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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
423.マウンテン王国のケレメイン公爵子息だったクロードと、ドリアン王国の侯爵子息は、降嫁された王女殿下を祖母に持つという共通点があります。
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王女様の成長となると、適任の教育者が、一人いる。
元神子様のカズラくん。
カズラくんは、二十歳ながら、人生の猛者っぽいんだよな。
29歳のオレよりも、人間のさがを知っている気がする。
カズラくんと王女様の組み合わせ。
うまくいくかなー?
カズラくん次第だな。
カズラくんに相談してからにしよう。
カズラくんがうんと言ってくれたら、カズラくんにプラスになる約束とセットにして、交渉かな。
サーバル王国の人は、ドリアン王国には弱腰。
ドリアン王国のスパイ外交を知ったオレは、ドリアン王国には強気でいく。
弱腰でいくと、負ける。
最初から、ガツンとぶつかるぞ。
元神子様カズラくんは、ドリアン王国に対する切札になるとオレは考えている。
カズラくんには、オレよりも、見えていることがきっとある。
カズラくんの彼氏が、ドリアン王国の現役スパイだったとオレに話してくれたタイミング。
カズラくんは、深謀遠慮が得意かもしれない。
サーバル王国の王女様に、ドリアン王国の侯爵子息が語っていた、女神様と王家の話を聞こう。
「ドリアン王国の侯爵子息が語っていた、王家と女神様の話は、どんな内容だったのかな?」
「マウンテン王国の王家とドリアン王国の王家が元は一つだったということを繰り返していた、ずべし。」
と王女様。
ええ?
「元は、一つというのは、系譜をたどると、国王陛下同士が兄弟だったとか、だよな?
マウンテン王国とドリアン王国は、隣り合っていないもんな。
史実としては、正しいのかな?」
「わたくしは知らない、ずべし。」
と王女様。
王女様は、ドリアン王国の侯爵子息の話を聞いていただけだったのかな。
ドリアン王国の侯爵子息の話から、情報収集しようとは考えていなかったんだな。
会うのが苦痛な相手の接待。
王女様は、早く話が終わらないかな、という考えでいっぱいになっていたのかもしれないよな。
是が非でも、ハニートラップを逆手にとるカズラくんに王女様を弟子入りさせたくなってきた。
ひょっとしたら。
ドリアン王国の侯爵子息は、社交のつもりがあったかもしれないぞ?
サーバル王国の王女様は、趣味の話を聞いていた、と話していたけれど。
社交の場だから、と、ドリアン王国の侯爵子息が情報を伝えていた可能性は、ないかな?
サーバル王国の王女様が、重要な情報だと認識しないから、何度も繰り返した、という可能性はないかなー。
「サーバル王国の若手の皆さんは、ドリアン王国とマウンテン王国の王家の関係について、何か知っているかな?」
「一般的に、そのような話は聞きません、ずべし。」
とサーバル王国の若手の一人。
即答だぞ。
どうしたもんかなー。
「ドリアン王国の侯爵子息の思い込みか、未発表の真実かは不明、ということかな?」
「そうなります、ずべし。」
とサーバル王国の若手。
サーバル王国の侯爵子息の狙いが、クロードに思えて仕方がないぞ、オレは。
「クロードのご両親、マウンテン王国の先代ケレメイン公爵ご夫妻に、マウンテン王国の王家とドリアン王国の王家が元は、一つだったという話を確認したことはあるかな?」
クロードのご両親は、クロードをマウンテン王国の王家から遠ざけようとしていた。
マウンテン王国の王家とドリアン王国の王家が、元は一つだったというなら。
ドリアン王国の王家をクロードに近づけない方がいいような気がする。
ただ、ドリアン王国の侯爵子息の扱いをどう考えるといいのかな、決めかねるんだよなー。
ドリアン王国の侯爵子息が生まれたときのポジションは、クロードと同じ。
祖母が、降嫁した王女様。
マウンテン王国の公爵子息だったクロードと、ドリアン王国の侯爵子息。
現在の、二人の立ち位置は、正反対だ。
ドリアン王国の侯爵子息は、貴族として、国の思惑を背負って動いている。
クロードは、マウンテン王国から独立した。
ドリアン王国の侯爵子息がクロードにずけずけ話していたのは、自分の立ち位置が、クロードと同じだと思っていたからかな?
それとも、同じになりたいのかな?
「したことはない、ずべし。」
と王女様。
「先代ケレメイン公爵夫妻は、王家に近づきたくないご様子でした、ずべし。」
とサーバル王国の若手の一人。
「マウンテン王国の王家に限らず、かな?」
「マウンテン王国の王家しかり、サーバル王国の王家しかり、です、ずべし。
ドリアン王国の王家については、聞きませんでした、ずべし。
マウンテン王国とドリアン王国の交流は、ほとんどありません、ずべし。
わざわざ聞くのは、不自然ずべし。」
とサーバル王国の若手。
マウンテン王国とドリアン王国がほとんど交流しないのは、仲良しだったのに喧嘩別れしたから、とかじゃないよな?
元神子様のカズラくん。
カズラくんは、二十歳ながら、人生の猛者っぽいんだよな。
29歳のオレよりも、人間のさがを知っている気がする。
カズラくんと王女様の組み合わせ。
うまくいくかなー?
カズラくん次第だな。
カズラくんに相談してからにしよう。
カズラくんがうんと言ってくれたら、カズラくんにプラスになる約束とセットにして、交渉かな。
サーバル王国の人は、ドリアン王国には弱腰。
ドリアン王国のスパイ外交を知ったオレは、ドリアン王国には強気でいく。
弱腰でいくと、負ける。
最初から、ガツンとぶつかるぞ。
元神子様カズラくんは、ドリアン王国に対する切札になるとオレは考えている。
カズラくんには、オレよりも、見えていることがきっとある。
カズラくんの彼氏が、ドリアン王国の現役スパイだったとオレに話してくれたタイミング。
カズラくんは、深謀遠慮が得意かもしれない。
サーバル王国の王女様に、ドリアン王国の侯爵子息が語っていた、女神様と王家の話を聞こう。
「ドリアン王国の侯爵子息が語っていた、王家と女神様の話は、どんな内容だったのかな?」
「マウンテン王国の王家とドリアン王国の王家が元は一つだったということを繰り返していた、ずべし。」
と王女様。
ええ?
「元は、一つというのは、系譜をたどると、国王陛下同士が兄弟だったとか、だよな?
マウンテン王国とドリアン王国は、隣り合っていないもんな。
史実としては、正しいのかな?」
「わたくしは知らない、ずべし。」
と王女様。
王女様は、ドリアン王国の侯爵子息の話を聞いていただけだったのかな。
ドリアン王国の侯爵子息の話から、情報収集しようとは考えていなかったんだな。
会うのが苦痛な相手の接待。
王女様は、早く話が終わらないかな、という考えでいっぱいになっていたのかもしれないよな。
是が非でも、ハニートラップを逆手にとるカズラくんに王女様を弟子入りさせたくなってきた。
ひょっとしたら。
ドリアン王国の侯爵子息は、社交のつもりがあったかもしれないぞ?
サーバル王国の王女様は、趣味の話を聞いていた、と話していたけれど。
社交の場だから、と、ドリアン王国の侯爵子息が情報を伝えていた可能性は、ないかな?
サーバル王国の王女様が、重要な情報だと認識しないから、何度も繰り返した、という可能性はないかなー。
「サーバル王国の若手の皆さんは、ドリアン王国とマウンテン王国の王家の関係について、何か知っているかな?」
「一般的に、そのような話は聞きません、ずべし。」
とサーバル王国の若手の一人。
即答だぞ。
どうしたもんかなー。
「ドリアン王国の侯爵子息の思い込みか、未発表の真実かは不明、ということかな?」
「そうなります、ずべし。」
とサーバル王国の若手。
サーバル王国の侯爵子息の狙いが、クロードに思えて仕方がないぞ、オレは。
「クロードのご両親、マウンテン王国の先代ケレメイン公爵ご夫妻に、マウンテン王国の王家とドリアン王国の王家が元は、一つだったという話を確認したことはあるかな?」
クロードのご両親は、クロードをマウンテン王国の王家から遠ざけようとしていた。
マウンテン王国の王家とドリアン王国の王家が、元は一つだったというなら。
ドリアン王国の王家をクロードに近づけない方がいいような気がする。
ただ、ドリアン王国の侯爵子息の扱いをどう考えるといいのかな、決めかねるんだよなー。
ドリアン王国の侯爵子息が生まれたときのポジションは、クロードと同じ。
祖母が、降嫁した王女様。
マウンテン王国の公爵子息だったクロードと、ドリアン王国の侯爵子息。
現在の、二人の立ち位置は、正反対だ。
ドリアン王国の侯爵子息は、貴族として、国の思惑を背負って動いている。
クロードは、マウンテン王国から独立した。
ドリアン王国の侯爵子息がクロードにずけずけ話していたのは、自分の立ち位置が、クロードと同じだと思っていたからかな?
それとも、同じになりたいのかな?
「したことはない、ずべし。」
と王女様。
「先代ケレメイン公爵夫妻は、王家に近づきたくないご様子でした、ずべし。」
とサーバル王国の若手の一人。
「マウンテン王国の王家に限らず、かな?」
「マウンテン王国の王家しかり、サーバル王国の王家しかり、です、ずべし。
ドリアン王国の王家については、聞きませんでした、ずべし。
マウンテン王国とドリアン王国の交流は、ほとんどありません、ずべし。
わざわざ聞くのは、不自然ずべし。」
とサーバル王国の若手。
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