《本編 完結 続編開始》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

364.まだできますよね?まだまだですよ。次は、向き合って、オレに欲情している顔を見せてください。おっと、プロペラいきますか?

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オレはまだ、元気。
タイミングをずらして、クロードと一緒にイっていない。

クロードを先によしよししたかったからな。

オレは、クロードが、疲れているのを知っている。

クロードが吐き出せる場所が、今はない。

城の中に、外国の侯爵子息が、クロードの部下として紛れこめるくらいに、セキュリティが穴だらけ。

信用できる部下を精査している現在、信用できない人の方が声高に主張するので、慎重に進めている最中だから。

クロードが、胸の内を吐き出す代わりになるか分からない。

「ヒサツグ。」
と愛おしいげにオレの名を呼ぶクロードの声は、オレの理性を溶かす。

最近のオレは、クロードがオレの名前を呼ぶだけで、クロードの喜怒哀楽をばっちり当てられるぞ。

今のクロードには話すことができない、クロードの胸の内。

クロードはオレの名前を呼ぶことで伝えてくれるからな。

オレは、気持ちよくなりたいけれど、それ以上に、クロードを気持ちよくさせたい。

「クロード。オレ、まだだから、もっと、な?」

オレの背中に張り付いているクロードが、息を整えたら、二回戦開始。

その前に。

オレは、手を後ろに回して、クロードの腹に手をついた。

押しても撫でても、気持ちがいい。

クロードの胸筋もいいが、腹筋もいい。

いつ触っても、ぷにぷにしていなくて、強くしなやかな筋肉がある。

絶対支えてもらえる、と、安心してもたれかかれる筋肉。

さわさわ、さわさわ。

「ヒサツグは、私の腹を撫でるのは楽しいか?」
とクロード。

しまった。

一回戦後のクロードの賢者タイムは、オレがクロードの腹を撫で回しているうちに終わってしまったのかなー。

「クロード。次は、向かい合ってするぞ。
クロードの体が、オレに興奮するのを感じられたから、次は、クロードがオレに欲情する姿を見せろ。

オレは、クロードが、オレに欲情して、オレの中に入れて、気持ちよくなりたいと考えている顔を見るのが好きだからなー。」

オレは、一回戦後に、一回、オレの中から抜いて、向き合う形で二回戦だと思っていた。

「ヒサツグは、足を高く上げることを意識してほしい。」
とクロード。

足を高く?

なんで?

クロードは、オレの片足を持ち上げ始めた。

ギブ、ギブ。

「クロード、オレの足を上げると、オレはこける!

クロードのモノは、オレの中に入ったままだぞ!

オレの中からクロードのモノを抜いてからじゃないと、オレが足を上げたりしてこけたら、クロードのモノが中で折れるかもしれない!

クロード。
危ないから、やめよう、な?」

オレは、クロードを止めようとした。

オレの運動神経は、仕事をしないからなー。

「ヒサツグ、私はヒサツグから離れたくない。
私は入れたままヒサツグの向きを変える。」
とクロード。

クロードは、オレの軸足ごとオレの体を支える。

軸足とは反対側の、オレの足を持ち上げていくクロード。

「クロード、これ以上は無理。足が上がらないからな。」

オレの足は、クロードの思った以上に上がらなかった。

Y字バランスができるほど、足をあげるのはなー。

オレには厳しい。

「ヒサツグの中から出たくない。」

クロードは、何を思ったか。

オレを抱きかかえて、オレの足が浮いた状態で、オレを半回転させた。

クロードのモノをオレに入れたままで。

もしや、プロペラっていうのではないかなー?

オレは、クロードの執念を見た。

オレも執念を見せるぞ。
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