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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
371.クロードとこれからの話をしたいと思います。『私は、世界を超えて、私の元にいるヒサツグが、私と生きていく奇跡を日常としたい。』
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クロードは、駅弁体勢のままのオレとソファに移動。
「ヒサツグ。力を抜いても問題ない。」
とクロード。
オレが心置きなく賢者タイムに入れるように、事後もオレを気遣ってくれる出来た夫がいる。
「クロード。」
オレはあえて、しがみつく。
クロードと話したいことはたくさんある。
その前に、クロードには、なにがあってもオレがいると安心させたいからな。
クロードの考えた前戯かプレイか分からない色々は、クロードの中にある分からなくて困った色々が、形になったのかもしれない。
クロードは、色々な決定をするときに、周りの意見を聞くけれど、周りに相談するという形はとらない。
クロードが、心の底から、信用できる相談相手がまだいないからだ。
現在、クロードが信用している人は、クロードが公爵子息だったときから、クロードと一緒にいた人達。
信用はできるけれど、クロードと同様、知らないことも多い。
クロード目線でものを見てくれる、クロードの最大の味方だから、クロードもオレも大事にしている。
クロードの最大の味方を、クロード相談相手として取り立てて、責任を背負わすことになるのは避けたい。
今は、手さぐりで進めていることが多いから、クロードのトップダウンを徹底している。
足を引っ張られ、失敗させられて、クロードの味方を失脚に追い込まれては、目も当てられないからなー。
経験豊富な相談相手を選ぶのも、簡単じゃないんだよな。
公爵家の使用人の中から相談相手を選ぶとなると、クロードのご両親の世代になってくる。
クロードのご両親の世代は、公爵家のことをよく把握してくれている。
クロードのご両親がご存命で、ケレメイン家が公爵家のままで、クロードが公爵だったら、クロードのご両親の世代に相談するのは、最善なんだけどなー。
全ての対象者が、最善の選択肢だとは言い難いんだよな。
クロードのために、当たり前のように、知っていることを教えたり、手を尽くしたりする人だけじゃなく、他意を混ぜてくる人もいる。
他意が百パーセントじゃないから、処罰とまではいかない。
退けるしかない。
ただ、他意を混ぜてくる人を退けて、他意のない人だけを重用すると、全体に影響が出る。
百パーセントの他意じゃないから、クロードとクロードの周囲が問題視しているほど、周りは他意を問題だと思っていない。
経験豊富な人に相談という形にすると、相談された側の一部に、クロードと対等以上になったと誤解しかねない状況になっている。
クロードの重責を、今のオレでは肩代わりできない。
だから。
「オレは、クロードと離れたくないぞ。オレは、クロードを離さないぞ。
オレとクロードは、これからもずっと離れない。」
クロードの心と体は、オレが守る。
クロードは、抜かずの三連発だったな。
オレも満足したぞ。
これからの、話をしようかな。
クロードからの報告に、オレはふんふんと聞き入る。
オレの報告は、三つ。
サーバル王国の王女様との話し合い結果と、
愛こんにゃく家の結婚式についてと、
カズラくんが今回の協力の報酬に、外国のスパイを正式な恋人にしたいからケレメイン大公妃が直々に引き抜く約束をしていること、をクロードに話した。
「ヒサツグの好きにしてほしい。私はヒサツグのしたいことを後押しする。」
とクロード。
「いいのかな?」
オレには、この世界の常識がないぞ?
継続的に学んでいくにしても、今は足りないものばかりだからなー。
「ヒサツグ。
私はヒサツグと生きていく世界が、私とヒサツグにとって、温かく美しいものであればいいと考えている。
私は、世界を超えて、私の元にいるヒサツグが、私と生きていく奇跡を日常としたい。」
とクロード。
クロード。
オレは、クロードの伴侶で幸せだぞ。
次にオレがすることは、愛こんにゃく家の帰国を待って、愛こんにゃく家の結婚式の準備だなー。
「ヒサツグ。力を抜いても問題ない。」
とクロード。
オレが心置きなく賢者タイムに入れるように、事後もオレを気遣ってくれる出来た夫がいる。
「クロード。」
オレはあえて、しがみつく。
クロードと話したいことはたくさんある。
その前に、クロードには、なにがあってもオレがいると安心させたいからな。
クロードの考えた前戯かプレイか分からない色々は、クロードの中にある分からなくて困った色々が、形になったのかもしれない。
クロードは、色々な決定をするときに、周りの意見を聞くけれど、周りに相談するという形はとらない。
クロードが、心の底から、信用できる相談相手がまだいないからだ。
現在、クロードが信用している人は、クロードが公爵子息だったときから、クロードと一緒にいた人達。
信用はできるけれど、クロードと同様、知らないことも多い。
クロード目線でものを見てくれる、クロードの最大の味方だから、クロードもオレも大事にしている。
クロードの最大の味方を、クロード相談相手として取り立てて、責任を背負わすことになるのは避けたい。
今は、手さぐりで進めていることが多いから、クロードのトップダウンを徹底している。
足を引っ張られ、失敗させられて、クロードの味方を失脚に追い込まれては、目も当てられないからなー。
経験豊富な相談相手を選ぶのも、簡単じゃないんだよな。
公爵家の使用人の中から相談相手を選ぶとなると、クロードのご両親の世代になってくる。
クロードのご両親の世代は、公爵家のことをよく把握してくれている。
クロードのご両親がご存命で、ケレメイン家が公爵家のままで、クロードが公爵だったら、クロードのご両親の世代に相談するのは、最善なんだけどなー。
全ての対象者が、最善の選択肢だとは言い難いんだよな。
クロードのために、当たり前のように、知っていることを教えたり、手を尽くしたりする人だけじゃなく、他意を混ぜてくる人もいる。
他意が百パーセントじゃないから、処罰とまではいかない。
退けるしかない。
ただ、他意を混ぜてくる人を退けて、他意のない人だけを重用すると、全体に影響が出る。
百パーセントの他意じゃないから、クロードとクロードの周囲が問題視しているほど、周りは他意を問題だと思っていない。
経験豊富な人に相談という形にすると、相談された側の一部に、クロードと対等以上になったと誤解しかねない状況になっている。
クロードの重責を、今のオレでは肩代わりできない。
だから。
「オレは、クロードと離れたくないぞ。オレは、クロードを離さないぞ。
オレとクロードは、これからもずっと離れない。」
クロードの心と体は、オレが守る。
クロードは、抜かずの三連発だったな。
オレも満足したぞ。
これからの、話をしようかな。
クロードからの報告に、オレはふんふんと聞き入る。
オレの報告は、三つ。
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愛こんにゃく家の結婚式についてと、
カズラくんが今回の協力の報酬に、外国のスパイを正式な恋人にしたいからケレメイン大公妃が直々に引き抜く約束をしていること、をクロードに話した。
「ヒサツグの好きにしてほしい。私はヒサツグのしたいことを後押しする。」
とクロード。
「いいのかな?」
オレには、この世界の常識がないぞ?
継続的に学んでいくにしても、今は足りないものばかりだからなー。
「ヒサツグ。
私はヒサツグと生きていく世界が、私とヒサツグにとって、温かく美しいものであればいいと考えている。
私は、世界を超えて、私の元にいるヒサツグが、私と生きていく奇跡を日常としたい。」
とクロード。
クロード。
オレは、クロードの伴侶で幸せだぞ。
次にオレがすることは、愛こんにゃく家の帰国を待って、愛こんにゃく家の結婚式の準備だなー。
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