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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
421.ドリアン王国の侯爵子息は、サーバル王国の王女様に接待されているときに、どんな会話をしていたのでしょうか?好きになってもらう努力は?
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ドリアン王国の侯爵子息が、女神様の裁定が下った後の王女様の姿を知っているかどうか。
なんとも言えないなー。
ドリアン王国の侯爵子息は、いつから、ケレメイン大公国にいたのか分からない。
侯爵子息自身が、どこかからスパイに混じって、女神様の裁定が下る瞬間を見ているか、ドリアン王国のスパイから聞いている可能性は、おおいにある。
ドリアン王国の現役スパイ、カズラくんの彼氏は、ケレメイン大公国が出来た当初から、ケレメイン大公国にいたからなー。
情報収集もさぞ捗ったことだろう。
カズラくんにハリセンチョップされるのが目撃されるくらいに、堂々と、ケレメイン大公国を歩き回っていたからなー。
ケレメイン大公国のことを知りすぎていそうだから、カズラくんの彼氏は、ドリアン王国から引き抜きを頑張るぞ。
「知っているかどうかの可能性だけで言えば、聞いている可能性も、聞いていない可能性もある。
ドリアン王国の侯爵子息は、共も護衛も連れずに、サーバル王国に来ていたのかな?
侯爵子息自身は、知らなくても、同行者が知っていることがあるかもしれない。
侯爵子息だけが知らない場合は、伝えなかった理由があるかもしれない。」
オレのハッキリしない回答に、王女様もスッキリしない面持ちになる。
「連れてきていた、ずべし。」
と王女様。
日本じゃないから、お一人様旅なんてしないよな。
王女様は、ドリアン王国の侯爵子息に容姿の変化を知られたくないのか、容姿の変化について、コメントされたくないのか。
分からないから、聞こう。
「王女様は、どっちだと考えているのかな?
もしくは、どっちの方がいいと思っているのかな?
答えやすい方を答えてくれ。」
王女様は、ずっと考えていた。
オレは、待った。
王女様は、言葉を探しながら話し始めた。
「知らないままでいてほしい気持ちと、知っていてほしい気持ちの両方で揺れている、ずべし。」
と王女様。
「うん。」
「知らないでいるなら、このままずっと知らないでいてほしい、と思ったり、知っても変わらないでいてほしい、と思う、ずべし。」
と王女様。
そうだよな。
王女様自身が、混乱しながら、受け入れようとしている状況で、容姿についてマイナスのコメントは、いらない。
「サーバル王国の侯爵子息は、王女様の容姿に限らず、王女様に手厳しいコメントをする人なのかな?」
「わたくしに手厳しいコメントをしたことはない、ずべし。」
と王女様。
それは、良かった。
「褒めてきたり?」
好きな女性に対して、好きだとは言わなくてもさ。
「褒められたことはない、ずべし。」
と王女様。
そーれーは。
「ドリアン王国の侯爵子息は、王女様の前で、何をしていたのかな?」
「趣味の話、ずべし。」
と王女様。
うーん。
「ドリアン王国の侯爵子息の趣味かな?
共通の趣味があるのかな?
王女様との。」
「わたくしの趣味ではない、ずべし。
ドリアン王国の侯爵子息の趣味の話、ずべし。」
と王女様。
王女様は、何の感慨もなく、答えてくれた。
ドリアン王国の侯爵子息は、自分が好き好きアピールした女性を前に、何を話していたのかなー。
好きな女性に会いに来た。
女性が時間を作ってくれて、一緒に過ごせた。
女性が望んだわけではないけれど、周りがお膳立てしてくれた。
次は、好きな女性に、好きになってもらうように、自分から働きかける段階だと思うぞ。
ヘタレかな?
ヘタレじゃないなら。
ドリアン王国の侯爵子息とドリアン王国の姿勢に疑惑が。
追及してみようかな。
「サーバル王国に来たときのドリアン王国の侯爵子息と同行者の動向は、覚えているかな?
ドリアン王国の侯爵子息はサーバル王国の王女様と、どんな会話を楽しんでいたのかな?
どんな、というのは、政治的な話しはしていたか、とか、政治に関係のない話題に絞って話をしていたかということなんだけどさ。
ドリアン王国の侯爵子息の同行者は、侯爵子息がサーバル王国の王女様に接待されている間、サーバル王国で何をしていた?
ドリアン王国の侯爵子息がサーバル王国の王女様のところに遊びに来ていた理由は、一つじゃなかったんじゃないかな?」
ドリアン王国の侯爵子息が王女様に会いにきている裏で、何かなかったのかな?
なんとも言えないなー。
ドリアン王国の侯爵子息は、いつから、ケレメイン大公国にいたのか分からない。
侯爵子息自身が、どこかからスパイに混じって、女神様の裁定が下る瞬間を見ているか、ドリアン王国のスパイから聞いている可能性は、おおいにある。
ドリアン王国の現役スパイ、カズラくんの彼氏は、ケレメイン大公国が出来た当初から、ケレメイン大公国にいたからなー。
情報収集もさぞ捗ったことだろう。
カズラくんにハリセンチョップされるのが目撃されるくらいに、堂々と、ケレメイン大公国を歩き回っていたからなー。
ケレメイン大公国のことを知りすぎていそうだから、カズラくんの彼氏は、ドリアン王国から引き抜きを頑張るぞ。
「知っているかどうかの可能性だけで言えば、聞いている可能性も、聞いていない可能性もある。
ドリアン王国の侯爵子息は、共も護衛も連れずに、サーバル王国に来ていたのかな?
侯爵子息自身は、知らなくても、同行者が知っていることがあるかもしれない。
侯爵子息だけが知らない場合は、伝えなかった理由があるかもしれない。」
オレのハッキリしない回答に、王女様もスッキリしない面持ちになる。
「連れてきていた、ずべし。」
と王女様。
日本じゃないから、お一人様旅なんてしないよな。
王女様は、ドリアン王国の侯爵子息に容姿の変化を知られたくないのか、容姿の変化について、コメントされたくないのか。
分からないから、聞こう。
「王女様は、どっちだと考えているのかな?
もしくは、どっちの方がいいと思っているのかな?
答えやすい方を答えてくれ。」
王女様は、ずっと考えていた。
オレは、待った。
王女様は、言葉を探しながら話し始めた。
「知らないままでいてほしい気持ちと、知っていてほしい気持ちの両方で揺れている、ずべし。」
と王女様。
「うん。」
「知らないでいるなら、このままずっと知らないでいてほしい、と思ったり、知っても変わらないでいてほしい、と思う、ずべし。」
と王女様。
そうだよな。
王女様自身が、混乱しながら、受け入れようとしている状況で、容姿についてマイナスのコメントは、いらない。
「サーバル王国の侯爵子息は、王女様の容姿に限らず、王女様に手厳しいコメントをする人なのかな?」
「わたくしに手厳しいコメントをしたことはない、ずべし。」
と王女様。
それは、良かった。
「褒めてきたり?」
好きな女性に対して、好きだとは言わなくてもさ。
「褒められたことはない、ずべし。」
と王女様。
そーれーは。
「ドリアン王国の侯爵子息は、王女様の前で、何をしていたのかな?」
「趣味の話、ずべし。」
と王女様。
うーん。
「ドリアン王国の侯爵子息の趣味かな?
共通の趣味があるのかな?
王女様との。」
「わたくしの趣味ではない、ずべし。
ドリアン王国の侯爵子息の趣味の話、ずべし。」
と王女様。
王女様は、何の感慨もなく、答えてくれた。
ドリアン王国の侯爵子息は、自分が好き好きアピールした女性を前に、何を話していたのかなー。
好きな女性に会いに来た。
女性が時間を作ってくれて、一緒に過ごせた。
女性が望んだわけではないけれど、周りがお膳立てしてくれた。
次は、好きな女性に、好きになってもらうように、自分から働きかける段階だと思うぞ。
ヘタレかな?
ヘタレじゃないなら。
ドリアン王国の侯爵子息とドリアン王国の姿勢に疑惑が。
追及してみようかな。
「サーバル王国に来たときのドリアン王国の侯爵子息と同行者の動向は、覚えているかな?
ドリアン王国の侯爵子息はサーバル王国の王女様と、どんな会話を楽しんでいたのかな?
どんな、というのは、政治的な話しはしていたか、とか、政治に関係のない話題に絞って話をしていたかということなんだけどさ。
ドリアン王国の侯爵子息の同行者は、侯爵子息がサーバル王国の王女様に接待されている間、サーバル王国で何をしていた?
ドリアン王国の侯爵子息がサーバル王国の王女様のところに遊びに来ていた理由は、一つじゃなかったんじゃないかな?」
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