376 / 667
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
376.オレは、愛こんにゃく家を部下として信頼しています。後ろ盾のない愛こんにゃく家の経歴にキズが残るようなことは避けたいです。
しおりを挟む
ここまで話してみて。
愛こんにゃく家と愛こんにゃく家の家族の反応は、様々。
愛こんにゃく家は、想定内という顔をしている。
オレは、愛こんにゃく家を部下に持てたことを自慢したい。
愛こんにゃく家は、純こんにゃく愛に目覚めてから、オレの直属の部下になった。
愛こんにゃく家は、クロードと生きようとするオレが問題にぶつかって四苦八苦する様子を、クロードとは別の視点で見てきた事情通でもある。
愛こんにゃく家は、オレという上司を支えるには、どういう風に接したらいいのか、を考えて接してくれている。
オレが絶対に譲れないという条件を、愛こんにゃく家の家族に提示して、譲れない理由を説明したことに対し。
愛こんにゃく家は、大公妃殿下のおっしゃる通りという態度を示した。
愛こんにゃく家が味方でいてくれるのが、オレは心強い。
クロードは、横から。
愛こんにゃく家は下から支えてくれている。
愛こんにゃく家が、周りから認められていない上司の下についたのは、オレが初めてじゃない。
愛こんにゃく家の前上司、ミーレ長官も、周りから認められていなかった。
ミーレ長官が、長官職を務めてこれたのは、ミーレ長官を長官扱いして従う部下がいたから。
第三者がいる場で。
オレといるときの愛こんにゃく家は、他の誰がオレに従わなかろうが、喧嘩を売ってこようが、オレを敬う態度を崩さない。
オレの悪口は絶対に言わない、悪口に同調もしない愛こんにゃく家。
愛こんにゃく家がオレといるだけで。
オレには、クロード以外の味方が一人はいるんだと、思って頑張れる。
愛こんにゃく家は、自分が味方だから平気だ、と、わざわざオレに言ったりはない。
騒がず、自然に、オレの腹心の部下をしている。
この愛こんにゃく家の仕事に対するスタンスに、オレは何度も助けられてきた。
愛こんにゃく家は、家族の前でも、仕事スタンスを維持している。
マウンテン王国の実家に女神様と帰ったときに、何かを見聞きして、家族に対しても仕事スタンスがいいと判断したのかな。
愛こんにゃく家の家族は、ご両親と二人の弟とその家族。
ご両親と二人の弟は、愛こんにゃく家の血縁だけど、弟二人のお嫁さんは、愛こんにゃく家とは血の繋がりがない。
愛こんにゃく家の二人の弟と相思相愛になって結婚した人達。
マウンテン王国との縁を切るようにと求めたオレに、愛こんにゃく家のお母さんが、どうにかならないか、と聞いた理由は。
多分、二人のお嫁さんのことを考えてだと思う。
オレは、もろ手を挙げて歓迎するから、ケレメイン大公国においで、とは口がさけても言わない。
愛こんにゃく家のお母さんは、二人のお嫁さんの代わりに、里帰りの交渉をしたかったのかもしれない。
オレは。
愛こんにゃく家の家族がどんな結論に達しても。
愛こんにゃく家の家族が結論を出した結果、愛こんにゃく家の家族に恨まれることになったとしても。
この件については、愛こんにゃく家の家族の恨みを引き受けようと思っている。
愛こんにゃく家の家族と仲良くなりたい、とは思うけれどな。
今のオレに、クロード以外の人生を支えるだけの力はまだない。
命令して、命令に従った人だから、守ると言えるだけの力がオレにあれば。
選択を迫るなんてことはしなくて済んだんだけどな。
オレは、何でもないような顔をして待つ。
愛こんにゃく家と愛こんにゃく家の家族の反応は、様々。
愛こんにゃく家は、想定内という顔をしている。
オレは、愛こんにゃく家を部下に持てたことを自慢したい。
愛こんにゃく家は、純こんにゃく愛に目覚めてから、オレの直属の部下になった。
愛こんにゃく家は、クロードと生きようとするオレが問題にぶつかって四苦八苦する様子を、クロードとは別の視点で見てきた事情通でもある。
愛こんにゃく家は、オレという上司を支えるには、どういう風に接したらいいのか、を考えて接してくれている。
オレが絶対に譲れないという条件を、愛こんにゃく家の家族に提示して、譲れない理由を説明したことに対し。
愛こんにゃく家は、大公妃殿下のおっしゃる通りという態度を示した。
愛こんにゃく家が味方でいてくれるのが、オレは心強い。
クロードは、横から。
愛こんにゃく家は下から支えてくれている。
愛こんにゃく家が、周りから認められていない上司の下についたのは、オレが初めてじゃない。
愛こんにゃく家の前上司、ミーレ長官も、周りから認められていなかった。
ミーレ長官が、長官職を務めてこれたのは、ミーレ長官を長官扱いして従う部下がいたから。
第三者がいる場で。
オレといるときの愛こんにゃく家は、他の誰がオレに従わなかろうが、喧嘩を売ってこようが、オレを敬う態度を崩さない。
オレの悪口は絶対に言わない、悪口に同調もしない愛こんにゃく家。
愛こんにゃく家がオレといるだけで。
オレには、クロード以外の味方が一人はいるんだと、思って頑張れる。
愛こんにゃく家は、自分が味方だから平気だ、と、わざわざオレに言ったりはない。
騒がず、自然に、オレの腹心の部下をしている。
この愛こんにゃく家の仕事に対するスタンスに、オレは何度も助けられてきた。
愛こんにゃく家は、家族の前でも、仕事スタンスを維持している。
マウンテン王国の実家に女神様と帰ったときに、何かを見聞きして、家族に対しても仕事スタンスがいいと判断したのかな。
愛こんにゃく家の家族は、ご両親と二人の弟とその家族。
ご両親と二人の弟は、愛こんにゃく家の血縁だけど、弟二人のお嫁さんは、愛こんにゃく家とは血の繋がりがない。
愛こんにゃく家の二人の弟と相思相愛になって結婚した人達。
マウンテン王国との縁を切るようにと求めたオレに、愛こんにゃく家のお母さんが、どうにかならないか、と聞いた理由は。
多分、二人のお嫁さんのことを考えてだと思う。
オレは、もろ手を挙げて歓迎するから、ケレメイン大公国においで、とは口がさけても言わない。
愛こんにゃく家のお母さんは、二人のお嫁さんの代わりに、里帰りの交渉をしたかったのかもしれない。
オレは。
愛こんにゃく家の家族がどんな結論に達しても。
愛こんにゃく家の家族が結論を出した結果、愛こんにゃく家の家族に恨まれることになったとしても。
この件については、愛こんにゃく家の家族の恨みを引き受けようと思っている。
愛こんにゃく家の家族と仲良くなりたい、とは思うけれどな。
今のオレに、クロード以外の人生を支えるだけの力はまだない。
命令して、命令に従った人だから、守ると言えるだけの力がオレにあれば。
選択を迫るなんてことはしなくて済んだんだけどな。
オレは、何でもないような顔をして待つ。
20
お気に入りに追加
1,680
あなたにおすすめの小説

どうしてこうなった?(ショートから短編枠にしたもの)
エウラ
BL
3歳で魔物に襲われて両親を亡くし、孤児院育ちの黒髪黒目で童顔のノヴァは前世の記憶持ちの異世界転生者だ。現在27歳のCランク冒険者。
魔物に襲われたときに前世の記憶が甦ったが、本人は特にチートもなく平々凡々に過ごしていた。そんなある日、年下22歳の若きSランク冒険者のアビスと一線を越える出来事があり、そこで自分でも知らなかった今世の過去を知ることになり、事態は色々動き出す。
若干ストーカー気味なわんこ系年下冒険者に溺愛される自己評価の低い無自覚美人の話。
*以前ショート専用の枠で書いてましたが話数増えて収拾がつかなくなったので短編枠を作って移動しました。
お手数おかけしますがよろしくお願いいたします。
なお、プロローグ以降、途中まではショートの投稿分をまるっと載せるのでそちらと重複します。ご注意下さい。出来次第投稿する予定です。
こちらはR18には*印付けます。(でも忘れたらすみません)

どうも、卵から生まれた魔人です。
べす
BL
卵から生まれる瞬間、人間に召喚されてしまった魔人のレヴィウス。
太った小鳥にしか見えないせいで用無しと始末されそうになった所を、優しげな神官に救われるのだが…

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

実はαだった俺、逃げることにした。
るるらら
BL
俺はアルディウス。とある貴族の生まれだが今は冒険者として悠々自適に暮らす26歳!
実は俺には秘密があって、前世の記憶があるんだ。日本という島国で暮らす一般人(サラリーマン)だったよな。事故で死んでしまったけど、今は転生して自由気ままに生きている。
一人で生きるようになって数十年。過去の人間達とはすっかり縁も切れてこのまま独身を貫いて生きていくんだろうなと思っていた矢先、事件が起きたんだ!
前世持ち特級Sランク冒険者(α)とヤンデレストーカー化した幼馴染(α→Ω)の追いかけっ子ラブ?ストーリー。
!注意!
初のオメガバース作品。
ゆるゆる設定です。運命の番はおとぎ話のようなもので主人公が暮らす時代には存在しないとされています。
バースが突然変異した設定ですので、無理だと思われたらスッとページを閉じましょう。
!ごめんなさい!
幼馴染だった王子様の嘆き3 の前に
復活した俺に不穏な影1 を更新してしまいました!申し訳ありません。新たに更新しましたので確認してみてください!

嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....

αからΩになった俺が幸せを掴むまで
なの
BL
柴田海、本名大嶋海里、21歳、今はオメガ、職業……オメガの出張風俗店勤務。
10年前、父が亡くなって新しいお義父さんと義兄貴ができた。
義兄貴は俺に優しくて、俺は大好きだった。
アルファと言われていた俺だったがある日熱を出してしまった。
義兄貴に看病されるうちにヒートのような症状が…
義兄貴と一線を超えてしまって逃げ出した。そんな海里は生きていくためにオメガの出張風俗店で働くようになった。
そんな海里が本当の幸せを掴むまで…

愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる