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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
430.ミーレ長官がドリアン王国の侯爵子息に利用されないように考えます。ケレメイン大公国の城内では、不審者対策をしましょうか。
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ドリアン王国は、国民総スパイだと考えた方がいいかもしれない。
ミーレ長官、大丈夫かな?
オレは、ドリアン王国の侯爵子息の対応をミーレ長官に任せてきたけど、心配になってきた。
他に任せられる地位のある人がいなかったこともあるけれど。
元王太子だったミーレ長官は、貴族的な対応を間違うことはない、と思って、ドリアン王国の侯爵子息の対応を任せた。
ミーレ長官からは、何もしないと思う。
ドリアン王国の侯爵子息が、ミーレ長官に何か働きかけるんじゃないか、という心配をしている。
ミーレ長官に、ミーレ長官のお母さんの女王陛下の死因について、何か言うんじゃないか、と。
動揺したミーレ長官が、何かをして、ドリアン王国の侯爵子息に弱みを掴まれるんじゃないか、と。
生きている家族を大切にしていかないと、という考え方について、ミーレ長官も頭では理解していた、と思う。
ミーレ長官のお母さんである女王陛下の死因が不可解で、死ぬことになった原因も死因も、ミーレ長官には伝えられてこなかったこと。
ミーレ長官が、お母さんの死後、王太子の座をおわれて、叔父に王座を明け渡す羽目になったこと。
この二つは、ミーレ長官の中で、密接に結びつき、深い影を落としている。
この二点で、揺さぶりをかけられたら、ミーレ長官は、間違った判断をするかもしれない、とオレが懸念するくらいには。
ミーレ長官には、奥様とセットになって動いてもらう方が安全だ。
ミーレ長官が、耳にする話を奥様経由で報告してもらえないかな。
あと、ミーレ長官の奥様とお子様も単独行動はしない方がいい。
今のケレメイン大公国には、ドリアン王国の侯爵子息が、大公クロードの秘書枠に入り込めるくらい、ガードがゆるい。
城内には、人目につきにくい場所や、大声を上げても、聞こえにくい場所がある。
密談にはぴったりだけど、不審者が動くにもぴったり。
マウンテン王国の女王陛下の最期が頑なに語られない理由を推測できるオレができることは、女性と子どもへの警戒は、強めること。
遠回しに言うと、ミーレ長官のお母さんの女王陛下の客死事件には、サーバル王国にいたドリアン王国の国民が噛んでいる。
直裁的に言うと、サーバル王国の視察していたマウンテン王国の女王陛下を供の者から引き離し、死に至らしめる直接的な原因を作ったのは、サーバル王国にいたドリアン王国の国民だとオレは考えている。
サーバル王国は、女王陛下の視察に際し、国王陛下の命令で、国内の関係各所に手を回して、国民にも協力させている。
だから、マウンテン王国の女王陛下のサーバル王国の視察は、途中まで、順調だった。
サーバル王国の国民は、サーバル王国の国の決めた決まりや通達には逆らわない。
サーバル王国は、国王陛下の権力が貴族より強い。
サーバル王国の王様が、マウンテン王国の女王陛下の視察に協力しなさいと命令したら、サーバル王国の国民は従う。
サーバル王国にいて、サーバル王国の国王陛下の命令に従うのは、サーバル王国の国民限定だった、というのが、マウンテン王国の女王陛下の客死事件を引き起こしたとオレは思う。
サーバル王国の国王陛下が、マウンテン王国の女王陛下の視察に協力するようにと出した指示は、サーバル王国にいるドリアン王国のスパイの耳にも入ってくる。
本業スパイの耳にも副業スパイの耳にも、マウンテン王国の女王陛下が、少ない供で、サーバル王国の視察に出たという情報を集めてきた。
サーバル王国で暮らしているドリアン王国民と結婚したサーバル王国民との間に生まれた子どもの数も含めると。
サーバル王国内に滞在するドリアン王国民が、サーバル王国の人口に占める割合は、小さくないんじゃないかな。
ドリアン王国の国民性は、豊かなところから貰っていこう思考で、貰うことに後ろめたさはない。
豊かなところ、というのは、ドリアン王国の外の豊かなところ。
ドリアン王国の国民は、マウンテン王国の女王陛下に対して、敬意を払う思考ではなく、豊かなら寄越せ思考が働いたんじゃないかな。
サーバル王国内にいる、サーバル王国の国王陛下の命令を聞かない人が、マウンテン王国の女王陛下に害をなした。
これが、客死事件の真相だと仮定すると。
この危機的状況は、今のケレメイン大公国にも当てはまる。
というよりも、まるっきり同じ状況だからな。
屋外か、屋内か、の違いしかない。
一人にならないようにするだけでは、足りないよな。
オレもできる限り、城内を歩き回ることにしよう。
愛こんにゃく家の家族にも団体行動をしてもらって。
マウンテン王国の四人も団体行動をお願いしよう。
オレは、頭の中で計画を立てる。
メモを作ると、メモを知らないうちに紛失したら困るから、頭の中で繰り返す。
カズラくんにも、早めに会わないとなー。
ミーレ長官、大丈夫かな?
オレは、ドリアン王国の侯爵子息の対応をミーレ長官に任せてきたけど、心配になってきた。
他に任せられる地位のある人がいなかったこともあるけれど。
元王太子だったミーレ長官は、貴族的な対応を間違うことはない、と思って、ドリアン王国の侯爵子息の対応を任せた。
ミーレ長官からは、何もしないと思う。
ドリアン王国の侯爵子息が、ミーレ長官に何か働きかけるんじゃないか、という心配をしている。
ミーレ長官に、ミーレ長官のお母さんの女王陛下の死因について、何か言うんじゃないか、と。
動揺したミーレ長官が、何かをして、ドリアン王国の侯爵子息に弱みを掴まれるんじゃないか、と。
生きている家族を大切にしていかないと、という考え方について、ミーレ長官も頭では理解していた、と思う。
ミーレ長官のお母さんである女王陛下の死因が不可解で、死ぬことになった原因も死因も、ミーレ長官には伝えられてこなかったこと。
ミーレ長官が、お母さんの死後、王太子の座をおわれて、叔父に王座を明け渡す羽目になったこと。
この二つは、ミーレ長官の中で、密接に結びつき、深い影を落としている。
この二点で、揺さぶりをかけられたら、ミーレ長官は、間違った判断をするかもしれない、とオレが懸念するくらいには。
ミーレ長官には、奥様とセットになって動いてもらう方が安全だ。
ミーレ長官が、耳にする話を奥様経由で報告してもらえないかな。
あと、ミーレ長官の奥様とお子様も単独行動はしない方がいい。
今のケレメイン大公国には、ドリアン王国の侯爵子息が、大公クロードの秘書枠に入り込めるくらい、ガードがゆるい。
城内には、人目につきにくい場所や、大声を上げても、聞こえにくい場所がある。
密談にはぴったりだけど、不審者が動くにもぴったり。
マウンテン王国の女王陛下の最期が頑なに語られない理由を推測できるオレができることは、女性と子どもへの警戒は、強めること。
遠回しに言うと、ミーレ長官のお母さんの女王陛下の客死事件には、サーバル王国にいたドリアン王国の国民が噛んでいる。
直裁的に言うと、サーバル王国の視察していたマウンテン王国の女王陛下を供の者から引き離し、死に至らしめる直接的な原因を作ったのは、サーバル王国にいたドリアン王国の国民だとオレは考えている。
サーバル王国は、女王陛下の視察に際し、国王陛下の命令で、国内の関係各所に手を回して、国民にも協力させている。
だから、マウンテン王国の女王陛下のサーバル王国の視察は、途中まで、順調だった。
サーバル王国の国民は、サーバル王国の国の決めた決まりや通達には逆らわない。
サーバル王国は、国王陛下の権力が貴族より強い。
サーバル王国の王様が、マウンテン王国の女王陛下の視察に協力しなさいと命令したら、サーバル王国の国民は従う。
サーバル王国にいて、サーバル王国の国王陛下の命令に従うのは、サーバル王国の国民限定だった、というのが、マウンテン王国の女王陛下の客死事件を引き起こしたとオレは思う。
サーバル王国の国王陛下が、マウンテン王国の女王陛下の視察に協力するようにと出した指示は、サーバル王国にいるドリアン王国のスパイの耳にも入ってくる。
本業スパイの耳にも副業スパイの耳にも、マウンテン王国の女王陛下が、少ない供で、サーバル王国の視察に出たという情報を集めてきた。
サーバル王国で暮らしているドリアン王国民と結婚したサーバル王国民との間に生まれた子どもの数も含めると。
サーバル王国内に滞在するドリアン王国民が、サーバル王国の人口に占める割合は、小さくないんじゃないかな。
ドリアン王国の国民性は、豊かなところから貰っていこう思考で、貰うことに後ろめたさはない。
豊かなところ、というのは、ドリアン王国の外の豊かなところ。
ドリアン王国の国民は、マウンテン王国の女王陛下に対して、敬意を払う思考ではなく、豊かなら寄越せ思考が働いたんじゃないかな。
サーバル王国内にいる、サーバル王国の国王陛下の命令を聞かない人が、マウンテン王国の女王陛下に害をなした。
これが、客死事件の真相だと仮定すると。
この危機的状況は、今のケレメイン大公国にも当てはまる。
というよりも、まるっきり同じ状況だからな。
屋外か、屋内か、の違いしかない。
一人にならないようにするだけでは、足りないよな。
オレもできる限り、城内を歩き回ることにしよう。
愛こんにゃく家の家族にも団体行動をしてもらって。
マウンテン王国の四人も団体行動をお願いしよう。
オレは、頭の中で計画を立てる。
メモを作ると、メモを知らないうちに紛失したら困るから、頭の中で繰り返す。
カズラくんにも、早めに会わないとなー。
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