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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

395.マウンテン王国の王家の男性と王家の血を引く男性に対して、女神様が示す関心は、並々ならぬものがあると思います。

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オレは、マウンテン王国の人に聞いておきたいことがあった。

マウンテン王国の王家と女神様の関係について。

「歴代のマウンテン王国の国王陛下は、世界で一番、女神様と仲良しだったりするのかな?」

四人が、四人とも、なんじゃそりゃ?という顔になった。

女神様の世界の住民は、考えないのかもしれない。

どの王家が一番、女神様に気に入られているのか。

女神様と各王家の仲良し度を調べて、レポートを出したら?

国同士で喧嘩になるよなー。

「興味本位じゃなくてさ。

異世界人で、クロードの伴侶のオレ視点で、国王陛下とクロードには、女神様の愛が手厚いと感じたんだ。」

「特別だと?」
と王姉殿下スナメリ様。

オレは頷く。

「クロードは英雄。

クロードが、女神様に特別扱いされているのは、クロードが英雄だから、という大前提は、勿論ある。

でも、贔屓のし過ぎだという気がしないでもない。

マウンテン王国に現れた英雄が、クロードじゃなかったら?

マウンテン王国に現れた、クロードではない英雄を、女神様は、今ほど構うかな?

どうして、クロードを特別扱いしているんだろう、と考えると。

クロードのお祖母さんが、降嫁した王女で、クロードは、マウンテン王国の王家の血をひいている男性だから、という結論に達してさ。」

クロードのご両親が、マウンテン王国の王家を警戒されていたことも気にかかっている。

「マウンテン王国の王家の血をひいている男性は、女神様にとって、どの程度か分からないけれど、他の国の国王陛下よりも、魅力的に見えているんじゃないのかな。

オレが知っているマウンテン王国の王家と王家の血をひく人をあげてみるぞ。

女王陛下だった、ミーレ長官のお母さん。

ミーレ長官。

王姉殿下スナメリ様。

司祭

国王陛下。

ケレメイン大公となったクロード。

クロードのご両親。

先代国王陛下夫妻。」

オレに授けられた加護は、クロードの危機を回避するためのもの。

魔王による消失で、先代国王陛下とクロードのご両親が女神様の元へいった。

青姦ルームでのサーバル王国の国王陛下は、女神様と良好な関係を築いていたように思う。

女神様は、クロードを守るために、外国の国王陛下の前に、オレの加護として顕現し、今もいる。

「マウンテン王国の国王陛下は、女神様と会えない日々が続いて、元気を失っている聞いた。

女神様とマウンテン王国の王家には、特別は繋がりがあっても不思議じゃない。」

今の王姉殿下スナメリ様は、何かしら情報を持っているかもしれない、とオレは思っている。

ミーレ長官のお母さんが、サーバル王国で客死した事件の不可解な点には、マウンテン王国の王家の秘密が関係していたりしないのかな?

マウンテン王国に送り込まれたスパイが発見された、このタイミングで聞いてみることにした。
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