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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
390.王姉殿下スナメリ・マウンテン、侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ、騎士団長の甥イスペル・シャム、司祭の従兄弟ムール・ドロー。覚えました。
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マウンテン王国の王姉殿下、侯爵令嬢、騎士団長の甥、司祭の従兄弟の四人の名前を聞くぞ。
司祭の従兄弟が、一人一人名前を教えてくれる。
「王姉殿下のお名前は、スナメリ様。
スナメリ・マウンテン殿下。」
と司祭の従兄弟。
「わたくしの家名は、降嫁したら、マウンテンから降嫁先の家名に変わる。
ヒサツグは、わたくしの降嫁先が決定してから、家名を覚え直せば間に合う。
ヒサツグのペースで構わない。」
と王姉殿下。
王姉殿下は、オレが名前を覚えていないことを、オレの物覚えが悪いから、ということにしてくれた。
ありがとう、王姉殿下。
「王姉殿下に呼びかけるときは、名前の後に殿下とつけるんだよ。」
と司祭の従兄弟が補足してくれる。
「これからもよろしく。スナメリ殿下。」
「侯爵令嬢は、ポーリーン様。
ポーリーン・タチバナ侯爵令嬢。
ヒサツグが呼ぶときは、名前の後に、様をつける。
公の場では。」
と司祭の従兄弟。
「公の場では、タチバナという家名の後に宰相補佐とつけて、呼んでくれますわね?
ヒサツグ。
未来の宰相の名前を早めに覚える機会に恵まれたヒサツグは幸運ということですわ。」
と侯爵令嬢。
「勿論。ポーリーン様。
公の場では、タチバナ宰相補佐と呼ばせてもらうぞ。
宰相補佐の補佐がとれて、宰相と呼ぶ日が、今から楽しみだなー。」
侯爵令嬢は、にこにこ。
オレも、にこにこ。
笑顔の花開くとは、まさに今、このこと。
司祭の従兄弟が、騎士団長の甥の名前を言おうとしたら、騎士団長の甥が止めた。
「俺は、自分で名乗ろう。
俺は、イスペル・シャム。
俺が騎士団長になったあかつきには、シャム騎士団長になる。」
と騎士団長の甥。
「騎士団長を目指すのか。」
目標を決めて、前向きに取り組んでいる。
「騎士団長を目指す。
ヒサツグには、イスペルと呼んでもらいたい。
ヒサツグと面と向かって話した回数は、少なくても、ヒサツグと話したことは、俺の転機になった。
感謝する。」
と騎士団長の甥。
真正面から感謝された!
手こずらされた後輩に、『先輩のおかげで、道を踏み外さずに済みました』
とお礼を言われている気分。
「おう!イスペルが元気にやっている姿を見て、オレは感動したぞ。」
「ヒサツグが、近衛騎士団長の甥と呼んでいる方のことだけど、今回は、家名のシャム家の後に護衛団長とつけて呼んでほしい。
今回は、イスペルの実績作りを兼ねているから。
イスペルに箔をつけたいんだよ。
シャム家は、伯爵だから、騎士団長を目指しても問題はない。」
と司祭の従兄弟。
「外では、イスペルをシャム護衛団長、と呼べばいいのかな?」
「そうして。」
と司祭の従兄弟。
「ヒサツグが司祭の従兄弟と呼ぶぼくは、ムール・ドロー。
ドロー家は、吹けば飛びそうな子爵家。
ぼくは、将来、独立する。」
と司祭の従兄弟。
「ムールは、当主にならないのか?」
「当主にはならないよ。ぼくは、ぼく自身の力と人脈で生きていく。」
と司祭の従兄弟。
「その意気やよし、だなー。応援するぞ、ムール。」
司祭の従兄弟が、一人一人名前を教えてくれる。
「王姉殿下のお名前は、スナメリ様。
スナメリ・マウンテン殿下。」
と司祭の従兄弟。
「わたくしの家名は、降嫁したら、マウンテンから降嫁先の家名に変わる。
ヒサツグは、わたくしの降嫁先が決定してから、家名を覚え直せば間に合う。
ヒサツグのペースで構わない。」
と王姉殿下。
王姉殿下は、オレが名前を覚えていないことを、オレの物覚えが悪いから、ということにしてくれた。
ありがとう、王姉殿下。
「王姉殿下に呼びかけるときは、名前の後に殿下とつけるんだよ。」
と司祭の従兄弟が補足してくれる。
「これからもよろしく。スナメリ殿下。」
「侯爵令嬢は、ポーリーン様。
ポーリーン・タチバナ侯爵令嬢。
ヒサツグが呼ぶときは、名前の後に、様をつける。
公の場では。」
と司祭の従兄弟。
「公の場では、タチバナという家名の後に宰相補佐とつけて、呼んでくれますわね?
ヒサツグ。
未来の宰相の名前を早めに覚える機会に恵まれたヒサツグは幸運ということですわ。」
と侯爵令嬢。
「勿論。ポーリーン様。
公の場では、タチバナ宰相補佐と呼ばせてもらうぞ。
宰相補佐の補佐がとれて、宰相と呼ぶ日が、今から楽しみだなー。」
侯爵令嬢は、にこにこ。
オレも、にこにこ。
笑顔の花開くとは、まさに今、このこと。
司祭の従兄弟が、騎士団長の甥の名前を言おうとしたら、騎士団長の甥が止めた。
「俺は、自分で名乗ろう。
俺は、イスペル・シャム。
俺が騎士団長になったあかつきには、シャム騎士団長になる。」
と騎士団長の甥。
「騎士団長を目指すのか。」
目標を決めて、前向きに取り組んでいる。
「騎士団長を目指す。
ヒサツグには、イスペルと呼んでもらいたい。
ヒサツグと面と向かって話した回数は、少なくても、ヒサツグと話したことは、俺の転機になった。
感謝する。」
と騎士団長の甥。
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とお礼を言われている気分。
「おう!イスペルが元気にやっている姿を見て、オレは感動したぞ。」
「ヒサツグが、近衛騎士団長の甥と呼んでいる方のことだけど、今回は、家名のシャム家の後に護衛団長とつけて呼んでほしい。
今回は、イスペルの実績作りを兼ねているから。
イスペルに箔をつけたいんだよ。
シャム家は、伯爵だから、騎士団長を目指しても問題はない。」
と司祭の従兄弟。
「外では、イスペルをシャム護衛団長、と呼べばいいのかな?」
「そうして。」
と司祭の従兄弟。
「ヒサツグが司祭の従兄弟と呼ぶぼくは、ムール・ドロー。
ドロー家は、吹けば飛びそうな子爵家。
ぼくは、将来、独立する。」
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「ムールは、当主にならないのか?」
「当主にはならないよ。ぼくは、ぼく自身の力と人脈で生きていく。」
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「その意気やよし、だなー。応援するぞ、ムール。」
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