《本編 完結 続編開始》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

366.ゆらゆらロッキングチェア。クロードの言う、塗り込めたい、とあなたの色を私の色に染めたい、は同じでしょうか?

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クロードが、ロッキングチェアを諦めていないのは察した。

察しても、聞くのがオレ。

オレの中には、クロードのモノが入ったまま。

オレはクロードと向き合って、クロードの腰に足を絡ませて。

ロッキングチェアに座るクロードの上に座っている。

前後にゆらゆらするオレとクロード。

向かい合うクロードとオレの間の余白には。

クロードの腹にこすれそうで、こすれなくて、ぷるぷるしているオレの分身が泣いている。

『刺激、刺激。

刺激をください。

元気なオレに刺激をください。』

「クロードとオレは、なんで、ロッキングチェアにいるのかな?」

「私は、ヒサツグが私といる快感に酔いしれるには、どうすればいいかを考えた。
ヒサツグが、私といる快感に全てを委ねる姿を私は愛おしく思う。」
とクロードは、真面目に答えてくれた。

クロードの認識で、快感に酔いしれること、が、イコール、快感が続くことになってはいないよなー?

恐ろしいから、訂正しておかないとなー。

「オレは、クロードがいるところなら、どこでも。

クロードと並んで寝るだけのときでも。

クロードに触れているところから、クロードの肌や手の動きを思い出したりすることもあれば、想像していることもあるからな。

ロッキングチェアでのプレイをしなくても、オレの人生は、クロードとの快感でいっぱいだぞ。」

クロード。
ロッキングチェアでのプレイは、なくてもいいんだぞー。

もう、始まっているけどな。

「私は、ヒサツグの全身に私自身を塗り込めたい。」
とクロード。

塗り込めたい?

塗ると言えば?

ペンキ?
絵の具?

「うん?相手の色に染まるとか、染めるみたいな?」

あなたの色に染まりたい、とか?

クロードの言い方を解釈すると、オレをクロードの色に染めたいになるのかなー?

クロード。

ロマンチックなことを考えていたんだなー。

オレは、夫婦にロマンチックな会話はアリ派だからな。

「オレは、もうクロードに染まっているぞ。

クロード一色。

オレ自身の色も合わせると、ツートンカラーになるなー。

オレとクロードは、色に例えても、相性がいいと思うぞ。

水色と藍色、みたいな、さ。」

オレは、いつもと違う刺激のせいで、尻をスリスリとクロードにこすりつけてしまう。

「ヒサツグの好む色合いが知れて、ヒサツグへの理解がまた一つ、深まった。」
と喜ぶクロード。

喜ぶクロードが見れて、オレも嬉しい。

ロッキングチェアの、このゆらゆらさえなければ。

ゆらゆらされるから、揺れ加減で、当たるところが、ズレていく。

いつもと違うのがもどかしいような。

いつもと違う場所に当たって、気持ちよくなりかけたら、ズレるから、そこ、今のところをもっとこすってくれ、と言いたくなる。

オレが、ロッキングチェアで悶えていると。

「私は、ヒサツグが、私のヒサツグだと分かるように、私がヒサツグの唯一の伴侶だと分かるようにする。

ヒサツグの全身に私を塗り込めるために、ヒサツグのありとあらゆる快感を引き出すことにした。」
とクロード。

ホワッツ?

クロードは、夫婦の証明のつもりなのかな?

オレの気持ちよくなるツボは全部、クロードが開発した、と言いたいとか、かなー?
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