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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
339.女神様がいないすきに、クロードを誘いにきました。クロード、今すぐは、今いる場所で、じゃないぞ。今からベッドに行こう、が正解だからな?
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桃の節句プランの説明をして、全員の理解が及んだので、愛こんにゃく家に家族を迎えに行かせることにした。
「女神様。愛こんにゃく家にくっついて、愛こんにゃく家の家族が、愛息子の結婚式に臨む様子を愛こんにゃく家と並んで見てくるといい。」
愛こんにゃく家に女神様をくっつけたのは、愛こんにゃく家の宣伝と、安全のため。
女神様がくっついている愛こんにゃく家に手を出せないだろうなー。
どちらさんも、大人しく、指をくわえて、待てをするはず。
マウンテン王国内に、愛こんにゃく家の家族を迎えにいっても、迎えが愛こんにゃく家だけだと、マウンテン王国から出国できなくなる可能性を懸念していた。
女神様が顕現されて、愛こんにゃく家を気に入って、ついて回っているとなれば、愛こんにゃく家の目的を邪魔することは、女神様の意向にそぐわないことになる。
女神様が張り付いているおかげで、愛こんにゃく家と愛こんにゃく家の家族が、マウンテン王国からケレメイン大公国へ来るのに、なんの障害もなくなった。
ケレメイン大公国内でも、各国の優秀なスパイは、優秀であればあるほど、愛こんにゃく家にちょっかいをかけられなくなる。
各国の国王陛下と女神様の関係を知っていたら、愛こんにゃく家を雑に扱うことは、女神様の不興を買うという可能性に思い当たるからな。
ケレメイン大公国では、優秀なスパイの暗躍により、事情を知らないような、訓練上がりのスパイは排除され、愛こんにゃく家の身の安全は、守られる算段。
愛こんにゃく家が、家族を連れてくる間に、オレは、サーバル王国側と打ち合わせを終え、クロードを捕獲しにいった。
捕獲だ、捕獲。
オレの伴侶は、オレが捕まえないと、つかまらないんだからな。
「クロード。捕まえたぞ。」
オレは、クロードを待ち伏せして、ガバっと前から抱きついてやった。
「捕まった。」
と嬉しそうなクロード。
「クロード様に遊んでいる暇は、ありません。
ヒサツグ様は、ヒサツグ様のお仕事がありましたよ?終わりましたか?」
と、クロードと一緒にいるクロードの部下が、オレを邪険にしてくる。
「人間、仕事ばかりじゃ潰れる。
仕事があるのは、ありがたいことだけどな。
クロードが、何も言わないからと、あれもこれもと詰め込んで、クロードを仕事漬けに追い込むな。」
マウンテン王国にいたときに見たクロードは、毎日を仕事に押しつぶされて、仕事以外の全てを犠牲にしていた。
クロード自身までも。
クロードの若さとポテンシャルで乗り切れただけだからな。
オレがいながら、二の舞を踏ませてたまるか!
「仕事がありすぎて、終わりません。」
とクロードの部下。
オレに、意見するのは、けっこうだけどな?
「仕事を全部、クロードに渡して、クロードに働かせて終わらせました、というくらいしかしないなら、あんたはいてもいなくてもいいよなー。
クロードの優秀さに甘えて、クロードを犠牲にすることを当たり前にするな。
なんのために、自分がいるか、考えろ。
仕事は、しないと終わらない。
誰の仕事が終わらないのかな?
あんたの仕事をしたという満足感をあげるために、クロードを仕事漬けにするっというのは、あんたに、今の職務をこなす能力が足りていないと白状しているのと同義だよな?」
クロードの周囲も人の入れ替わりがあるからなー。
教育的指導の手はゆるめないぞ、オレは。
仕事ができるから、できない人の分も、もっと頑張ってくれ、が通る職場にはしないからな、オレは。
まして、部下が、上司に寄生とか、あり得ないからな。
ギリギリとオレを睨みつける、本日のクロードの部下。
「仕事だけで人生が終わらないような、配分や、取捨選択をクロードができるように、クロードを支えるのが、あんたの仕事だ。
四時間ほど、クロードを預かるから、自分の抱えている仕事を洗い出して、食事してから出直してこい。
さあ、いった、いった!」
「クロード様の命令でなければ。」
とクロードの部下は立ち去らない。
おう。強気だな。
よし、そっちが、その気なら。
オレは、本丸を落とす。
「クロード。オレは、女神様が張り付いていないすきに、クロードとの時間を確保したい。
目まぐるしすぎて、触れ合いタイムでさえ、ろくに確保できていなかったからな。
オレがクロード不足になって、そのへんで、クロードに襲いかかる前に、オレとクロードは四時間ほど体を馴染ませる必要がある、オレには。」
オレは、抱きつきながら、クロードの顔を見上げた。
「ヒサツグ。今すぐなら、ここでだって、問題はない。ヒサツグに使う香油なら携帯している。」
とクロード。
廊下で?
オレには問題しかないぞ、クロード。
「女神様。愛こんにゃく家にくっついて、愛こんにゃく家の家族が、愛息子の結婚式に臨む様子を愛こんにゃく家と並んで見てくるといい。」
愛こんにゃく家に女神様をくっつけたのは、愛こんにゃく家の宣伝と、安全のため。
女神様がくっついている愛こんにゃく家に手を出せないだろうなー。
どちらさんも、大人しく、指をくわえて、待てをするはず。
マウンテン王国内に、愛こんにゃく家の家族を迎えにいっても、迎えが愛こんにゃく家だけだと、マウンテン王国から出国できなくなる可能性を懸念していた。
女神様が顕現されて、愛こんにゃく家を気に入って、ついて回っているとなれば、愛こんにゃく家の目的を邪魔することは、女神様の意向にそぐわないことになる。
女神様が張り付いているおかげで、愛こんにゃく家と愛こんにゃく家の家族が、マウンテン王国からケレメイン大公国へ来るのに、なんの障害もなくなった。
ケレメイン大公国内でも、各国の優秀なスパイは、優秀であればあるほど、愛こんにゃく家にちょっかいをかけられなくなる。
各国の国王陛下と女神様の関係を知っていたら、愛こんにゃく家を雑に扱うことは、女神様の不興を買うという可能性に思い当たるからな。
ケレメイン大公国では、優秀なスパイの暗躍により、事情を知らないような、訓練上がりのスパイは排除され、愛こんにゃく家の身の安全は、守られる算段。
愛こんにゃく家が、家族を連れてくる間に、オレは、サーバル王国側と打ち合わせを終え、クロードを捕獲しにいった。
捕獲だ、捕獲。
オレの伴侶は、オレが捕まえないと、つかまらないんだからな。
「クロード。捕まえたぞ。」
オレは、クロードを待ち伏せして、ガバっと前から抱きついてやった。
「捕まった。」
と嬉しそうなクロード。
「クロード様に遊んでいる暇は、ありません。
ヒサツグ様は、ヒサツグ様のお仕事がありましたよ?終わりましたか?」
と、クロードと一緒にいるクロードの部下が、オレを邪険にしてくる。
「人間、仕事ばかりじゃ潰れる。
仕事があるのは、ありがたいことだけどな。
クロードが、何も言わないからと、あれもこれもと詰め込んで、クロードを仕事漬けに追い込むな。」
マウンテン王国にいたときに見たクロードは、毎日を仕事に押しつぶされて、仕事以外の全てを犠牲にしていた。
クロード自身までも。
クロードの若さとポテンシャルで乗り切れただけだからな。
オレがいながら、二の舞を踏ませてたまるか!
「仕事がありすぎて、終わりません。」
とクロードの部下。
オレに、意見するのは、けっこうだけどな?
「仕事を全部、クロードに渡して、クロードに働かせて終わらせました、というくらいしかしないなら、あんたはいてもいなくてもいいよなー。
クロードの優秀さに甘えて、クロードを犠牲にすることを当たり前にするな。
なんのために、自分がいるか、考えろ。
仕事は、しないと終わらない。
誰の仕事が終わらないのかな?
あんたの仕事をしたという満足感をあげるために、クロードを仕事漬けにするっというのは、あんたに、今の職務をこなす能力が足りていないと白状しているのと同義だよな?」
クロードの周囲も人の入れ替わりがあるからなー。
教育的指導の手はゆるめないぞ、オレは。
仕事ができるから、できない人の分も、もっと頑張ってくれ、が通る職場にはしないからな、オレは。
まして、部下が、上司に寄生とか、あり得ないからな。
ギリギリとオレを睨みつける、本日のクロードの部下。
「仕事だけで人生が終わらないような、配分や、取捨選択をクロードができるように、クロードを支えるのが、あんたの仕事だ。
四時間ほど、クロードを預かるから、自分の抱えている仕事を洗い出して、食事してから出直してこい。
さあ、いった、いった!」
「クロード様の命令でなければ。」
とクロードの部下は立ち去らない。
おう。強気だな。
よし、そっちが、その気なら。
オレは、本丸を落とす。
「クロード。オレは、女神様が張り付いていないすきに、クロードとの時間を確保したい。
目まぐるしすぎて、触れ合いタイムでさえ、ろくに確保できていなかったからな。
オレがクロード不足になって、そのへんで、クロードに襲いかかる前に、オレとクロードは四時間ほど体を馴染ませる必要がある、オレには。」
オレは、抱きつきながら、クロードの顔を見上げた。
「ヒサツグ。今すぐなら、ここでだって、問題はない。ヒサツグに使う香油なら携帯している。」
とクロード。
廊下で?
オレには問題しかないぞ、クロード。
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