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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
374.愛こんにゃく家の家族に、ケレメイン大公国へ移住してもらって、オレにこの世界の常識を教えてもらう仕事をしてもらうのは、どうでしょうか?
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マウンテン王国はなー。
オレ自身とマウンテン王国とはもう関わりがなくなって安全になったと安心していたから、マウンテン王国のことを考えなくなっていたんだよな。
反省。
愛こんにゃく家の家族の安全を見落としていた。
愛こんにゃく家からは、家族の待遇について切り出しにくかっただろう。
愛こんにゃく家のお父さんは、言いにくいことをよくぞ話してくれた。
それだけ、状況は悪かったんだろな。
平民の愛こんにゃく家の家族が、隣国の大公妃殿下であるオレに窮状を訴える手段は?
結婚式のために家族を連れてこいと、オレが愛こんにゃく家に言わなかったら?
クロードも、オレもマウンテン王国の公爵夫妻だったときには、国王陛下主導で苦しめられた。
マウンテン王国の公爵だったクロード。
異世界人のオレ。
平民の愛こんにゃく家の家族は、クロードやオレとは違って、支えてくれる使用人がいない。
愛こんにゃく家の家族は、家族だけで、立ち向かってきた。
愛こんにゃく家の家族の安全に気を回して、手を打てるのは、オレだけ。
オレは、上司として下の者に目を向けるにも、この世界の知識や常識が圧倒的に足りない。
貴族階級の知識は、クロードや、ミーレ長官の奥さまから教えてもらうとして。
この世界の常識を信用できる相手から教えてもらいたい。
嘘を教えられたら困るからな。
愛こんにゃくの家族にお願いできないかな?
愛こんにゃく家の家族に、マウンテン王国からの監視がつくのは、予想していたから、女神様を同行させたけど。
監視どころじゃなかったとしたら?
結婚式が終わって、マウンテン王国に帰してしまったら、愛こんにゃく家の家族はどうなる?
今後も無事でいられるかな?
今回は、女神様が愛こんにゃく家と一緒に迎えにいった。
次に、愛こんにゃく家が実家に帰ろうとしても、女神様の御威光を使うことができない。
今の女神様は、オレの加護として顕現している。
女神様が顕現する期限は、サーバル王国の人が帰国するまで。
女神様が、オレの意向を無視しないのは、オレの加護として顕現したからだよなー。
愛こんにゃく家の結婚式が終わって、加護の縛りがなくなったら。
どこかの王様のところに顕現した女神様は、もうオレには手を貸さないだろうと思う。
愛こんにゃく家が帰国する動きに合わせて、マウンテン王国が、愛こんにゃく家の家族を家や職場から連れ出して拘束する事態が発生するなんて、オレは想定していなかった。
愛こんにゃく家の家族を拘束して、愛こんにゃく家にスパイを強要しようとしたのかもしれない。
愛こんにゃく家の幸せこんにゃく愛生活に、暗雲はいらないぞ。
愛こんにゃくのご家族が希望するなら、このまま、亡命してもらいたいな。
マウンテン王国の首脳陣は国王陛下の独走体制じゃなくなっただけで、他は変わっていない。
首脳陣が変わっていないなら、政策は大きく変わらないだろう。
マウンテン王国から来た四人に、愛こんにゃく家の家族が害されないようにしてくれと頼むことは、オレの事情でできない。
頼むからには、お礼がいるけれど、お礼として用意できるものが、今のオレにはないんだよな。
愛こんにゃく家に聞いて、愛こんにゃく家の家族にケレメイン大公国に住む意思があるかどうかを確認するぞ。
「愛こんにゃく家。
マウンテン王国でのご家族の様子を見てみて、ご家族もケレメイン大公国に移住する意思があるなら、オレは受け入れてるつもりがある。
移動中に、愛こんにゃく家と家族で相談して結論をくれ。
城についてからだと、横槍を入れられないとも限らない。
結論には、これから話すことを考慮に入れてくれ。
女神様が、愛こんにゃく家についていったのは、今回がたまたまだった。
次に、愛こんにゃく家が里帰りしたときは、愛こんにゃく家には、必ず帰れとオレは言える。
ケレメイン大公国の国民ではない愛こんにゃく家の家族の安否にまで、ケレメイン大公妃殿下であるオレの口出しは難しい。
さあ、相談しろ。」
オレ自身とマウンテン王国とはもう関わりがなくなって安全になったと安心していたから、マウンテン王国のことを考えなくなっていたんだよな。
反省。
愛こんにゃく家の家族の安全を見落としていた。
愛こんにゃく家からは、家族の待遇について切り出しにくかっただろう。
愛こんにゃく家のお父さんは、言いにくいことをよくぞ話してくれた。
それだけ、状況は悪かったんだろな。
平民の愛こんにゃく家の家族が、隣国の大公妃殿下であるオレに窮状を訴える手段は?
結婚式のために家族を連れてこいと、オレが愛こんにゃく家に言わなかったら?
クロードも、オレもマウンテン王国の公爵夫妻だったときには、国王陛下主導で苦しめられた。
マウンテン王国の公爵だったクロード。
異世界人のオレ。
平民の愛こんにゃく家の家族は、クロードやオレとは違って、支えてくれる使用人がいない。
愛こんにゃく家の家族は、家族だけで、立ち向かってきた。
愛こんにゃく家の家族の安全に気を回して、手を打てるのは、オレだけ。
オレは、上司として下の者に目を向けるにも、この世界の知識や常識が圧倒的に足りない。
貴族階級の知識は、クロードや、ミーレ長官の奥さまから教えてもらうとして。
この世界の常識を信用できる相手から教えてもらいたい。
嘘を教えられたら困るからな。
愛こんにゃくの家族にお願いできないかな?
愛こんにゃく家の家族に、マウンテン王国からの監視がつくのは、予想していたから、女神様を同行させたけど。
監視どころじゃなかったとしたら?
結婚式が終わって、マウンテン王国に帰してしまったら、愛こんにゃく家の家族はどうなる?
今後も無事でいられるかな?
今回は、女神様が愛こんにゃく家と一緒に迎えにいった。
次に、愛こんにゃく家が実家に帰ろうとしても、女神様の御威光を使うことができない。
今の女神様は、オレの加護として顕現している。
女神様が顕現する期限は、サーバル王国の人が帰国するまで。
女神様が、オレの意向を無視しないのは、オレの加護として顕現したからだよなー。
愛こんにゃく家の結婚式が終わって、加護の縛りがなくなったら。
どこかの王様のところに顕現した女神様は、もうオレには手を貸さないだろうと思う。
愛こんにゃく家が帰国する動きに合わせて、マウンテン王国が、愛こんにゃく家の家族を家や職場から連れ出して拘束する事態が発生するなんて、オレは想定していなかった。
愛こんにゃく家の家族を拘束して、愛こんにゃく家にスパイを強要しようとしたのかもしれない。
愛こんにゃく家の幸せこんにゃく愛生活に、暗雲はいらないぞ。
愛こんにゃくのご家族が希望するなら、このまま、亡命してもらいたいな。
マウンテン王国の首脳陣は国王陛下の独走体制じゃなくなっただけで、他は変わっていない。
首脳陣が変わっていないなら、政策は大きく変わらないだろう。
マウンテン王国から来た四人に、愛こんにゃく家の家族が害されないようにしてくれと頼むことは、オレの事情でできない。
頼むからには、お礼がいるけれど、お礼として用意できるものが、今のオレにはないんだよな。
愛こんにゃく家に聞いて、愛こんにゃく家の家族にケレメイン大公国に住む意思があるかどうかを確認するぞ。
「愛こんにゃく家。
マウンテン王国でのご家族の様子を見てみて、ご家族もケレメイン大公国に移住する意思があるなら、オレは受け入れてるつもりがある。
移動中に、愛こんにゃく家と家族で相談して結論をくれ。
城についてからだと、横槍を入れられないとも限らない。
結論には、これから話すことを考慮に入れてくれ。
女神様が、愛こんにゃく家についていったのは、今回がたまたまだった。
次に、愛こんにゃく家が里帰りしたときは、愛こんにゃく家には、必ず帰れとオレは言える。
ケレメイン大公国の国民ではない愛こんにゃく家の家族の安否にまで、ケレメイン大公妃殿下であるオレの口出しは難しい。
さあ、相談しろ。」
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