《本編 完結 続編開始》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

文字の大きさ
上 下
470 / 667
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

470.ミーレ長官のお母さんの本当の狙いを推測しています。サーバル王国の王と貴族の力関係を参考にするため、とミーレ長官に語った理由は、真実?

しおりを挟む
ミーレ長官の状況をややこしくしたのは、ミーレ長官のお母さんで間違いないとオレは考えている。

ミーレ長官のお母さんの本当の狙い。

ミーレ長官の叔父さんにあたる先代国王陛下が、姉を止めなかった理由。

この二つが分かれば、早く解決しそうなのに。

今のオレには見当もつかない。

ミーレ長官のお母さんは、ミーレ長官に語っていた。

貴族から王家に権力を戻したいと。

でもさ。

事象が起こった順番は、逆だと思うんだよな。

ミーレ長官のお母さんが女王陛下になったから、王の求心力が落ちた。

ミーレ長官のお母さんが、女王陛下にならずに、先代国王陛下が、順当に即位していれば、国王の求心力は低下しなかった。

貴族は、ミーレ長官のお母さんではなく、先代国王陛下に従っていた。

貴族にすれば、本来国王陛下となる王子が健在なのに、姉が期間限定で女王陛下として即位しても、従う利点がない。

王女が女王陛下の期間だけは、適当にやり過ごす。

実務は、本来国王陛下になるはずだった王子がいるから問題ない、という対応になると思う。

ミーレ長官のお母さんは、女王陛下になった後の貴族の対応を予想しなかったのかな?

となると。

ミーレ長官のお母さんが、女王陛下になってしたかったことは何か、が問題になってくる。

ミーレ長官がお母さんから聞かされてきた、貴族の力をそいで王の力を強くしたいという野望。

野望は、別の目的を実現するための手段だった可能性が高いとオレは思う。

女王陛下に即位する前は、女王陛下に即位して王になりさえすれば、ミーレ長官のお母さんの目的が達成できると、ミーレ長官のお母さんは、ふんでいたんじゃないかな?

ミーレ長官のお母さんのしたかったことは、女王陛下になり王の権力と貴族の協力が必要なこと。

ミーレ長官のお母さんは、国政に関わる何かを変えるか、始めるかしたかったんじゃないかな。

ミーレ長官のお母さんの予想に反して。

期間限定で即位した女王陛下のミーレ長官のお母さんに、貴族は従わなかった。

貴族を従わせることができないミーレ長官のお母さんは、目的を達成することができずに、女王陛下であり続けた。

ミーレ長官のお母さんが、ミーレ長官を王太子にすえたのは、王太子としての権力を息子に持たせたかったからだと思う。

ミーレ長官によると、ミーレ長官のお父さんは、ミーレ長官のお母さんの即位に反対した。
ミーレ長官が王太子になることについては、反対したのかな、どうかな。

ミーレ長官のお父さんは、ミーレ長官のお母さんの政治的な味方にはならなかった。

ミーレ長官のお母さんは、貴族だけではなく、王族だった伴侶からも、女王への協力を拒まれている。

ミーレ長官のお母さんの見通しが甘かったのか、見通しを甘くさせる甘言があったのか。

ミーレ長官のお母さんが、したかったことは、マウンテン王国の王族や貴族が承認しかねることだったんじゃないかな?

ミーレ長官のお母さんと接点があって、現在もご存命で、ミーレ長官のお母さんが女王陛下になった目的について知っていそうなのは。

サーバル王国の国王陛下ご夫妻か、マウンテン王国の宰相や騎士団長?

聞いても、答えてくれるかな?

ミーレ長官のお母さんのしたことを順を追って考えていくと。

ミーレ長官のお母さんが、ミーレ長官に伝えた、女王陛下としてサーバル王国を訪問した理由自体に、疑問が出てくる。

ミーレ長官のお母さんは、政治的な目的のために、貴族の支持を集めている弟から一時的に、王位を借りていた。

なぜ、ミーレ長官のお母さんは、貴族の支持を集めている弟に、したいことについて協力してもらわなかったのかな?

先代国王陛下になる弟が、ミーレ長官のお母さんへの協力を拒否したのかな?

政治的な目的のために、というなら。

ミーレ長官のお母さんが王位に就く必要が、そもそもあったのかな?

ミーレ長官のお母さんは、女王陛下にならなくても、王姉としての発言権があったと思うんだよな。

女王陛下をやりたい、と言って、実際に女王陛下になったんだから。

ミーレ長官のお母さんがミーレ長官にしたサーバル王国を訪問する理由の説明は、サーバル王国の王家と貴族の関係を参考にしたいから、だった。

ミーレ長官のお母さんは、ミーレ長官に、サーバル王国を訪問する本当の目的を伝えていないと思う。

ミーレ長官のお母さんがミーレ長官に話さなかった理由は、ミーレ長官のお母さんを信じ切っているミーレ長官に話す内容ではない、と判断した可能性もある。

善意に解釈すれば。

自国の貴族に敬遠されるようなことをしようとしている母の目的をミーレ長官にを知らせないことで、ミーレ長官は関わっていなかったと示したかったのかもしれない。

悪い見方をすると。

無理やり王太子にしたミーレ長官が、お母さんのイエスマンで、お母さんの頼れる味方になれなかったから、頼ることを諦めた。

息子に足を引っ張られないように、真相から遠ざけた可能性もある。

疑念だらけの訪問理由をミーレ長官に説明したミーレ長官のお母さんが、サーバル王国でしたことは、二つだけ。

一つ、サーバル王国の国王陛下ご夫妻に会うこと。

二つ、客死事件の現場となった街中の視察。

オレもミーレ長官も、客死事件に気を取られていたけれど。

王と貴族の力関係を取り入れたくてサーバル王国を訪問した、というなら、街中を視察する必要が、あったかな?

客死事件の現場は、サーバル王国の国民の間でも、女性が近寄らない方がいいとされてきた場所。

外国の女王陛下に視察場所として、女性が危ない場所を提案するかな?

紹介する前に、危ない場所は、省くんじゃないかな?

サーバル王国へ訪問しにきたミーレ長官のお母さんである女王陛下を、その場所に誘導したいという意向が働いてはいなかったかな。

サーバル王国内でありながら、サーバル王国が逆らえないドリアン王国の国民が我が物顔で混ざっている場所は、視察向きじゃない。

サーバル王国で、客死事件の現場に行くように誘導された結果、女王陛下の客死事件が起きた可能性はゼロかな?

女王陛下を現場まで誘導するためには、女王陛下にマウンテン王国を出て、サーバル王国へ来てもらう必要がある。

何らかの理由をつけて、女王陛下をサーバル王国に招待した。

女王陛下を招待できるだけの人となると、サーバル王国の国王陛下夫妻かな。

だとすると。

女王陛下のサーバル王国訪問の目的は、サーバル王国の国王陛下ご夫妻に会うこと。

サーバル王国側の目的は、客死事件の現場に女王陛下を向かわせること。

女王陛下の客死事件は、サーバル王国とドリアン王国が絡んでいる。

ドリアン王国が、サーバル王国に働きかけたのか、脅したのか、サーバル王国が提案したのか。

このへんは、分からない。

ドリアン王国が、サーバル王国を侵略していることは確かだけど。

サーバル王国が、女王陛下をお招きして、サーバル王国内で女王陛下は客死することまで、サーバル王国は予定していたのかな?

サーバル王国が、マウンテン王国の女王陛下の女神様から授かった力を利用して、巣食っていたドリアン王国の国民を追い出そうとした可能性をオレは考えている。

サーバル王国に、女王陛下の死の予定があったかな?

マウンテン王国の女王陛下が、サーバル王国の国王陛下夫妻に会う理由は、何だったかな?

マウンテン王国の女王陛下が、女神様に力を授かっていないことを女王陛下自身も含めて、サーバル王国にいた人達は知らなかった。

知らないから、危険な場所へ訪問することを頓着しなかった。

サーバル王国は、マウンテン王国の女王陛下が女神様に授かった力で、ドリアン王国を退ける計画を立てていたりはしなかったのかな。

マウンテン王国の女王陛下が授かった女神様の力を使って、ドリアン王国を退ける計画だったなら。

ミーレ長官のお母さんのしようとしていたことは、マウンテン王国が、サーバル王国から、ドリアン王国を追い出すために、サーバル王国に協力することだったりしないかな。

確認できたらいいんだけどなー。
しおりを挟む
感想 84

あなたにおすすめの小説

どうしてこうなった?(ショートから短編枠にしたもの)

エウラ
BL
3歳で魔物に襲われて両親を亡くし、孤児院育ちの黒髪黒目で童顔のノヴァは前世の記憶持ちの異世界転生者だ。現在27歳のCランク冒険者。 魔物に襲われたときに前世の記憶が甦ったが、本人は特にチートもなく平々凡々に過ごしていた。そんなある日、年下22歳の若きSランク冒険者のアビスと一線を越える出来事があり、そこで自分でも知らなかった今世の過去を知ることになり、事態は色々動き出す。 若干ストーカー気味なわんこ系年下冒険者に溺愛される自己評価の低い無自覚美人の話。 *以前ショート専用の枠で書いてましたが話数増えて収拾がつかなくなったので短編枠を作って移動しました。 お手数おかけしますがよろしくお願いいたします。 なお、プロローグ以降、途中まではショートの投稿分をまるっと載せるのでそちらと重複します。ご注意下さい。出来次第投稿する予定です。 こちらはR18には*印付けます。(でも忘れたらすみません)

どうも、卵から生まれた魔人です。

べす
BL
卵から生まれる瞬間、人間に召喚されてしまった魔人のレヴィウス。 太った小鳥にしか見えないせいで用無しと始末されそうになった所を、優しげな神官に救われるのだが…

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

実はαだった俺、逃げることにした。

るるらら
BL
 俺はアルディウス。とある貴族の生まれだが今は冒険者として悠々自適に暮らす26歳!  実は俺には秘密があって、前世の記憶があるんだ。日本という島国で暮らす一般人(サラリーマン)だったよな。事故で死んでしまったけど、今は転生して自由気ままに生きている。  一人で生きるようになって数十年。過去の人間達とはすっかり縁も切れてこのまま独身を貫いて生きていくんだろうなと思っていた矢先、事件が起きたんだ!  前世持ち特級Sランク冒険者(α)とヤンデレストーカー化した幼馴染(α→Ω)の追いかけっ子ラブ?ストーリー。 !注意! 初のオメガバース作品。 ゆるゆる設定です。運命の番はおとぎ話のようなもので主人公が暮らす時代には存在しないとされています。 バースが突然変異した設定ですので、無理だと思われたらスッとページを閉じましょう。 !ごめんなさい! 幼馴染だった王子様の嘆き3 の前に 復活した俺に不穏な影1 を更新してしまいました!申し訳ありません。新たに更新しましたので確認してみてください!

君なんか求めてない。

ビーバー父さん
BL
異世界ものです。 異世界に召喚されて見知らぬ獣人の国にいた、佐野山来夏。 何かチートがありそうで無かった来夏の前に、本当の召喚者が現われた。 ユア・シノハラはまだ高校生の男の子だった。 人が救世主として召喚したユアと、精霊たちが召喚したライカの物語。

王子様から逃げられない!

白兪
BL
目を覚ますとBLゲームの主人公になっていた恭弥。この世界が受け入れられず、何とかして元の世界に戻りたいと考えるようになる。ゲームをクリアすれば元の世界に戻れるのでは…?そう思い立つが、思わぬ障壁が立ち塞がる。

αからΩになった俺が幸せを掴むまで

なの
BL
柴田海、本名大嶋海里、21歳、今はオメガ、職業……オメガの出張風俗店勤務。 10年前、父が亡くなって新しいお義父さんと義兄貴ができた。 義兄貴は俺に優しくて、俺は大好きだった。 アルファと言われていた俺だったがある日熱を出してしまった。 義兄貴に看病されるうちにヒートのような症状が… 義兄貴と一線を超えてしまって逃げ出した。そんな海里は生きていくためにオメガの出張風俗店で働くようになった。 そんな海里が本当の幸せを掴むまで…

──だから、なんでそうなんだっ!

涼暮つき
BL
「面倒くさいから認めちゃえば?」 「アホか」 俺は普通に生きていきたいんだよ。 おまえみたいなやつは大嫌いだ。 でも、本当は羨ましいと思ったんだ。 ありのままの自分で生きてるおまえを──。 身近にありそうな日常系メンズラブ。 *以前外部URLで公開していたものを 掲載し直しました。 ※表紙は雨月リンさんに描いていただきました。  作者さまからお預かりしている大切な作品です。  画像の無断転載など固く禁じます。

処理中です...