《本編 完結 続編開始》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

408.女神様のお住いに相応しいのは、お気に入りの物を飾れる部屋がたくさんある家だと思いますが、それは、神殿といってもよいのでしょうか?

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神殿というと、俺の中では、世界史の教科書の写真が思い浮かぶ。

パルテノン神殿のような石造りの神殿に女神様が住むのは、想定していなかった。

柱と柱の間があいていて、雨風が防げない場所を、女神様の住まいに指定するわけにはなー。

パルテノン神殿も造った当時は、人が住める状態で、人が住んでいたのかなー。

パルテノン神殿は、造られてから、随分経っているもんな。

うーん。

住むことを考えると、日本の神社の方が、壁も屋根も床もあって住みやすい気がする。

オレは、女神様が寝起きして、お客様を招いたり、気に入ったものを飾ったりする場所ぐらいのイメージで、女神様の家を考えていたからなー。

女神様の住む場所だけ決めたら、家はすぐ建てられるんじゃないか、と俺は思っていた。

物を飾る部屋をたくさん用意して、部屋に飾ることを楽しみながら暮らせたら、女神様も楽しいだろうと。

たまに模様替えをして、お気に入りを入れ替えたり。

敷地内に倉庫もいるよな、とまでは考えていたんだけどな。

女神様の住まいが、人と同じ家じゃ良くない、とか理由があるなら、誰か信頼できる人に相談しないとな。

女神様の希望は聞けても、女神様に関する一般教養を女神様に聞くわけにはいかないからな。

誰に相談しようかな。

女神様関連の一般教養に詳しい知り合いが、オレにいれば、相談するんだけどさ。

女神様関連の一般教養に詳しい知り合い?

いた!

一人いたぞ!

ケレメイン大公国にいる!

マウンテン王国のギリギリ王族の司祭!

医者と仲良く暮らしている司祭に、本業の知恵を貸してもらおう。

「愛こんにゃく家の結婚式前に、司祭と医者を呼ぶ手配をしてくれ。

司祭と医者を女神様と会わせて、女神様の住まいについて打ち合わせをするから、女神様についてのタブーや、推奨事項を調べておくように伝えてくれ。

女神様のお住いについて、女性の視点で確認したいことは、ミーレ長官の奥様に聞くことにする。

愛こんにゃく家の結婚式にカズラくんが、彼氏の現役スパイと並ぶかどうかを、カズラくんに相談したい、とカズラくんへ伝えてくれ。」

「祝い事が続きますね。」
とミーレ長官の部下。

「続いているかな?」

「ヒサツグ様。

愛こんにゃく家が結婚することがまず、祝い事です。

愛こんにゃく家の結婚式を女神様がご覧になるのは吉事です。

女神様のお住い探しは、最高にめでたいです。

家を建てることにマイナス要素は一つもありません。」
とミーレ長官の部下。

言われてみれば。

「ケレメイン大公国、絶好調だな!」

展望がひらけた感!

「そうです。
それだけではないですよ?
ヒサツグ様の御身にも嬉しいことがあったのではないですか?」
とミーレ長官。

「オレの嬉しいこと?」

何だろうな?

「お友達に再会できて、旧交を温めることができたのですよね?

嬉しそうにされているのが、伝わってきます。」
とミーレ長官の部下。

俺は、ニマニマしてしまう。

「分かる人には分かるんだなー。
オレ、浮かれているかもしれない。」

「ヒサツグ様は、怪我をしない範囲で、浮かれてください。」
とミーレ長官の部下は、オレを止めない。

失敗しないように、浮かれるのは、大事だな。

「ヒサツグ様は、愛こんにゃく家とも、今まで以上に信頼し合えたようですね。」
とミーレ長官の部下。

「おう。ミーレ長官の部下の、察する能力が、理想の補佐過ぎて、オレは、ミーレ長官が羨ましい。」

「ヒサツグ様には、愛こんにゃく家がいますから、私達は安心して、ミーレ長官の部下でいられます。」
とミーレ長官の部下。

ミーレ長官の部下は、信頼しあってやってきたんだなー。

オレは、ミーレ長官の部下と分かれて、女神様とサーバル王国の王女様に会いにいく。

話すことがたくさんあるなー。
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