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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
342.お邪魔虫には、二人で立ち向かいます。夫婦ですから。悪評は肥やしにして、君臨してみせます、クロードの隣で。
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「ヒサツグ。愛している。」
クロードは、オレのつむじに鼻を寄せて呼吸している。
身内での理解し合えない論争で、相手をねじ伏せるか、相互理解を諦めるか、に行き着いても、クロードには何の足しにもならない。
そういう踏んだり踏んづけたりは、オレがやる。
オレは、悪妻だからな。
悪評が増えて、尾ヒレと背ビレがついても、泳ぎだす前に捕まえて、三枚におろすから、クロードは心配しなくていいぞ。
クロードを疲れさせた、今日の部下には、疲れたとは言わせないからなー。
久しぶりに、保護者のオレ降臨。
『うちのクロードに、何を言ってくれたのかな?
オレの前でも同じ話をしてみようか?』
をしようと思うんだけどなー。
クロードが、オレをがっつり抱き込んでいて、身動きがとれない。
まずは、クロードにオレという味方がいると安心させよう。
「クロード。
オレは、寝ても覚めてもクロードといたい。
オレの一生は、クロードと共に、と決めているからな。
どんなお邪魔虫が来たって、クロードには、オレがいる。
オレもクロードも、お邪魔虫と戦うときは、一人じゃなくていい。
勿論、一人で戦っても構わない。
オレとクロードは、夫婦なんだから、二人で力を合わせて、お邪魔虫を撃退したって、いいんだ。」
オレは、クロードに抱きしめられながら、手を伸ばして、クロードの髪を撫でてやる。
オレは、伴侶でもあり、保護者でもある。
クロードには、保護者役もするぞ、なんて言わないけれどさ。
「クロード。
オレは、何にでもなってやる。
クロードが、オレと生きるためなら、どんな悪評だろうと、肥やしにして、クロードの隣に、力強く君臨してみせる。
オレは、クロードに元気で長生きしてほしいからな。
クロードも、クロードの心も、オレは一人にしない。
オレは、クロードありきで、生きている。
クロードには、忘れないでほしい。
オレの決意も覚悟も。
クロードとこの世界で生きていくためのものだからな。
クロードとオレは、どんなお邪魔虫にも負けないぞ。」
クロードが、オレのつむじから鼻を離した。
オレは、クロードの顔を両手で挟む。
「愛しているぞ、クロード。
楽しい夫婦生活を始める前に、楽しくない懸念材料を片付けておきたい。
クロードは、オレの背中を守ってくれるかな?」
クロードは、破顔した。
気が張っていたんだな。
よしよし、もう、大丈夫だぞ、クロード。
保護者のオレがついているからな。
オレは、クロードの腕の中で、反転する。
クロードに背中を預けて、というよりも、背中側から抱きしめられている構図だけどな。
さて、クロードの今日の部下と話をするぞ!
クロードは、オレのつむじに鼻を寄せて呼吸している。
身内での理解し合えない論争で、相手をねじ伏せるか、相互理解を諦めるか、に行き着いても、クロードには何の足しにもならない。
そういう踏んだり踏んづけたりは、オレがやる。
オレは、悪妻だからな。
悪評が増えて、尾ヒレと背ビレがついても、泳ぎだす前に捕まえて、三枚におろすから、クロードは心配しなくていいぞ。
クロードを疲れさせた、今日の部下には、疲れたとは言わせないからなー。
久しぶりに、保護者のオレ降臨。
『うちのクロードに、何を言ってくれたのかな?
オレの前でも同じ話をしてみようか?』
をしようと思うんだけどなー。
クロードが、オレをがっつり抱き込んでいて、身動きがとれない。
まずは、クロードにオレという味方がいると安心させよう。
「クロード。
オレは、寝ても覚めてもクロードといたい。
オレの一生は、クロードと共に、と決めているからな。
どんなお邪魔虫が来たって、クロードには、オレがいる。
オレもクロードも、お邪魔虫と戦うときは、一人じゃなくていい。
勿論、一人で戦っても構わない。
オレとクロードは、夫婦なんだから、二人で力を合わせて、お邪魔虫を撃退したって、いいんだ。」
オレは、クロードに抱きしめられながら、手を伸ばして、クロードの髪を撫でてやる。
オレは、伴侶でもあり、保護者でもある。
クロードには、保護者役もするぞ、なんて言わないけれどさ。
「クロード。
オレは、何にでもなってやる。
クロードが、オレと生きるためなら、どんな悪評だろうと、肥やしにして、クロードの隣に、力強く君臨してみせる。
オレは、クロードに元気で長生きしてほしいからな。
クロードも、クロードの心も、オレは一人にしない。
オレは、クロードありきで、生きている。
クロードには、忘れないでほしい。
オレの決意も覚悟も。
クロードとこの世界で生きていくためのものだからな。
クロードとオレは、どんなお邪魔虫にも負けないぞ。」
クロードが、オレのつむじから鼻を離した。
オレは、クロードの顔を両手で挟む。
「愛しているぞ、クロード。
楽しい夫婦生活を始める前に、楽しくない懸念材料を片付けておきたい。
クロードは、オレの背中を守ってくれるかな?」
クロードは、破顔した。
気が張っていたんだな。
よしよし、もう、大丈夫だぞ、クロード。
保護者のオレがついているからな。
オレは、クロードの腕の中で、反転する。
クロードに背中を預けて、というよりも、背中側から抱きしめられている構図だけどな。
さて、クロードの今日の部下と話をするぞ!
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