466 / 673
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
466.ミーレ長官に、クロードへの要求は何かを聞きましたが、オレの無駄な抵抗だと思われています。
しおりを挟む
ミーレ長官は、話をしてくれているが、まだ、投降していない。
ミーレ長官が、オレに話をしているのは、オレに話すこともミーレ長官の計画の範囲内だから。
愛こんにゃく家が、オレのところに来る気配がないということは、ミーレ長官の部下の動向を調べていると思う。
ミーレ長官の部下は、愛こんにゃく家の元同僚と元部下。
オレの予想だけど。
ミーレ長官が、ミーレ長官になる前は、愛こんにゃく家が、刺客の部署のまとめ役、長官のような役割を果たしていたんじゃないかな。
ミーレ長官が、刺客の部署に配属になったから、愛こんにゃく家は、ミーレ長官に刺客の指導をした後、ミーレ長官にトップを譲ったような気がする。
ミーレ長官の部下は、愛こんにゃく家と一緒になってミーレ長官を見守ってきた人達。
ミーレ長官は、今回、行動に移すことで、今まで築き上げてきたものを全て失う覚悟は、できているのかな?
ミーレ長官がミーレ長官になってから、共にいてくれて、ミーレ長官がケレメイン大公国来るからと、ミーレ長官にあわせてケレメイン大公国に来てくれた人達が、ミーレ長官にはいた。
ミーレ長官を認めている人は、ミーレ長官の近くにいた。
愛こんにゃく家も、ミーレ長官の部下も、ミーレ長官をミーレ長官として認めてくれていた。
残念なことに。
ミーレ長官は、ミーレ長官を受け入れて認めてくれた人を見ていない。
ミーレ長官が、認められたいのは、ミーレ長官としての在り方じゃなかったから、かな。
踏みにじられてしまった王太子としての誇りは、ミーレ長官の内側から消えずにずっとあって。
認められても、そうじゃない、それじゃない、という思いがあったのかな?
ミーレ長官の姿は、王太子だったシラカバ王子がなりたかった未来ではないから。
手に入るかもしれない未来がある。
今の生活と引き換えに、だけど。
でも。
今の生活は、一度捨てたら、二度と、元には戻らない。
ミーレ長官が、渇望してきたものとは違っても。
ミーレ長官は、ミーレ長官として、得てきたものがある。
そこに、気持ちを向けてみたこと。
ミーレ長官には、あったかな?
「ミーレ長官は、クロードに何を要求するつもりかな?」
「私の要求が気になりますか?」
とミーレ長官。
「気になるぞ。」
「どうしてですか?
ヒサツグ様が気にしても、ヒサツグ様にできることは何もありません。」
とミーレ長官。
ミーレ長官は、オレの勝ちは絶対ない、と考えているよな。
準備万端で、実行に移したんだろうからなー。
「ミーレ長官。オレが何もできない、と決めつけるのは、早計だぞ?」
「そうでしたか?
ヒサツグ様にできることは、何がありますか。」
とミーレ長官。
ミーレ長官、言いたいことを言うようになったなー。
「ミーレ長官。
オレにできるかどうかをミーレ長官が決めていいと思っているのかな?」
さっきから、ちょいちょい失礼な物言いになっている自覚は、あるかなー?
本音が出ているのかな?
気が大きくなっているのかな?
まだ、ミーレ長官の計画は、成功していないぞ?
「ヒサツグ様。
無駄な抵抗はおよしください。」
とミーレ長官。
ミーレ長官は、オレが、監禁されたくないから、粘っていると考えているな?
そりゃまあ、監禁されたくはないけどさ。
「オレは、ミーレ長官の直属の上司。
ミーレ長官は、オレの直属の部下。
部下が、上司の力量をはかって、報告すること、しないことを選別してもいいと思っているなら、今すぐに考え直せ。」
ミーレ長官は、目を細めた。
「任せた仕事の報告や連絡を一切あげにこない部下がいたら。
上司というのは、連絡や報告をあげてこなかったことについて部下を叱責し、速やかな報告を求めるものだぞ?
さて、ミーレ長官。
報告を聞くぞ。」
「いつまで、上司と部下でいる気ですか?」
とミーレ長官。
ドリアン王国の話題を話すときのミーレ長官は、オレと上司と部下の関係でいることが気に障らなかったよな?
ミーレ長官自身の要求を話題にするときは、オレと上司と部下の関係ではいたくないのかな。
ミーレ長官のマイナス感情は、貴重だぞ。
「今のオレとミーレ長官は、どう頑張っても、上司と部下だぞ?
ミーレ長官は、オレの部下を辞めていない。
オレは、ミーレ長官を辞めさせていない。」
ミーレ長官は、目をパチクリしていた。
新鮮だなー。
もっと驚かせるぞ!
「ちなみに、ミーレ長官を辞めさせる予定はない。」
ミーレ長官が、オレに話をしているのは、オレに話すこともミーレ長官の計画の範囲内だから。
愛こんにゃく家が、オレのところに来る気配がないということは、ミーレ長官の部下の動向を調べていると思う。
ミーレ長官の部下は、愛こんにゃく家の元同僚と元部下。
オレの予想だけど。
ミーレ長官が、ミーレ長官になる前は、愛こんにゃく家が、刺客の部署のまとめ役、長官のような役割を果たしていたんじゃないかな。
ミーレ長官が、刺客の部署に配属になったから、愛こんにゃく家は、ミーレ長官に刺客の指導をした後、ミーレ長官にトップを譲ったような気がする。
ミーレ長官の部下は、愛こんにゃく家と一緒になってミーレ長官を見守ってきた人達。
ミーレ長官は、今回、行動に移すことで、今まで築き上げてきたものを全て失う覚悟は、できているのかな?
ミーレ長官がミーレ長官になってから、共にいてくれて、ミーレ長官がケレメイン大公国来るからと、ミーレ長官にあわせてケレメイン大公国に来てくれた人達が、ミーレ長官にはいた。
ミーレ長官を認めている人は、ミーレ長官の近くにいた。
愛こんにゃく家も、ミーレ長官の部下も、ミーレ長官をミーレ長官として認めてくれていた。
残念なことに。
ミーレ長官は、ミーレ長官を受け入れて認めてくれた人を見ていない。
ミーレ長官が、認められたいのは、ミーレ長官としての在り方じゃなかったから、かな。
踏みにじられてしまった王太子としての誇りは、ミーレ長官の内側から消えずにずっとあって。
認められても、そうじゃない、それじゃない、という思いがあったのかな?
ミーレ長官の姿は、王太子だったシラカバ王子がなりたかった未来ではないから。
手に入るかもしれない未来がある。
今の生活と引き換えに、だけど。
でも。
今の生活は、一度捨てたら、二度と、元には戻らない。
ミーレ長官が、渇望してきたものとは違っても。
ミーレ長官は、ミーレ長官として、得てきたものがある。
そこに、気持ちを向けてみたこと。
ミーレ長官には、あったかな?
「ミーレ長官は、クロードに何を要求するつもりかな?」
「私の要求が気になりますか?」
とミーレ長官。
「気になるぞ。」
「どうしてですか?
ヒサツグ様が気にしても、ヒサツグ様にできることは何もありません。」
とミーレ長官。
ミーレ長官は、オレの勝ちは絶対ない、と考えているよな。
準備万端で、実行に移したんだろうからなー。
「ミーレ長官。オレが何もできない、と決めつけるのは、早計だぞ?」
「そうでしたか?
ヒサツグ様にできることは、何がありますか。」
とミーレ長官。
ミーレ長官、言いたいことを言うようになったなー。
「ミーレ長官。
オレにできるかどうかをミーレ長官が決めていいと思っているのかな?」
さっきから、ちょいちょい失礼な物言いになっている自覚は、あるかなー?
本音が出ているのかな?
気が大きくなっているのかな?
まだ、ミーレ長官の計画は、成功していないぞ?
「ヒサツグ様。
無駄な抵抗はおよしください。」
とミーレ長官。
ミーレ長官は、オレが、監禁されたくないから、粘っていると考えているな?
そりゃまあ、監禁されたくはないけどさ。
「オレは、ミーレ長官の直属の上司。
ミーレ長官は、オレの直属の部下。
部下が、上司の力量をはかって、報告すること、しないことを選別してもいいと思っているなら、今すぐに考え直せ。」
ミーレ長官は、目を細めた。
「任せた仕事の報告や連絡を一切あげにこない部下がいたら。
上司というのは、連絡や報告をあげてこなかったことについて部下を叱責し、速やかな報告を求めるものだぞ?
さて、ミーレ長官。
報告を聞くぞ。」
「いつまで、上司と部下でいる気ですか?」
とミーレ長官。
ドリアン王国の話題を話すときのミーレ長官は、オレと上司と部下の関係でいることが気に障らなかったよな?
ミーレ長官自身の要求を話題にするときは、オレと上司と部下の関係ではいたくないのかな。
ミーレ長官のマイナス感情は、貴重だぞ。
「今のオレとミーレ長官は、どう頑張っても、上司と部下だぞ?
ミーレ長官は、オレの部下を辞めていない。
オレは、ミーレ長官を辞めさせていない。」
ミーレ長官は、目をパチクリしていた。
新鮮だなー。
もっと驚かせるぞ!
「ちなみに、ミーレ長官を辞めさせる予定はない。」
49
お気に入りに追加
1,817
あなたにおすすめの小説

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。

何も知らない人間兄は、竜弟の執愛に気付かない
てんつぶ
BL
連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。
その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。
弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。
むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。
だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。
人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――

身代わりになって推しの思い出の中で永遠になりたいんです!
冨士原のもち
BL
桜舞う王立学院の入学式、ヤマトはカイユー王子を見てここが前世でやったゲームの世界だと気付く。ヤマトが一番好きなキャラであるカイユー王子は、ゲーム内では非業の死を遂げる。
「そうだ!カイユーを助けて死んだら、忘れられない恩人として永遠になれるんじゃないか?」
前世の死に際のせいで人間不信と恋愛不信を拗らせていたヤマトは、推しの心の中で永遠になるために身代わりになろうと決意した。しかし、カイユー王子はゲームの時の印象と違っていて……
演技チャラ男攻め×美人人間不信受け
※最終的にはハッピーエンドです
※何かしら地雷のある方にはお勧めしません
※ムーンライトノベルズにも投稿しています


【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
今日も武器屋は閑古鳥
桜羽根ねね
BL
凡庸な町人、アルジュは武器屋の店主である。
代わり映えのない毎日を送っていた、そんなある日、艶やかな紅い髪に金色の瞳を持つ貴族が現れて──。
謎の美形貴族×平凡町人がメインで、脇カプも多数あります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる