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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
406.ドリアン王国の侯爵子息がサーバル王国の王女様と偶然の出会いを狙っているので、対策します。カズラくんの気になる男性について情報追加。
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オレと女神様は、サーバル王国の王女様に会いにいく前に、ミーレ長官の部下と打ち合わせをしていた。
サーバル王国以外のお客様がいらっしゃったから、各国のお客様同士が鉢合わせしないように、全ての滞在場所は、離してある。
今のケレメイン大公国で国際問題が起きた場合、解決手段がないからなー。
他の国と比較すると、ケレメイン大公国は、政治力と国力がないに等しい。
解決手段がないなら、問題が起きないように、全力で未然に防ぐに限る。
女神様の裁定が下って見た目に変化が出ているサーバル王国の方々は、滞在場所からほぼ動かない。
女神様の裁定後は、見た目の変化が顕著だからな。
「ヒサツグ様。ドリアン王国の侯爵子息の件でご報告に上がりました。」
「よし、聞こう。」
「ドリアン王国の侯爵子息は、ケレメイン大公国での滞在中に、サーバル王国の王女様と偶然を装った出会いを作ろうと画策しています。」
ええ?
「探しても見つからないから、会えないんだ、と諦めなかったのかなー。」
「ミーレ長官は、ドリアン王国の侯爵子息に、マンツーマンで張り付いています。」
「ミーレ長官には、他にもしてほしい仕事があるぞ。
ドリアン王国の侯爵子息に、ミーレ長官を独り占めされるのはなー。」
ドリアン王国の侯爵子息がミーレ長官のお仕事の邪魔をしないように、してやるぞ。
うちは、人手不足なんだからな?
立っているのは親でも使えというけど、オレは、立っている親じゃなくても、使う。
「ドリアン王国の侯爵子息は、クロードの秘書の仕事をしていたよな?
適切な事務仕事をふったら、仕事を終わらせることができると思うぞ。
ドリアン王国の侯爵子息には、うちの極秘に当たらない、表に出せる情報の事務仕事をして、ポイントをためてもらうことにしようかな。
貯まったポイントは、交渉できる権利と交換できる仕組みだ。」
日本だと、ポイントは景品と交換するよな。
うちの家の食器棚には、ポイントで交換した皿が何枚もおさまっていた。
懐かしい。
日本では、お金やクレジットカードを使った買い物をして、ポイントを貯めた。
ドリアン王国の侯爵子息には、お金で買い物をしてもらうのではなく。
「ドリアン王国の侯爵子息には、仕事の出来高と仕事の中身の精度によって、大公妃であるオレに交渉しにこさせる。
オレの意思をドリアン王国の侯爵子息へ伝えるように、ミーレ長官に言ってくれ。
ドリアン王国とケレメイン大公国は、まだ国交を開いていないからな。
ドリアン王国の侯爵子息は、ケレメイン大公国で、したいことがある。
サーバル王国の王女様との邂逅だな。
ケレメイン大公国側には、愛こんにゃく家の結婚式でドリアン王国の代表として参列してくれたら、問題ない。
ドリアン王国の侯爵子息の希望を叶えてやるために、一工夫。
お金ではなく、ドリアン王国の侯爵子息から知識と労働を提供してもらうことにする。
ドリアン王国の侯爵子息は、大公妃であるオレの許可がもらえるようにポイントを貯めてもらうぞ。
ポイント交換までは、ドリアン王国の侯爵子息も、彷徨い歩いたりしないだろう。
今、ミーレ長官宛に、命令書を書く。
命令書をミーレ長官に持っていけ。」
「かしこまりました。もう一つご報告がございます。」
「聞くぞ。」
「元神子様カズラ様にハリセンされる仲良しの方は、ドリアン王国の人だと、カズラ様からのご伝言です。」
わあ、タイムリーだなー。
サーバル王国以外のお客様がいらっしゃったから、各国のお客様同士が鉢合わせしないように、全ての滞在場所は、離してある。
今のケレメイン大公国で国際問題が起きた場合、解決手段がないからなー。
他の国と比較すると、ケレメイン大公国は、政治力と国力がないに等しい。
解決手段がないなら、問題が起きないように、全力で未然に防ぐに限る。
女神様の裁定が下って見た目に変化が出ているサーバル王国の方々は、滞在場所からほぼ動かない。
女神様の裁定後は、見た目の変化が顕著だからな。
「ヒサツグ様。ドリアン王国の侯爵子息の件でご報告に上がりました。」
「よし、聞こう。」
「ドリアン王国の侯爵子息は、ケレメイン大公国での滞在中に、サーバル王国の王女様と偶然を装った出会いを作ろうと画策しています。」
ええ?
「探しても見つからないから、会えないんだ、と諦めなかったのかなー。」
「ミーレ長官は、ドリアン王国の侯爵子息に、マンツーマンで張り付いています。」
「ミーレ長官には、他にもしてほしい仕事があるぞ。
ドリアン王国の侯爵子息に、ミーレ長官を独り占めされるのはなー。」
ドリアン王国の侯爵子息がミーレ長官のお仕事の邪魔をしないように、してやるぞ。
うちは、人手不足なんだからな?
立っているのは親でも使えというけど、オレは、立っている親じゃなくても、使う。
「ドリアン王国の侯爵子息は、クロードの秘書の仕事をしていたよな?
適切な事務仕事をふったら、仕事を終わらせることができると思うぞ。
ドリアン王国の侯爵子息には、うちの極秘に当たらない、表に出せる情報の事務仕事をして、ポイントをためてもらうことにしようかな。
貯まったポイントは、交渉できる権利と交換できる仕組みだ。」
日本だと、ポイントは景品と交換するよな。
うちの家の食器棚には、ポイントで交換した皿が何枚もおさまっていた。
懐かしい。
日本では、お金やクレジットカードを使った買い物をして、ポイントを貯めた。
ドリアン王国の侯爵子息には、お金で買い物をしてもらうのではなく。
「ドリアン王国の侯爵子息には、仕事の出来高と仕事の中身の精度によって、大公妃であるオレに交渉しにこさせる。
オレの意思をドリアン王国の侯爵子息へ伝えるように、ミーレ長官に言ってくれ。
ドリアン王国とケレメイン大公国は、まだ国交を開いていないからな。
ドリアン王国の侯爵子息は、ケレメイン大公国で、したいことがある。
サーバル王国の王女様との邂逅だな。
ケレメイン大公国側には、愛こんにゃく家の結婚式でドリアン王国の代表として参列してくれたら、問題ない。
ドリアン王国の侯爵子息の希望を叶えてやるために、一工夫。
お金ではなく、ドリアン王国の侯爵子息から知識と労働を提供してもらうことにする。
ドリアン王国の侯爵子息は、大公妃であるオレの許可がもらえるようにポイントを貯めてもらうぞ。
ポイント交換までは、ドリアン王国の侯爵子息も、彷徨い歩いたりしないだろう。
今、ミーレ長官宛に、命令書を書く。
命令書をミーレ長官に持っていけ。」
「かしこまりました。もう一つご報告がございます。」
「聞くぞ。」
「元神子様カズラ様にハリセンされる仲良しの方は、ドリアン王国の人だと、カズラ様からのご伝言です。」
わあ、タイムリーだなー。
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