《本編 完結 続編開始》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

347.ロッキングチェアでは適さない、ソファ向きなプレイを考えましょう。ゆらゆらしない方がいいプレイは、どんなものがありますか?授乳?

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ロッキングチェアで座ることが目的なら、ソファでも、座るという目的は達成できる。

オレの誘導、見事だなー。

オレは、ソファに向かって進もうとした。

ロッキングチェアは、座ったときに外の景色が見えるように、窓の前に置かれている。

ソファは、部屋の中を見渡せる位置にある。

窓の前に置かれているロッキングチェアに、全裸で座るのはなー。

我慢大会をしなくても、抵抗があるぞ。

全裸の時点で、ロッキングチェアは、オレの座る場所の選択肢には入らない。

ソファにも、服を着て座りたいのが本音だけどな。

大事の前の小事。

「ヒサツグは、ソファで何をしたい?」
とクロード。

何を?

何を、と言われても。

ロッキングチェアに全裸で座って、生殺しのエンドレスプレイをやるくらいなら、ソファへ誘導したい、というのが、オレの本音だからなー。

「えー、と。それは、だなー。」

まだ、何も思いついていない。

「ヒサツグに希望がないなら、ロッキングチェアを先にして、ソファは、その後にする。」
とクロード。

ステーイ!

ステーイ、クロード。

ロッキングチェアに座った後に、ソファに移るなんて、地獄を長引かせる所業じゃないかなー?

恐ろしいことを実行される前に、何か、案を出さないとな。

考えろ、オレ。

いつだって、どんなピンチも乗り越えてきたオレの頭脳。

頼りにしているぞ、オレの頭脳!

ロッキングチェアでは出来なくて、ソファでは出来ること。

条件を比較してみようかなー。

ロッキングチェアは、揺れる。

ソファは、揺れない。

ロッキングチェアは、ゆらゆらとパイプの煙をくゆらしながら、ダンディーなお爺さんが、部屋で、一人で寛ぐイメージがある。

ソファといえば、家族の団欒かな?

リビングに置かれていて、夫婦や、親子、祖父母と孫がワイワイするイメージ。

ソファに座る夫婦だと、いつものオレ達だから、変化はつけられない。

どうにかして、クロードが、食いつくような変化球を繰り出さないと。

祖父母と孫がソファに座っていたら、話をしてそうだなー。

平和だ。

親子の場合。

子どもが大きくなったら、ソファじゃなく、ダイニングテーブルの椅子に座っているような気がする。

ソファに一緒に座るのは、子どもが小さいとき。

小さい子ども。

小さい、というと。

赤ちゃん、だよな。

ソファに座っているお母さんに、赤ちゃんが抱っこされている映像が思い浮かんだ。

連想ゲームだ、よし、やるぞ。

赤ちゃんといえば、ミルク。

ミルクといえば、おっぱい。

おっぱいといえば、授乳。

この部屋にいるのは、オレとクロード。

赤ちゃんは、いない。

おっぱい、おっぱいは?

一応、ある。

男だから、ぺたんこ。

何も出ない。

それでも、まあ。

オレにも、クロードにも、ある。

おっぱいは、オレとクロードであわせて、四つ。

あるからって、使うものかな?

おっぱいを?

お乳が出ないおっぱいに吸い付く?

ロッキングチェアでは、ゆらゆらして、おっぱいに吸い付くのは、難しい。

ソファでなら、吸い付くことは可能だよな。

おっぱいは、ロッキングチェアではなく、ソファを使う正当な理由になる。

オレが、クロードのおっぱいに吸い付けないと、意味がないよな。

できるかな?

オレは、目の前にあるクロードのおっぱいを見ながら、吸い付いている自分の姿を想像してみた。

やれるかも。

赤ちゃんになった気がして、クロードの乳首をくわえるまでは、気恥ずかしい気持ちに負けそうだけど。

勇気を出して、気恥ずかしさを乗り越えたら、出来る気がするな。

クロードの乳首よ、おっぱいよ。

今から、オレの救世主になってもらうからな。

覚悟してもらおう。
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