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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
333.異世界に来て、一番役に立ったものはなんでしょうか?オレは、度胸だと思います。なにくそ精神と、よく回る舌も役に立ちました。
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偉い人に商品の解説をする担当は、元々オレじゃなかったんだけどさ。
担当者が、休まないといけなくなって、ピンチヒッターを誰にするか、という話になったときに、オレを指名して、経験を積ませるようにと言ってくれた。
あのとき、経験を積んでおいて良かったなー。
異世界に来て一番役に立ったのは、オレの場合、異世界の知識じゃなく、度胸だったと思うからな。
先輩、ありがとう。
異世界からじゃ、お礼の言葉は届かないけど。
日本での記憶を思い出しているのに、ホームシックにならないのは、やる気に燃えている時期だからかな?
今のオレは、切り拓いて前に進まないと、文字通り、命の危機だからなー。
サーバル王国と歩調を合わせることができれば、今後の外交に弾みがつく。
第一歩目でつまずきたくないんだよな。
二歩目からのハードルが上がるから。
頭では色々考えているけれど、弱気な姿勢は見せない。
デンと構えるオレ。
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オレが考えている間に、サーバル王国の人も考えている。
サーバル王国の王女様も思案中。
「自信満々の根拠は何、ずべし。」
と王女様。
「王女様。
オレの考えが、オレの独りよがりじゃない、と知っているから、オレは、一人でも踏み出せる。
オレは、ケレメイン大公妃として、ケレメイン大公クロードと将来と今の話をした。
オレとクロードについて。
ケレメイン大公国について。
ケレメイン大公家について。
オレとクロードは、同じ未来を見て、同じ未来を実現しようとしている。」
「ケレメイン大公クロード殿下という信頼できる味方がいるから、決めたことを覆される心配はない、と、ずべし。」
とサーバル王国の人。
「オレの決めたことが白紙撤回されるような事態が起きるとしたら、ケレメイン大公国の国家転覆案件だと思っているぞ。」
「根拠が弱い、ずべし。」
とサーバル王国の人。
「根拠を探そうとすると、見つからないんじゃないかな?」
「大言壮語、ずべし。」
とサーバル王国の人。
「根拠なんて、探しても意味がないんだよな。」
「はっ、馬鹿にして、ずべし。」
とサーバル王国の人。
「あのなー。
ないところに新しいものを作り出すんだぞ?
ない場所をさらっても、何もないことの確認がとれるだけだよな。」
「何も、ずべし?」
とサーバル王国の人。
「新しい発見は、既存の枠組みから外れたところにあるんじゃないのかな。」
オレ、段々、自分が、詐欺師になった気がしてきたなー。
オレの人生で、真面目な顔して、常識にとらわれるな、と、誰かに言う日がくるとは思わなかったぞ。
「結局のところ。
オレは、オレ自身もケレメイン大公国も、ナメられたままで終わる気はないからなー。
オレが始めることを失敗で終わらせる?
大公妃のオレが手掛ける時点で、成功する未来しかない。
一担当者じゃなく、大公妃のオレが出張ってきて、あんた達と話をしている意味が、分かるよな?」
サーバル王国の人は、王女様を除き、目と目で会話をしている。
王女様は、愛こんにゃく家の頭の先から、足の先までを眺めていた。
「さて、腹は決まっただろうな?
今からオレの執務室で、打ち合わせを開始するぞ。
愛こんにゃく家の結婚式の打ち合わせだ。」
担当者が、休まないといけなくなって、ピンチヒッターを誰にするか、という話になったときに、オレを指名して、経験を積ませるようにと言ってくれた。
あのとき、経験を積んでおいて良かったなー。
異世界に来て一番役に立ったのは、オレの場合、異世界の知識じゃなく、度胸だったと思うからな。
先輩、ありがとう。
異世界からじゃ、お礼の言葉は届かないけど。
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今のオレは、切り拓いて前に進まないと、文字通り、命の危機だからなー。
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サーバル王国の王女様も思案中。
「自信満々の根拠は何、ずべし。」
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オレの考えが、オレの独りよがりじゃない、と知っているから、オレは、一人でも踏み出せる。
オレは、ケレメイン大公妃として、ケレメイン大公クロードと将来と今の話をした。
オレとクロードについて。
ケレメイン大公国について。
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とサーバル王国の人。
「オレの決めたことが白紙撤回されるような事態が起きるとしたら、ケレメイン大公国の国家転覆案件だと思っているぞ。」
「根拠が弱い、ずべし。」
とサーバル王国の人。
「根拠を探そうとすると、見つからないんじゃないかな?」
「大言壮語、ずべし。」
とサーバル王国の人。
「根拠なんて、探しても意味がないんだよな。」
「はっ、馬鹿にして、ずべし。」
とサーバル王国の人。
「あのなー。
ないところに新しいものを作り出すんだぞ?
ない場所をさらっても、何もないことの確認がとれるだけだよな。」
「何も、ずべし?」
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「新しい発見は、既存の枠組みから外れたところにあるんじゃないのかな。」
オレ、段々、自分が、詐欺師になった気がしてきたなー。
オレの人生で、真面目な顔して、常識にとらわれるな、と、誰かに言う日がくるとは思わなかったぞ。
「結局のところ。
オレは、オレ自身もケレメイン大公国も、ナメられたままで終わる気はないからなー。
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一担当者じゃなく、大公妃のオレが出張ってきて、あんた達と話をしている意味が、分かるよな?」
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王女様は、愛こんにゃく家の頭の先から、足の先までを眺めていた。
「さて、腹は決まっただろうな?
今からオレの執務室で、打ち合わせを開始するぞ。
愛こんにゃく家の結婚式の打ち合わせだ。」
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