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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
422.ドリアン王国の侯爵子息とサーバル王国の王女様との距離感は、ドリアン王国の現役スパイとカズラくんの距離感に似ていませんか?
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「ドリアン王国の侯爵子息の趣味の話が、政治関連の話か、ずべし?」
とサーバル王国の王女様。
「政治というと、ざっくりしているよな。
例えば、国境や国土、統治者としての心積もりや、夢見ていること、他は、王家の話とか、かなー。」
趣味の方向性が、花や絵を愛でたり、花の絵を描くという文化面じゃない場合、趣味の雑談と言いながら、情報が引き出せるよな。
夢見ていることは、野望とも言い換えられる。
ドリアン王国の侯爵子息がサーバル王国の王女様に野望を語っていたなら。
ドリアン王国の侯爵子息は、サーバル王国の王女様のことを接待係ではなく、野望を語れる相手とみなしていたと思うんだよな。
そうだったらいいなー、と思う。
そうじゃなかったら、さ。
ドリアン王国の侯爵子息が、サーバル王国の王女様に会いにきていた理由は、政治的なものだってことになる。
サーバル王国の王女様を好き好きという言動は、サーバル王国の王女様に会いにいくという名目で、ドリアン王国の侯爵子息は、サーバル王国に堂々と入国しているのかな、と考えてしまう。
恋心は、ないんじゃないのかなって。
ドリアン王国の侯爵子息が、王女様に、直接愛を囁かないで、王女様のいないところで、好き好きと言う理由。
照れているから、ではなく。
ヘタレ、だからでもなく。
政治的な意図があって、王女様をキープしておきたいけれど、結婚する気になられると困るから、言質を取られるような台詞は、王女様やサーバル王国の人に告げないだけだったとしたら?
オレが、こんなことを考えるのは、カズラくんの例があるから。
カズラくんの彼氏がドリアン王国の現役スパイだと知っている上に、愛こんにゃく家の元弟嫁がドリアン王国の出身で、外国でスパイをすることは自分自身が豊かになるために必要だと考えている国民性だったことを合わせて考えると。
ドリアン王国の侯爵子息は、ケレメイン大公国に入国してすぐ、ドリアン王国のスパイから情報収集して、新しい指示を出すことが出来たと思うんだよな。
愛こんにゃく家の元弟嫁のスパイする対象は、マウンテン王国のスパイをしている義兄嫁が集めて持ち帰る情報を探ることだった。
元弟嫁は、直接ケレメイン大公国をスパイしようとしたわけじゃなくても、ケレメイン大公国内を自分の足で歩き回っている。
元弟嫁は、ケレメイン大公国の情報を集めている。
元弟嫁は、集めた情報をマウンテン王国に持ち帰ってから、ドリアン王国に報告することもできたけれど、ケレメイン大公国内にいる専業スパイに報告することもできた。
専業スパイに報告することができたということは。
ケレメイン大公国内に、いつの間にか入国していたドリアン王国の侯爵子息にも報告できる、ということ。
カズラくんと仲が良いと広く認識されている、カズラくんの彼氏は、カズラくんにまだ正体を明かしていないから、カズラくんが独自に身元を調べてスパイだと判明している。
カズラくんの彼氏とかずらくんの距離感。
ドリアン王国の侯爵子息とサーバル王国の王女様の距離感。
全く同じではないけれど、似ている。
両者を並べて、同じ手口?と聞きたくなるくらいには。
オレの中では。
黒よりの灰色。
ドリアン侯爵子息は、同行者がいる。
ドリアン王国の侯爵子息の同行者が、サーバル王国内にいるスパイと連絡をとること。
ドリアン王国の侯爵子息がサーバル王国の王女様に会いにきていた目的は、サーバル王国内に放っているスパイからの情報収集と指示じゃないのかな?
「王家の話と女神様の話は多かった、ずべし。」
と王女様。
「話を聞いた王女様が、趣味に分類するくらいに、王家の話と女神様の話を詳しく調べていたのかな?」
「四割ずつ、王家と女神様の話をして、残りの二割は、ドリアン王国の侯爵子息がそのときに気になっていること、ずべし。」
と王女様。
「今のは、ドリアン王国の侯爵子息が取り上げる話題の話だよな?
王女様は、相槌をうつだけかな?」
「わたくしの話をしてもいいときは、クロード様のお話をした、ずべし。」
と王女様。
サーバル王国の王女様も、強いな。
王女様を好きだと他所で言っている男に、王女様が好きな男の話をする。
牽制だよな?
うん?
王女様が話して良いとき、というのは、ドリアン王国の侯爵子息は、意図的に王女様に話をさせているという。
王女様が話したクロード情報は、ドリアン王国の侯爵子息に流れているということだよなー。
ドリアン王国の侯爵子息は、クロードに関する予備知識があった、ということになる。
ドリアン王国の侯爵子息がクロードのお試し秘書に紛れこんだのは、偶然じゃない。
ドリアン王国は、オレのクロードを狙ってきている。
オレのクロードを狙う目的を知ろう。
必ず撃退してやる。
愛こんにゃく家の結婚式を成功させて、クロードも守り切る。
サーバル王国の王女様の成長も促すぞ。
とサーバル王国の王女様。
「政治というと、ざっくりしているよな。
例えば、国境や国土、統治者としての心積もりや、夢見ていること、他は、王家の話とか、かなー。」
趣味の方向性が、花や絵を愛でたり、花の絵を描くという文化面じゃない場合、趣味の雑談と言いながら、情報が引き出せるよな。
夢見ていることは、野望とも言い換えられる。
ドリアン王国の侯爵子息がサーバル王国の王女様に野望を語っていたなら。
ドリアン王国の侯爵子息は、サーバル王国の王女様のことを接待係ではなく、野望を語れる相手とみなしていたと思うんだよな。
そうだったらいいなー、と思う。
そうじゃなかったら、さ。
ドリアン王国の侯爵子息が、サーバル王国の王女様に会いにきていた理由は、政治的なものだってことになる。
サーバル王国の王女様を好き好きという言動は、サーバル王国の王女様に会いにいくという名目で、ドリアン王国の侯爵子息は、サーバル王国に堂々と入国しているのかな、と考えてしまう。
恋心は、ないんじゃないのかなって。
ドリアン王国の侯爵子息が、王女様に、直接愛を囁かないで、王女様のいないところで、好き好きと言う理由。
照れているから、ではなく。
ヘタレ、だからでもなく。
政治的な意図があって、王女様をキープしておきたいけれど、結婚する気になられると困るから、言質を取られるような台詞は、王女様やサーバル王国の人に告げないだけだったとしたら?
オレが、こんなことを考えるのは、カズラくんの例があるから。
カズラくんの彼氏がドリアン王国の現役スパイだと知っている上に、愛こんにゃく家の元弟嫁がドリアン王国の出身で、外国でスパイをすることは自分自身が豊かになるために必要だと考えている国民性だったことを合わせて考えると。
ドリアン王国の侯爵子息は、ケレメイン大公国に入国してすぐ、ドリアン王国のスパイから情報収集して、新しい指示を出すことが出来たと思うんだよな。
愛こんにゃく家の元弟嫁のスパイする対象は、マウンテン王国のスパイをしている義兄嫁が集めて持ち帰る情報を探ることだった。
元弟嫁は、直接ケレメイン大公国をスパイしようとしたわけじゃなくても、ケレメイン大公国内を自分の足で歩き回っている。
元弟嫁は、ケレメイン大公国の情報を集めている。
元弟嫁は、集めた情報をマウンテン王国に持ち帰ってから、ドリアン王国に報告することもできたけれど、ケレメイン大公国内にいる専業スパイに報告することもできた。
専業スパイに報告することができたということは。
ケレメイン大公国内に、いつの間にか入国していたドリアン王国の侯爵子息にも報告できる、ということ。
カズラくんと仲が良いと広く認識されている、カズラくんの彼氏は、カズラくんにまだ正体を明かしていないから、カズラくんが独自に身元を調べてスパイだと判明している。
カズラくんの彼氏とかずらくんの距離感。
ドリアン王国の侯爵子息とサーバル王国の王女様の距離感。
全く同じではないけれど、似ている。
両者を並べて、同じ手口?と聞きたくなるくらいには。
オレの中では。
黒よりの灰色。
ドリアン侯爵子息は、同行者がいる。
ドリアン王国の侯爵子息の同行者が、サーバル王国内にいるスパイと連絡をとること。
ドリアン王国の侯爵子息がサーバル王国の王女様に会いにきていた目的は、サーバル王国内に放っているスパイからの情報収集と指示じゃないのかな?
「王家の話と女神様の話は多かった、ずべし。」
と王女様。
「話を聞いた王女様が、趣味に分類するくらいに、王家の話と女神様の話を詳しく調べていたのかな?」
「四割ずつ、王家と女神様の話をして、残りの二割は、ドリアン王国の侯爵子息がそのときに気になっていること、ずべし。」
と王女様。
「今のは、ドリアン王国の侯爵子息が取り上げる話題の話だよな?
王女様は、相槌をうつだけかな?」
「わたくしの話をしてもいいときは、クロード様のお話をした、ずべし。」
と王女様。
サーバル王国の王女様も、強いな。
王女様を好きだと他所で言っている男に、王女様が好きな男の話をする。
牽制だよな?
うん?
王女様が話して良いとき、というのは、ドリアン王国の侯爵子息は、意図的に王女様に話をさせているという。
王女様が話したクロード情報は、ドリアン王国の侯爵子息に流れているということだよなー。
ドリアン王国の侯爵子息は、クロードに関する予備知識があった、ということになる。
ドリアン王国の侯爵子息がクロードのお試し秘書に紛れこんだのは、偶然じゃない。
ドリアン王国は、オレのクロードを狙ってきている。
オレのクロードを狙う目的を知ろう。
必ず撃退してやる。
愛こんにゃく家の結婚式を成功させて、クロードも守り切る。
サーバル王国の王女様の成長も促すぞ。
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