなかったぞ?
ドリアン王国に乗り込む予定はあったけどさ。
「マウンテン王国の英雄は、神子様ではなく、無関係に迷い込んだ異世界人を見初め、その男に真実の愛を捧げると、己の真実の愛を貫かんと、国王に逆らい、自ら、国主としてたつことを決意したと聞けば。」
とドリアン王国の国王陛下は、オレの体を掴んで反転させた。
「オレに断りもなく、何をするのかなー?」
反転したオレは、ドリアン王国の国王に肩を掴まれたまま、ドリアン王国の国王陛下と向き合っている。
女神様と繋いでいた、オレの手は、外れてしまった。
女神様は、手が外れても、ぶらぶらさせたりはしなかった。
女神様は、興味深そうに、周りを見ている。
女神様は、女神様自身の身に何かがおきることを考えていなさそうだ。
「英雄をその気にさせた異世界人の男とは、どのようなものか、と、見たくもなる。」
とドリアン王国の国王陛下。
嫌な興味の持たれ方だなー。
ドリアン王国の国王陛下は、英雄って、言っていたよな?
ケレメイン大公ではなく、英雄。
ドリアン王国は、ケレメイン大公クロードではなく、魔王を倒した英雄クロードとして、クロードを見ているんだな。
ケレメイン大公国の大公クロードよりも、英雄クロードの方が、ドリアン王国にとって、価値があるのかな?
クロードに興味を持つ理由は、英雄だから。
英雄クロードが惚れたオレにも、興味がある、と。
反抗期は過ぎたのに、肩書きで、判断するな、と言いたくなるなー。
クロードは、英雄になりたくてなってないからな?
英雄クロードが、真実の愛をオレに捧げた、というのは事実だから、認める。
真実の愛について、まだ聞くことになるとは。
英雄の真実の愛を捧げる行為は、何か意味があるのかな?
英雄クロードは、オレとの真実の愛を貫くために、国王に楯突いて、独立したと認識されているけれどさ。
真実の愛、という言葉を使い回し過ぎじゃないかな。
真実の愛のために、独立したわけではなく。
国王陛下に脅かされずに、安全に生きていくことを決意した結果だぞ。
事実は、色気がない。
オレが言えることは、一つ。
「顔なら、今、見たよな?
ドリアン王国の国王陛下は、密入国者だから、国へ帰ったらどうかな?」
「私を帰らせたいときたか。
大公妃殿下の頑張り次第だ、励むといい。
大公妃殿下のもてなしを堪能するとしよう。」
とドリアン王国の国王陛下。
いやいや?
密入国しておきながら、接待希望、とのたまったぞ?
心臓に毛が生えているどころじゃないぞ?
ケレメイン大公国は、密入国者を歓迎していないからな?
サーバル王国の王妃陛下のいる場所にドリアン王国の国王陛下が潜んでいたということは、ドリアン王国の侯爵子息は、サーバル王国の国王陛下の部屋にいた可能性がないかな?
ありそうだなー。
国賓の部屋を家探しなんて、考えもしないからなー。
ドリアン王国は、ケレメイン大公国の盲点をついてきた。
ケレメイン大公国のサーバル王国への善意を逆手に取るやり方は、腹が立つ。
そんなことは、したらダメだろうということを平然とやって、うまいこと成果を掠め取っていくからかな?
腹が立つけど、今は落ち着いて考えよう。
オレが今からすることは、女神様と一緒に、ドリアン王国の国王陛下と侯爵子息を引き連れて、サーバル王国の王妃陛下の部屋から離れること。
サーバル王国の王妃陛下の部屋に、ドリアン王国の国王がいた、というのは、外聞がよろしくない。
外聞がよろしくないために、サーバル王国の王妃陛下は身動きが取れなかった可能性が高いよな。
クロードと一緒にオレの尻と女性の豊かな胸のどちらがいいかを論じあった侯爵子息ではなく、ドリアン王国の国王陛下が押しかけて来たから、サーバル王国の王妃陛下には拒否することは難しかったのかな。
国の上下関係と、ドリアン王国の国民性の問題で。
オレは、ドリアン王国にひれ伏さないぞ?
「ドリアン王国の国王陛下と、サーバル王国の王妃陛下の部屋でお会いするとは。
招待していないのに、ドリアン王国から侯爵子息と国王陛下が来ているのは、なぜかな?」
「呼ばれていないなら、駆けつけるしかない。」
とドリアン王国の国王陛下。
いや?
いやいや?
何を言っているのかな?
呼んでいないんだから、来るんじゃない。
呼ぶ予定もなかったぞ?
ドリアン王国に乗り込む予定はあったけどさ。
「マウンテン王国の英雄は、神子様ではなく、無関係に迷い込んだ異世界人を見初め、その男に真実の愛を捧げると、己の真実の愛を貫かんと、国王に逆らい、自ら、国主としてたつことを決意したと聞けば。」
とドリアン王国の国王陛下は、オレの体を掴んで反転させた。
「オレに断りもなく、何をするのかなー?」
反転したオレは、ドリアン王国の国王に肩を掴まれたまま、ドリアン王国の国王陛下と向き合っている。
女神様と繋いでいた、オレの手は、外れてしまった。
女神様は、手が外れても、ぶらぶらさせたりはしなかった。
女神様は、興味深そうに、周りを見ている。
女神様は、女神様自身の身に何かがおきることを考えていなさそうだ。
「英雄をその気にさせた異世界人の男とは、どのようなものか、と、見たくもなる。」
とドリアン王国の国王陛下。
嫌な興味の持たれ方だなー。
ドリアン王国の国王陛下は、英雄って、言っていたよな?
ケレメイン大公ではなく、英雄。
ドリアン王国は、ケレメイン大公クロードではなく、魔王を倒した英雄クロードとして、クロードを見ているんだな。
ケレメイン大公国の大公クロードよりも、英雄クロードの方が、ドリアン王国にとって、価値があるのかな?
クロードに興味を持つ理由は、英雄だから。
英雄クロードが惚れたオレにも、興味がある、と。
反抗期は過ぎたのに、肩書きで、判断するな、と言いたくなるなー。
クロードは、英雄になりたくてなってないからな?
英雄クロードが、真実の愛をオレに捧げた、というのは事実だから、認める。
真実の愛について、まだ聞くことになるとは。
英雄の真実の愛を捧げる行為は、何か意味があるのかな?
英雄クロードは、オレとの真実の愛を貫くために、国王に楯突いて、独立したと認識されているけれどさ。
真実の愛、という言葉を使い回し過ぎじゃないかな。
真実の愛のために、独立したわけではなく。
国王陛下に脅かされずに、安全に生きていくことを決意した結果だぞ。
事実は、色気がない。
オレが言えることは、一つ。
「顔なら、今、見たよな?
ドリアン王国の国王陛下は、密入国者だから、国へ帰ったらどうかな?」
「私を帰らせたいときたか。
大公妃殿下の頑張り次第だ、励むといい。
大公妃殿下のもてなしを堪能するとしよう。」
とドリアン王国の国王陛下。
いやいや?
密入国しておきながら、接待希望、とのたまったぞ?
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