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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
466.ミーレ長官に、クロードへの要求は何かを聞きましたが、オレの無駄な抵抗だと思われています。
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ミーレ長官は、話をしてくれているが、まだ、投降していない。
ミーレ長官が、オレに話をしているのは、オレに話すこともミーレ長官の計画の範囲内だから。
愛こんにゃく家が、オレのところに来る気配がないということは、ミーレ長官の部下の動向を調べていると思う。
ミーレ長官の部下は、愛こんにゃく家の元同僚と元部下。
オレの予想だけど。
ミーレ長官が、ミーレ長官になる前は、愛こんにゃく家が、刺客の部署のまとめ役、長官のような役割を果たしていたんじゃないかな。
ミーレ長官が、刺客の部署に配属になったから、愛こんにゃく家は、ミーレ長官に刺客の指導をした後、ミーレ長官にトップを譲ったような気がする。
ミーレ長官の部下は、愛こんにゃく家と一緒になってミーレ長官を見守ってきた人達。
ミーレ長官は、今回、行動に移すことで、今まで築き上げてきたものを全て失う覚悟は、できているのかな?
ミーレ長官がミーレ長官になってから、共にいてくれて、ミーレ長官がケレメイン大公国来るからと、ミーレ長官にあわせてケレメイン大公国に来てくれた人達が、ミーレ長官にはいた。
ミーレ長官を認めている人は、ミーレ長官の近くにいた。
愛こんにゃく家も、ミーレ長官の部下も、ミーレ長官をミーレ長官として認めてくれていた。
残念なことに。
ミーレ長官は、ミーレ長官を受け入れて認めてくれた人を見ていない。
ミーレ長官が、認められたいのは、ミーレ長官としての在り方じゃなかったから、かな。
踏みにじられてしまった王太子としての誇りは、ミーレ長官の内側から消えずにずっとあって。
認められても、そうじゃない、それじゃない、という思いがあったのかな?
ミーレ長官の姿は、王太子だったシラカバ王子がなりたかった未来ではないから。
手に入るかもしれない未来がある。
今の生活と引き換えに、だけど。
でも。
今の生活は、一度捨てたら、二度と、元には戻らない。
ミーレ長官が、渇望してきたものとは違っても。
ミーレ長官は、ミーレ長官として、得てきたものがある。
そこに、気持ちを向けてみたこと。
ミーレ長官には、あったかな?
「ミーレ長官は、クロードに何を要求するつもりかな?」
「私の要求が気になりますか?」
とミーレ長官。
「気になるぞ。」
「どうしてですか?
ヒサツグ様が気にしても、ヒサツグ様にできることは何もありません。」
とミーレ長官。
ミーレ長官は、オレの勝ちは絶対ない、と考えているよな。
準備万端で、実行に移したんだろうからなー。
「ミーレ長官。オレが何もできない、と決めつけるのは、早計だぞ?」
「そうでしたか?
ヒサツグ様にできることは、何がありますか。」
とミーレ長官。
ミーレ長官、言いたいことを言うようになったなー。
「ミーレ長官。
オレにできるかどうかをミーレ長官が決めていいと思っているのかな?」
さっきから、ちょいちょい失礼な物言いになっている自覚は、あるかなー?
本音が出ているのかな?
気が大きくなっているのかな?
まだ、ミーレ長官の計画は、成功していないぞ?
「ヒサツグ様。
無駄な抵抗はおよしください。」
とミーレ長官。
ミーレ長官は、オレが、監禁されたくないから、粘っていると考えているな?
そりゃまあ、監禁されたくはないけどさ。
「オレは、ミーレ長官の直属の上司。
ミーレ長官は、オレの直属の部下。
部下が、上司の力量をはかって、報告すること、しないことを選別してもいいと思っているなら、今すぐに考え直せ。」
ミーレ長官は、目を細めた。
「任せた仕事の報告や連絡を一切あげにこない部下がいたら。
上司というのは、連絡や報告をあげてこなかったことについて部下を叱責し、速やかな報告を求めるものだぞ?
さて、ミーレ長官。
報告を聞くぞ。」
「いつまで、上司と部下でいる気ですか?」
とミーレ長官。
ドリアン王国の話題を話すときのミーレ長官は、オレと上司と部下の関係でいることが気に障らなかったよな?
ミーレ長官自身の要求を話題にするときは、オレと上司と部下の関係ではいたくないのかな。
ミーレ長官のマイナス感情は、貴重だぞ。
「今のオレとミーレ長官は、どう頑張っても、上司と部下だぞ?
ミーレ長官は、オレの部下を辞めていない。
オレは、ミーレ長官を辞めさせていない。」
ミーレ長官は、目をパチクリしていた。
新鮮だなー。
もっと驚かせるぞ!
「ちなみに、ミーレ長官を辞めさせる予定はない。」
ミーレ長官が、オレに話をしているのは、オレに話すこともミーレ長官の計画の範囲内だから。
愛こんにゃく家が、オレのところに来る気配がないということは、ミーレ長官の部下の動向を調べていると思う。
ミーレ長官の部下は、愛こんにゃく家の元同僚と元部下。
オレの予想だけど。
ミーレ長官が、ミーレ長官になる前は、愛こんにゃく家が、刺客の部署のまとめ役、長官のような役割を果たしていたんじゃないかな。
ミーレ長官が、刺客の部署に配属になったから、愛こんにゃく家は、ミーレ長官に刺客の指導をした後、ミーレ長官にトップを譲ったような気がする。
ミーレ長官の部下は、愛こんにゃく家と一緒になってミーレ長官を見守ってきた人達。
ミーレ長官は、今回、行動に移すことで、今まで築き上げてきたものを全て失う覚悟は、できているのかな?
ミーレ長官がミーレ長官になってから、共にいてくれて、ミーレ長官がケレメイン大公国来るからと、ミーレ長官にあわせてケレメイン大公国に来てくれた人達が、ミーレ長官にはいた。
ミーレ長官を認めている人は、ミーレ長官の近くにいた。
愛こんにゃく家も、ミーレ長官の部下も、ミーレ長官をミーレ長官として認めてくれていた。
残念なことに。
ミーレ長官は、ミーレ長官を受け入れて認めてくれた人を見ていない。
ミーレ長官が、認められたいのは、ミーレ長官としての在り方じゃなかったから、かな。
踏みにじられてしまった王太子としての誇りは、ミーレ長官の内側から消えずにずっとあって。
認められても、そうじゃない、それじゃない、という思いがあったのかな?
ミーレ長官の姿は、王太子だったシラカバ王子がなりたかった未来ではないから。
手に入るかもしれない未来がある。
今の生活と引き換えに、だけど。
でも。
今の生活は、一度捨てたら、二度と、元には戻らない。
ミーレ長官が、渇望してきたものとは違っても。
ミーレ長官は、ミーレ長官として、得てきたものがある。
そこに、気持ちを向けてみたこと。
ミーレ長官には、あったかな?
「ミーレ長官は、クロードに何を要求するつもりかな?」
「私の要求が気になりますか?」
とミーレ長官。
「気になるぞ。」
「どうしてですか?
ヒサツグ様が気にしても、ヒサツグ様にできることは何もありません。」
とミーレ長官。
ミーレ長官は、オレの勝ちは絶対ない、と考えているよな。
準備万端で、実行に移したんだろうからなー。
「ミーレ長官。オレが何もできない、と決めつけるのは、早計だぞ?」
「そうでしたか?
ヒサツグ様にできることは、何がありますか。」
とミーレ長官。
ミーレ長官、言いたいことを言うようになったなー。
「ミーレ長官。
オレにできるかどうかをミーレ長官が決めていいと思っているのかな?」
さっきから、ちょいちょい失礼な物言いになっている自覚は、あるかなー?
本音が出ているのかな?
気が大きくなっているのかな?
まだ、ミーレ長官の計画は、成功していないぞ?
「ヒサツグ様。
無駄な抵抗はおよしください。」
とミーレ長官。
ミーレ長官は、オレが、監禁されたくないから、粘っていると考えているな?
そりゃまあ、監禁されたくはないけどさ。
「オレは、ミーレ長官の直属の上司。
ミーレ長官は、オレの直属の部下。
部下が、上司の力量をはかって、報告すること、しないことを選別してもいいと思っているなら、今すぐに考え直せ。」
ミーレ長官は、目を細めた。
「任せた仕事の報告や連絡を一切あげにこない部下がいたら。
上司というのは、連絡や報告をあげてこなかったことについて部下を叱責し、速やかな報告を求めるものだぞ?
さて、ミーレ長官。
報告を聞くぞ。」
「いつまで、上司と部下でいる気ですか?」
とミーレ長官。
ドリアン王国の話題を話すときのミーレ長官は、オレと上司と部下の関係でいることが気に障らなかったよな?
ミーレ長官自身の要求を話題にするときは、オレと上司と部下の関係ではいたくないのかな。
ミーレ長官のマイナス感情は、貴重だぞ。
「今のオレとミーレ長官は、どう頑張っても、上司と部下だぞ?
ミーレ長官は、オレの部下を辞めていない。
オレは、ミーレ長官を辞めさせていない。」
ミーレ長官は、目をパチクリしていた。
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