《本編 完結 続編開始》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

354.惚れた相手をでろでろに甘やかして、望みは何でも叶えたい派のオレ。クロードが望むなら、オレの中の妥協点を探して、二人で満足したいです。

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クロードの意思が固い。

オレは、基本的に、クロードの望みは何でも叶えてやりたい。

惚れた弱みというより、オレがクロードを甘やかしたい。

オレのクロードだからな。

惚れた相手をでろでろに甘やかしたい。
オレに安心して、もっとオレに甘えてきてほしい。

オレがクロードの望みを拒否したら、クロードには、甘えられる相手がいない。

我慢強いクロードは、きっと我慢する。

オレは、オレのクロードに我慢なんてさせたくない。

クロードの人生から、我慢の二文字をなくしたい。

クロードが我慢しなくていいように、オレの妥協点を探して、オレとクロードが二人とも納得できるようにする。

そういうことで、妥協点探したら、パレオが閃いたんだよな。

クロードの作りたいタペストリーが、夫婦生活の風景なら、エロ漫画のワンシーンを芸術作品にまで昇華するしかない。

白抜きのワンシーンを、十八禁コミックスから、都会で開催する原画展に出張させるには、どうするか。

腰布的なものじゃ、オレの局部を隠せても、していることは隠せない。

パレオなら、めくらない、まくらない、つけたままでも、プレイ可能。

パレオ以上の名案があるだろうか、いや、ない。

「クロード。夫婦生活のタペストリーは、水着にパレオを巻くぞ。オレとクロード二人共。」

「ヒサツグが乗り気で嬉しい。」
とクロードは、オレの頭部に、キスの雨を降らしている。

クロードが喜んでいる。

オレは、いい判断をしたなー。

「オレは、クロードが喜んでいる姿をずっと見ていたい。

オレは、クロードを喜ばせるのが、オレじゃなくても構わない。

でも、オレがクロードを悲しませるのは嫌だ。

クロードとオレは、二人で幸せになると、オレは決めている。

この世界で。」

「ヒサツグは、私の唯一無二の伴侶。」
とクロード。

オレを抱きしめてくるから、オレからもクロードを抱きしめる。

「オレとクロードは、二人で生きることが大事だけど、二人だけで生きているわけじゃないからな。
オレ達と生きてくれる人を増やしていこうな?
二人でさ。」

「私とヒサツグで。」
と話すクロードの声に明るさが戻ってきている。

そうそう、その調子だぞ。

「クロード、夫婦の営みを再開してもいいかな?」

「私も、待てない。」
とクロード。

良かった、良かった。

オレがクロードに唇を近づけると、クロードは、噛みつくようなキスをしてきた。

こういうのが、したかったんだよなー。

情熱のまま、貪って、貪られたい。

クロードの手は、迷わず、オレの尻へ。

うん。いつも通り。

もみもみと尻たぶを揉み込むクロードの手。

いつも通りのクロード。

唇が離れたタイミングで、クロードに伝える。

「オレの尻を好きなだけ愛せるのは、世界広しといえど、クロード一人。
クロードは、自信を持って、オレの尻を一生可愛がれ。」
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