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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
477.カズラくんとオレは、作戦の練り直しをしています。カズラくんの引っかかりは、何でしょうか?
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オレは、女神様と一緒に、ミーレ長官をカズラくんのところに送り届けた。
「元通り、ふふふ。」
オレがミーレ長官を味方に戻そうと奮闘している間、オレの隣で、静かに、オレとミーレ長官の会話を聞いていた女神様が、口を開いた。
カズラくんとミーレ長官の奥様に、ミーレ長官を味方に引き戻すまでの話を伝え、ミーレ長官には、家族で話し合ってもらう。
ミーレ長官一家は、三人で頭を寄せ合っている。
クロードは不在。
オレとカズラくんは、作戦の練り直しのための相談をした。
愛こんにゃく家と部下は、ドリアン王国の侯爵子息一行を追っているとオレは期待している。
愛こんにゃく家が見当たらないことを知ったミーレ長官も、愛こんにゃく家が部下と合流したと推測していた。
愛こんにゃく家、部下達も、怪我するなよ!
ミーレ長官は、味方になったから安心してほしい。
ドリアン王国の侯爵子息の潜伏先探しは、任せているからな。
オレは、愛こんにゃく家に心の中で呼びかけた。
「こんにゃくって、形だけ見たら、分厚いスマホに見えなくもないよなー。
こんにゃくを使って、愛こんにゃく家と通信できたらなー。」
オレが話題をふると。
「こんにゃくをスマホに?こんにゃく同士が共鳴し合えば可能かもしれないけれど、試してみて、愛こんにゃく家が張り込み中なら、邪魔になるよ?」
とカズラくん。
「カズラくん、オレとのこんにゃくをスマホにしよう実験に付き合わないかな?」
「ぼくもヒサツグも、この世界で、唯一無二だから、ぼくとヒサツグの間だけでは通じるということは起こるかもしれないよ?」
とカズラくん。
珍しい金属みたいなもんかな?
「オレとカズラくん以外の組み合わせでも、やってみるか。
ミーレ長官の家族は、女神様の影響を受けていない。」
「そうだね。」
とカズラくん。
「ドリアン王国の侯爵子息がいるとミーレ長官から聞いた場所は、城の中じゃなかったんだよなー。」
とオレがこぼすと。
「ドリアン王国の侯爵子息は、王になったミーレ長官の息子さんに、城な外から招き入れられ、正式な招待客として扱うことになっていたんだよね。」
とカズラくん。
「そうなんだよなー。
ドリアン王国の侯爵子息が、城にいない状態は、ありがたい。
でも、いつまで続くか分からない。
ドリアン王国のスパイが出入りできているから、ミーレ長官の心変わりに気づいたら、ひょっこり戻ってきそうな気がする。
ドリアン王国のスパイの顔が分かれば、オレ達も手を打てるんじゃないかな?
ドリアン王国の侯爵子息にたどり着いて、招かれてきたんだ、とか、ふざけたことを言い出す前に、こちらの意見をのませたい。」
「分かるよ。」
とカズラくん。
え?あ、カズラくんの彼氏か!
「ドリアン王国のスパイの顔なら、把握しているからね!」
とカズラくん。
「助かる。協力してくれ、カズラくん。
オレ自身が狙われていると知ったからには、用心したい。
用心のために、何もしないわけにはいかないからさ。」
ドリアン王国のスパイは、カズラくんに任せることにした。
「オレは、サーバル王国の王妃陛下に会ってくる。」
「国王陛下には、会わないんだ?」
とカズラくん。
「女性が、女性にとっての危険地帯だから近寄ってはいけない、という忠告をされるとき、男性からと女性からどっちからされる方がより心に響くかな?」
「女王陛下の心情に寄り添って考えてみると、だよね?」
とカズラくん。
「女王陛下自身も含めて、女王陛下は、女神様の力を授かったと信じている人達の中でさ。
王妃陛下のような立場の女性から、女性に危ない場所が国内にできて、原因はドリアン王国からの侵略だと女王陛下が聞いたら、行かないという選択肢はとれるかな?」
「サーバル王国は、痛い思いをせず、女王陛下が授かっただろう女神様の力を利用するために、あえて女王陛下を誘導し、女王陛下も何らかの思惑があったから、その誘導にのった可能性がある。
ヒサツグはそう考えているんだよね?」
とカズラくん。
「なんとなくだけどなー。」
「アリだと思うよ。」
とカズラくん。
「どうやって聞こうか、聞き方が思いつかないんだよなー。」
証拠がないからさ。
「マウンテン王国の国王陛下は、ミーレ長官の奥様を自分のお妃にしようとしていた計画もあったよね?」
とカズラくん。
「あったけど、実現しなかったぞ?」
「うん。でも、引っかかるんだよね。」
とカズラくん。
「元通り、ふふふ。」
オレがミーレ長官を味方に戻そうと奮闘している間、オレの隣で、静かに、オレとミーレ長官の会話を聞いていた女神様が、口を開いた。
カズラくんとミーレ長官の奥様に、ミーレ長官を味方に引き戻すまでの話を伝え、ミーレ長官には、家族で話し合ってもらう。
ミーレ長官一家は、三人で頭を寄せ合っている。
クロードは不在。
オレとカズラくんは、作戦の練り直しのための相談をした。
愛こんにゃく家と部下は、ドリアン王国の侯爵子息一行を追っているとオレは期待している。
愛こんにゃく家が見当たらないことを知ったミーレ長官も、愛こんにゃく家が部下と合流したと推測していた。
愛こんにゃく家、部下達も、怪我するなよ!
ミーレ長官は、味方になったから安心してほしい。
ドリアン王国の侯爵子息の潜伏先探しは、任せているからな。
オレは、愛こんにゃく家に心の中で呼びかけた。
「こんにゃくって、形だけ見たら、分厚いスマホに見えなくもないよなー。
こんにゃくを使って、愛こんにゃく家と通信できたらなー。」
オレが話題をふると。
「こんにゃくをスマホに?こんにゃく同士が共鳴し合えば可能かもしれないけれど、試してみて、愛こんにゃく家が張り込み中なら、邪魔になるよ?」
とカズラくん。
「カズラくん、オレとのこんにゃくをスマホにしよう実験に付き合わないかな?」
「ぼくもヒサツグも、この世界で、唯一無二だから、ぼくとヒサツグの間だけでは通じるということは起こるかもしれないよ?」
とカズラくん。
珍しい金属みたいなもんかな?
「オレとカズラくん以外の組み合わせでも、やってみるか。
ミーレ長官の家族は、女神様の影響を受けていない。」
「そうだね。」
とカズラくん。
「ドリアン王国の侯爵子息がいるとミーレ長官から聞いた場所は、城の中じゃなかったんだよなー。」
とオレがこぼすと。
「ドリアン王国の侯爵子息は、王になったミーレ長官の息子さんに、城な外から招き入れられ、正式な招待客として扱うことになっていたんだよね。」
とカズラくん。
「そうなんだよなー。
ドリアン王国の侯爵子息が、城にいない状態は、ありがたい。
でも、いつまで続くか分からない。
ドリアン王国のスパイが出入りできているから、ミーレ長官の心変わりに気づいたら、ひょっこり戻ってきそうな気がする。
ドリアン王国のスパイの顔が分かれば、オレ達も手を打てるんじゃないかな?
ドリアン王国の侯爵子息にたどり着いて、招かれてきたんだ、とか、ふざけたことを言い出す前に、こちらの意見をのませたい。」
「分かるよ。」
とカズラくん。
え?あ、カズラくんの彼氏か!
「ドリアン王国のスパイの顔なら、把握しているからね!」
とカズラくん。
「助かる。協力してくれ、カズラくん。
オレ自身が狙われていると知ったからには、用心したい。
用心のために、何もしないわけにはいかないからさ。」
ドリアン王国のスパイは、カズラくんに任せることにした。
「オレは、サーバル王国の王妃陛下に会ってくる。」
「国王陛下には、会わないんだ?」
とカズラくん。
「女性が、女性にとっての危険地帯だから近寄ってはいけない、という忠告をされるとき、男性からと女性からどっちからされる方がより心に響くかな?」
「女王陛下の心情に寄り添って考えてみると、だよね?」
とカズラくん。
「女王陛下自身も含めて、女王陛下は、女神様の力を授かったと信じている人達の中でさ。
王妃陛下のような立場の女性から、女性に危ない場所が国内にできて、原因はドリアン王国からの侵略だと女王陛下が聞いたら、行かないという選択肢はとれるかな?」
「サーバル王国は、痛い思いをせず、女王陛下が授かっただろう女神様の力を利用するために、あえて女王陛下を誘導し、女王陛下も何らかの思惑があったから、その誘導にのった可能性がある。
ヒサツグはそう考えているんだよね?」
とカズラくん。
「なんとなくだけどなー。」
「アリだと思うよ。」
とカズラくん。
「どうやって聞こうか、聞き方が思いつかないんだよなー。」
証拠がないからさ。
「マウンテン王国の国王陛下は、ミーレ長官の奥様を自分のお妃にしようとしていた計画もあったよね?」
とカズラくん。
「あったけど、実現しなかったぞ?」
「うん。でも、引っかかるんだよね。」
とカズラくん。
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