398 / 667
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
398.マウンテン王国の国王陛下と王妃陛下の関係を良くするための糸口を発見しましたが?
しおりを挟む
「ふふふ、ふふふ。」
と女神様は、笑っている。
楽しそうだなー。
国王陛下が、惚れていることくらい、女神様は分かっていたよなー。
国王陛下は、女神様のしもべだからなー。
「国王陛下の不調が、女神様への恋わずらいからくるものなら、きっぱり失恋させるか、自分で恋心にけじめをつけるか、になるよなー。」
「女神様に失恋させるには、国王陛下が女神様に告白しないといけないんだよ?」
と司祭の従兄弟ムール・ドロー。
「国王陛下の性格を考慮しますと、告白は難しいでしょう。」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ嬢。
「国王陛下ご自身で、恋心と決別していただくしかない。」
と王姉殿下スナメリ様。
「俺は、今まで、国王陛下が女神様に恋心を抱いている可能性に気づかなかった。」
と騎士団長の甥イスペル・シャム。
気づかなかったよなー。
可能性なんて、考えもしなかったら。
国王陛下を診察した医者は、国王陛下の恋心に気づいた、ということだよな?
診断結果から見て。
うん?
でも、国王陛下の周囲は、気づかなかったぞ。
「国王陛下は、女神様に恋している自覚を持っているかな?
国王陛下に、自覚がなければ、情緒不安定になる理由が、本人には分からないよなー。
初めての恋だったら、恋している自覚がないかもしれない。」
「国王陛下が恋をしているというなら、女神様が初恋になる。
国王陛下が王妃陛下に恋をしている様子は見たことがない。」
と王姉殿下スナメリ様。
「王妃陛下と国王陛下の関係がこじれている原因が、なんとなく見えてきたなー。」
「ぼくも。」
と司祭の従兄弟ムール・ドロー。
「何が見えてきたんだ?」
と騎士団長の甥イスペル・シャム。
「国王陛下と王妃陛下は、恋心はなくても、政略結婚を維持するために、関係性を良好にしようとしてきたんじゃないかな?
王妃陛下は、特に。」
「昔、王妃陛下は、よく気を回していた。
国王陛下にノータッチになったのは、最近。」
と王姉殿下スナメリ様。
「国王陛下と王妃陛下の夫婦の安寧は、互いに協力し合って、成り立っていたのかもしれないし、王妃陛下の努力の賜物によるものだったのかもしれない。」
「国王陛下夫妻の夫婦関係における、王妃陛下の働きかけは大きかった、と噂では聞いていますわ。
ヒサツグとクロード様の例がありますから、噂を鵜呑みにはしませんけども、王妃陛下からは察するものがあります。」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
「オレの噂は、ろくなものじゃなかったんだろうなー。」
「ヒサツグの噂は、ヒサツグを好ましく思わない者が作り上げた虚構。」
王姉殿下スナメリ様が、慰めてくれている。
「わたくしが、宰相になる頃には、ヒサツグの今の噂は廃れます。」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ嬢。
ポンポンと励ましが飛んでくる関係があるのって、いいよなー。
孤独は、辛い。
「既婚者の国王陛下が、初恋にとらわれただけでも、王妃陛下にとっては、裏切りで面白くないと想うんだよな。
国王陛下の初恋は、王妃陛下がどうにかできない相手である女神様。
王妃陛下は、夫婦として、裏切られただけでも腹立たしいのに、夫である国王陛下の裏切りを咎めることもできない。
王妃陛下が、国王陛下から離れた理由は、暖簾に腕押しで、疲れたからかもしれない。
国王陛下に、愛想が尽きたのかも知れない。
国王陛下が、女神様に失恋して、王妃陛下にごめんなさいをしてから、国王陛下と王妃陛下の関係の全てが動き出す気がする。
王妃陛下が、既に愛想をつかしていないといいなー。」
と女神様は、笑っている。
楽しそうだなー。
国王陛下が、惚れていることくらい、女神様は分かっていたよなー。
国王陛下は、女神様のしもべだからなー。
「国王陛下の不調が、女神様への恋わずらいからくるものなら、きっぱり失恋させるか、自分で恋心にけじめをつけるか、になるよなー。」
「女神様に失恋させるには、国王陛下が女神様に告白しないといけないんだよ?」
と司祭の従兄弟ムール・ドロー。
「国王陛下の性格を考慮しますと、告白は難しいでしょう。」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ嬢。
「国王陛下ご自身で、恋心と決別していただくしかない。」
と王姉殿下スナメリ様。
「俺は、今まで、国王陛下が女神様に恋心を抱いている可能性に気づかなかった。」
と騎士団長の甥イスペル・シャム。
気づかなかったよなー。
可能性なんて、考えもしなかったら。
国王陛下を診察した医者は、国王陛下の恋心に気づいた、ということだよな?
診断結果から見て。
うん?
でも、国王陛下の周囲は、気づかなかったぞ。
「国王陛下は、女神様に恋している自覚を持っているかな?
国王陛下に、自覚がなければ、情緒不安定になる理由が、本人には分からないよなー。
初めての恋だったら、恋している自覚がないかもしれない。」
「国王陛下が恋をしているというなら、女神様が初恋になる。
国王陛下が王妃陛下に恋をしている様子は見たことがない。」
と王姉殿下スナメリ様。
「王妃陛下と国王陛下の関係がこじれている原因が、なんとなく見えてきたなー。」
「ぼくも。」
と司祭の従兄弟ムール・ドロー。
「何が見えてきたんだ?」
と騎士団長の甥イスペル・シャム。
「国王陛下と王妃陛下は、恋心はなくても、政略結婚を維持するために、関係性を良好にしようとしてきたんじゃないかな?
王妃陛下は、特に。」
「昔、王妃陛下は、よく気を回していた。
国王陛下にノータッチになったのは、最近。」
と王姉殿下スナメリ様。
「国王陛下と王妃陛下の夫婦の安寧は、互いに協力し合って、成り立っていたのかもしれないし、王妃陛下の努力の賜物によるものだったのかもしれない。」
「国王陛下夫妻の夫婦関係における、王妃陛下の働きかけは大きかった、と噂では聞いていますわ。
ヒサツグとクロード様の例がありますから、噂を鵜呑みにはしませんけども、王妃陛下からは察するものがあります。」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
「オレの噂は、ろくなものじゃなかったんだろうなー。」
「ヒサツグの噂は、ヒサツグを好ましく思わない者が作り上げた虚構。」
王姉殿下スナメリ様が、慰めてくれている。
「わたくしが、宰相になる頃には、ヒサツグの今の噂は廃れます。」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ嬢。
ポンポンと励ましが飛んでくる関係があるのって、いいよなー。
孤独は、辛い。
「既婚者の国王陛下が、初恋にとらわれただけでも、王妃陛下にとっては、裏切りで面白くないと想うんだよな。
国王陛下の初恋は、王妃陛下がどうにかできない相手である女神様。
王妃陛下は、夫婦として、裏切られただけでも腹立たしいのに、夫である国王陛下の裏切りを咎めることもできない。
王妃陛下が、国王陛下から離れた理由は、暖簾に腕押しで、疲れたからかもしれない。
国王陛下に、愛想が尽きたのかも知れない。
国王陛下が、女神様に失恋して、王妃陛下にごめんなさいをしてから、国王陛下と王妃陛下の関係の全てが動き出す気がする。
王妃陛下が、既に愛想をつかしていないといいなー。」
63
お気に入りに追加
1,680
あなたにおすすめの小説

どうしてこうなった?(ショートから短編枠にしたもの)
エウラ
BL
3歳で魔物に襲われて両親を亡くし、孤児院育ちの黒髪黒目で童顔のノヴァは前世の記憶持ちの異世界転生者だ。現在27歳のCランク冒険者。
魔物に襲われたときに前世の記憶が甦ったが、本人は特にチートもなく平々凡々に過ごしていた。そんなある日、年下22歳の若きSランク冒険者のアビスと一線を越える出来事があり、そこで自分でも知らなかった今世の過去を知ることになり、事態は色々動き出す。
若干ストーカー気味なわんこ系年下冒険者に溺愛される自己評価の低い無自覚美人の話。
*以前ショート専用の枠で書いてましたが話数増えて収拾がつかなくなったので短編枠を作って移動しました。
お手数おかけしますがよろしくお願いいたします。
なお、プロローグ以降、途中まではショートの投稿分をまるっと載せるのでそちらと重複します。ご注意下さい。出来次第投稿する予定です。
こちらはR18には*印付けます。(でも忘れたらすみません)

どうも、卵から生まれた魔人です。
べす
BL
卵から生まれる瞬間、人間に召喚されてしまった魔人のレヴィウス。
太った小鳥にしか見えないせいで用無しと始末されそうになった所を、優しげな神官に救われるのだが…

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

実はαだった俺、逃げることにした。
るるらら
BL
俺はアルディウス。とある貴族の生まれだが今は冒険者として悠々自適に暮らす26歳!
実は俺には秘密があって、前世の記憶があるんだ。日本という島国で暮らす一般人(サラリーマン)だったよな。事故で死んでしまったけど、今は転生して自由気ままに生きている。
一人で生きるようになって数十年。過去の人間達とはすっかり縁も切れてこのまま独身を貫いて生きていくんだろうなと思っていた矢先、事件が起きたんだ!
前世持ち特級Sランク冒険者(α)とヤンデレストーカー化した幼馴染(α→Ω)の追いかけっ子ラブ?ストーリー。
!注意!
初のオメガバース作品。
ゆるゆる設定です。運命の番はおとぎ話のようなもので主人公が暮らす時代には存在しないとされています。
バースが突然変異した設定ですので、無理だと思われたらスッとページを閉じましょう。
!ごめんなさい!
幼馴染だった王子様の嘆き3 の前に
復活した俺に不穏な影1 を更新してしまいました!申し訳ありません。新たに更新しましたので確認してみてください!

αからΩになった俺が幸せを掴むまで
なの
BL
柴田海、本名大嶋海里、21歳、今はオメガ、職業……オメガの出張風俗店勤務。
10年前、父が亡くなって新しいお義父さんと義兄貴ができた。
義兄貴は俺に優しくて、俺は大好きだった。
アルファと言われていた俺だったがある日熱を出してしまった。
義兄貴に看病されるうちにヒートのような症状が…
義兄貴と一線を超えてしまって逃げ出した。そんな海里は生きていくためにオメガの出張風俗店で働くようになった。
そんな海里が本当の幸せを掴むまで…

愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

前世である母国の召喚に巻き込まれた俺
るい
BL
国の為に戦い、親友と言える者の前で死んだ前世の記憶があった俺は今世で今日も可愛い女の子を口説いていた。しかし何故か気が付けば、前世の母国にその女の子と召喚される。久しぶりの母国に驚くもどうやら俺はお呼びでない者のようで扱いに困った国の者は騎士の方へ面倒を投げた。俺は思った。そう、前世の職場に俺は舞い戻っている。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる