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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
404.女神様の片思いだった原因は、女神様とクロードの恋人としての相性が悪かったからではないでしょうか?ドリアン王国の侯爵子息は、有名人?
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オレが張り切るのは、ここにきて、女神様の気持ちやクロードがオレを欲した気持ちが、色々見えてきたから。
オレ、クロードに望まれて、この世界にきたんだなー、と今さらながら実感している。
女神様の話を聞きながら、クロードに望まれていたことを噛み締めるなんて、変な話だけどなー。
女神様は、女神様の孤独を知って、女神様に寄り添ってくれる人が欲しかったんじゃないかなと思う。
女神様が、クロードに執着するのは、クロードが好みの顔で、クロードの性格が好ましいからだけじゃない。
クロードは、幸福な時間も孤独な時間も、両方知っているから。
クロードの孤独は、半分は女神様のせいで、もう半分は、マウンテン王国の国王陛下のせいなんだけどな。
女神様は、クロードに期待したんだと思う。
孤独を味わったクロードだからこそ、女神様の孤独に気づいて、女神様の側にいていてくれるんじゃないか、と。
女神様の思惑と外れて、伴侶になる人が欲しいとクロードが女神様に望んだとき。
あてが外れた女神様は、どんな気持ちでオレを呼び寄せたんだろう、と考えてみると。
女神様が、オレに対して、良く思っていなかったと分かる一連の行動の動機が判明して、すっきりした。
女神様は、女神様の孤独にクロードが気づいて、孤独を知るクロードが、女神様を優しく包み込む未来を夢見ていたのかもしれない。
クロードと女神様の相性が悪いために、女神様の思惑から外れてしまったんだろうな。
英雄になったクロードは、クロードであることを受け入れて、支えて、共に生きていける伴侶が欲しかった。
孤独を知るクロードが、女神様を包み込むように甘やかしてくれることを女神様は望んだけれど、うまくいかなかった理由は、女神様とクロードの相性にあると思う。
クロードは、包み込むように人を愛するタイプじゃなかった。
クロードは、癒やされたり頼られたりするより、頼って、慈しまれたいと願っていた。
クロードを愛するときに、クロードの愛に包みこまれたいという願いをクロードに持っていたから、両思いになれなかった。
女神様は、マウンテン王国の国王陛下に惚れられていたけれど、女神様の気持ちは、クロードにあった。
マウンテン王国の国王陛下は、女神様の気持ちが、クロードにあることに気づいていたのかな?
クロードに対する振る舞いの何割かは、嫉妬からくるものじゃなかったのかな?
そんな風に色々考えていたら。
女神様が、またろくでもないことをしでかす気にならないようにしてやろう、という気になっていた。
オレは、クロードを助けるのを止めることはない。
オレの一番はクロード。
それは、永遠に変わらない。
余力で、女神様を助ける。
オレ一人では、助けにならないから、目につく人全員の力を借りる勢いで、女神様がいてもおかしくない場所を、この世界の中に作っていく。
方針が決まったら、さくさくやろう。
「スナメリ様は、愛こんにゃく家の結婚式の来賓として、どんな肩書きで参加したいか、考えておいてほしい。
従来の結婚式とは違う結婚式になるけど、招待客を紹介する時間は作るからさ。」
「分かった。」
王姉殿下スナメリ様。
「ドリアン王国の侯爵子息にも参列してもらいたいと考えている。
ドリアン王国の侯爵子息には、まだ話していないから、話がまとまったら、顔合わせをよろしく。」
「ドリアン王国?サーバル王国絡みですの?」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
「分かるのか?」
「ドリアン王国の侯爵子息が、サーバル王国の王女殿下に夢中で、婚約者は作らないと風の噂で聞きましたの。」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
「有名なのかな。
秘める恋じゃないんだなー?」
「秘めていて、欲しがっている気持ちが伝わらないと、勝負が始まる前に負けてしまうからだよ。」
と司祭の従兄弟ムール・ドロー。
オレ、クロードに望まれて、この世界にきたんだなー、と今さらながら実感している。
女神様の話を聞きながら、クロードに望まれていたことを噛み締めるなんて、変な話だけどなー。
女神様は、女神様の孤独を知って、女神様に寄り添ってくれる人が欲しかったんじゃないかなと思う。
女神様が、クロードに執着するのは、クロードが好みの顔で、クロードの性格が好ましいからだけじゃない。
クロードは、幸福な時間も孤独な時間も、両方知っているから。
クロードの孤独は、半分は女神様のせいで、もう半分は、マウンテン王国の国王陛下のせいなんだけどな。
女神様は、クロードに期待したんだと思う。
孤独を味わったクロードだからこそ、女神様の孤独に気づいて、女神様の側にいていてくれるんじゃないか、と。
女神様の思惑と外れて、伴侶になる人が欲しいとクロードが女神様に望んだとき。
あてが外れた女神様は、どんな気持ちでオレを呼び寄せたんだろう、と考えてみると。
女神様が、オレに対して、良く思っていなかったと分かる一連の行動の動機が判明して、すっきりした。
女神様は、女神様の孤独にクロードが気づいて、孤独を知るクロードが、女神様を優しく包み込む未来を夢見ていたのかもしれない。
クロードと女神様の相性が悪いために、女神様の思惑から外れてしまったんだろうな。
英雄になったクロードは、クロードであることを受け入れて、支えて、共に生きていける伴侶が欲しかった。
孤独を知るクロードが、女神様を包み込むように甘やかしてくれることを女神様は望んだけれど、うまくいかなかった理由は、女神様とクロードの相性にあると思う。
クロードは、包み込むように人を愛するタイプじゃなかった。
クロードは、癒やされたり頼られたりするより、頼って、慈しまれたいと願っていた。
クロードを愛するときに、クロードの愛に包みこまれたいという願いをクロードに持っていたから、両思いになれなかった。
女神様は、マウンテン王国の国王陛下に惚れられていたけれど、女神様の気持ちは、クロードにあった。
マウンテン王国の国王陛下は、女神様の気持ちが、クロードにあることに気づいていたのかな?
クロードに対する振る舞いの何割かは、嫉妬からくるものじゃなかったのかな?
そんな風に色々考えていたら。
女神様が、またろくでもないことをしでかす気にならないようにしてやろう、という気になっていた。
オレは、クロードを助けるのを止めることはない。
オレの一番はクロード。
それは、永遠に変わらない。
余力で、女神様を助ける。
オレ一人では、助けにならないから、目につく人全員の力を借りる勢いで、女神様がいてもおかしくない場所を、この世界の中に作っていく。
方針が決まったら、さくさくやろう。
「スナメリ様は、愛こんにゃく家の結婚式の来賓として、どんな肩書きで参加したいか、考えておいてほしい。
従来の結婚式とは違う結婚式になるけど、招待客を紹介する時間は作るからさ。」
「分かった。」
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「ドリアン王国の侯爵子息が、サーバル王国の王女殿下に夢中で、婚約者は作らないと風の噂で聞きましたの。」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
「有名なのかな。
秘める恋じゃないんだなー?」
「秘めていて、欲しがっている気持ちが伝わらないと、勝負が始まる前に負けてしまうからだよ。」
と司祭の従兄弟ムール・ドロー。
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