《本編 完結 続編開始》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

349.恥じらいは、理論武装すれば、一転して強気になれるものではないでしょうか。されるのが恥ずかしい?自分から、ちゅーちゅーしにいくのは?

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ソファに座る前に、クロードに訂正しないと。

さあ、言おう。

『オレがしたいことは、クロードが、オレのおっぱいを可愛がるんじゃなく、オレがクロードのおっぱいを可愛がることなんだ。』
と。

言えない。

恥ずかしくて、言えない。

おっぱい、と何度も連呼するのが、そもそも恥ずかしい。

オレのおっぱいをクロードが可愛がるんじゃなくて、クロードのおっぱいをオレが可愛がるんだ、なんて口にした後には、恥ずかしくて、ぎゃー、と叫んで、冗談だ!と誤魔化したくなる。

服を脱いで、全裸になるより、おっぱいについて、要求する方が恥ずかしいぞ。

おっぱいの四文字が、オレには最凶過ぎる。

羞恥心メーターがあったら、振り切れているかも。

クロードとシックスナインするのは、恥ずかしくなかった。

クロードに、おっぱいをちゅーちゅーさせて、というのは、恥ずかしくて、身悶えしてしまう。

大人の男として、年上の男として、インモラルなことを要求しているんじゃないかな?

自制心が、口に出すな、とオレを押し止めているのかな?

いずれにせよ。

なんとかして、クロードを止めないと、このまま、流されては、クロードがオレのおっぱいをちゅーちゅーし始めてしまう。

クロードの腰が抜けるくらい、クロードを気持ちよくさせて、ロッキングチェアからクロードの関心をそらす計画。

今の時点では、計画が達成されたのかが分からないんだよな。

慎重にいかないと。

クロードは、ロッキングチェアじゃなく、ソファに行くと言ったから、ロッキングチェアはなし、でいいのかなー?

まだ、油断はできないぞ。

目と鼻の先に、ロッキングチェアがある。

オレ、分かったことがあるんだよな。

クロードは、決して諦めない。

一度口に出したことは、必ずやり遂げる。

不撓不屈の精神でやり遂げる。

それは、為政者としての発言に限らない。

プレイにも。

プレイに関しても、適用されているんだよな。

クロードの中で、オレのおっぱいをちゅーちゅーするのは、決定事項になっているんじゃないだろうか、と思うと、不安だ。

クロードは、オレのおっぱいをちゅーちゅーしたい。

年上のオレが、クロードに、おっぱいを差し出して、ちゅーちゅーさせるのって、犯罪っぽさぎりぎりのアングラ臭が漂わないかな。

オレのおっぱいを吸って、オレを気持ちよくさせてみろ!
なんて、秘密クラブの女王さまプレイっぽくないかな?

オレが、クロードのおっぱいを吸う方が、健全かどうかは分からないけれど、ノーマルなプレイに思える。

最初は、ノーマルなプレイからでいい。

よし、迷いは消えた!

クロードに説明しよう!

「クロード。

オレは、吸われるより、吸いたい。

そこにおっぱいがあり、クロードのおっぱいであるなら、なおさら。

オレを止める者は、オレだけ。

でも、オレは止まらない。

オレは、クロードのおっぱいをちゅーちゅーすることから始めたい。

人生の先輩のオレが、クロードのおっぱいをちゅーちゅーする。

クロードは、安心して、おっぱいを差し出して、オレにちゅーちゅーされてくれ。」

やったぞ。

オレの説明は、理路整然としていて、オレの要求は、どこに出しても恥ずかしくないくらい、健全なものに仕上がった。

きっと、クロードも、すんなり受け入れてくれるよな。

ん?

クロード?

どうしたのかな?
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