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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
323.オレは、クロードと共に人生を歩むから、王女様がご自慢の王統の血統で、クロードの後ろ盾としての活躍を期待しています。友好大使頑張って。
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王女様直々に仕入れた情報だ、早速使おう。
「王女様が、国主に足りない部分がある男の後ろ盾となったら、誰からも後ろ指をさされることがなく男は国主になれる。
王女様の血統なら、後ろ盾となることで、国主としては足りない部分がある男を国主たらしめることが可能、ということは確かなのかな?」
確認大事。
「当然、ずべし。わたくしは、そのへんの国の者とは違うずべし。」
と自信満々の王女様。
「サーバル王国の王女様は、よその国の王女殿下と比較すると、どのくらい違うのかな?」
「サーバル王国の王家は、現在まで、英雄による王の入れ替わりの経験がない、ずべし。
一番歴史ある王家、ずべし。」
と王女様。
マウンテン王国と同様に、英雄を排除する方向に動いて、マウンテン王国でのオレとクロードのように抵抗されることなく、当時の英雄の排除に成功したのかな?
もしくは。
「サーバル王国は、国として、魔王による消失の経験がないのかな?」
「サーバル王家の前の話になら魔王による消失はあった、ずべし。」
と王女様。
魔王が現れなかった、ということは、女神様の気を惹くものがサーバル王国になってからは、誕生しなくなった、ということじゃないのかな。
不幸な別れがなくて良かったけれど。
女神様に見向きもされない発展って、どんなのかな?
「サーバル王家は、英雄の子孫かな?」
「サーバル王家を成り上がり者呼ばわりするとは、ずべし。」
と王女様。
「英雄のイメージは、成り上がり者か。」
「サーバル王家が始まる前の王家の国王陛下と英雄の争いで、英雄を下した功績から移譲されると決まったのが、サーバル王家のはじまり、ずべし。」
移譲はありなのかー。
由緒正しい王女様が後ろ盾に着いているから、ケレメイン大公国とケレメイン大公クロードは安泰だよなー、王女様。
「王女様。
クロードを国主とするのに、王統の血統の後ろ盾が必要なんだよな?
ご心配をおかけしたようだけど、幸いなことに、オレの采配が功を奏した。
サーバル王国の王女様は、帰国後、ケレメイン大公国の友好大使として、サーバル王国で活躍するだろう?
ケレメイン大公国は、サーバル王国の王女様の後押しが確約されているんだから、何も問題ない。」
「友好大使の話ではない、ずべし。クロード様の伴侶の話、ずべし。」
と王女様は、訂正してきた。
分かっているよ、王女様。
「サーバル王国の王女様が、自身の王統の血統を活かして、優秀な部下と共に、ケレメイン大公国とケレメイン大公クロードとオレの国興しの正統性を喧伝すれば、ケレメイン大公国とケレメイン大公クロードの正統性に文句をつけられる人はいないよな。」
王女様が言いたいことは分かっていて、ねじ込んでいるんだ、オレは。
屁理屈でもなんでもいい。
納得させたら。
「何を言わんとしている、ずべし。」
王女様は、予想外の方向にオレのレシーブが決まって、動揺している。
オレの話を聞く気になってくれて良かった。
「王女様が友好大使の役目を果たさなかったら。
オレは、王女様の友好大使の任を解任した後、王女様の処遇を決めて、サーバル王国と話をする。
王女様の後釜の相談日時は、王女様の成果次第でいつするか決まる。」
オレの言わんとしていることは伝わったようだ。
良かった、良かった。
王女様の顔が、しまった、言質をとられた、となっている。
「王女様は、オレ達の後ろ盾の役目を頑張ってくれ。
クロードの横で、クロードと人生を共に歩くのは、オレがする。
王女様は、友好大使の仕事に邁進してほしい。」
「王女様が、国主に足りない部分がある男の後ろ盾となったら、誰からも後ろ指をさされることがなく男は国主になれる。
王女様の血統なら、後ろ盾となることで、国主としては足りない部分がある男を国主たらしめることが可能、ということは確かなのかな?」
確認大事。
「当然、ずべし。わたくしは、そのへんの国の者とは違うずべし。」
と自信満々の王女様。
「サーバル王国の王女様は、よその国の王女殿下と比較すると、どのくらい違うのかな?」
「サーバル王国の王家は、現在まで、英雄による王の入れ替わりの経験がない、ずべし。
一番歴史ある王家、ずべし。」
と王女様。
マウンテン王国と同様に、英雄を排除する方向に動いて、マウンテン王国でのオレとクロードのように抵抗されることなく、当時の英雄の排除に成功したのかな?
もしくは。
「サーバル王国は、国として、魔王による消失の経験がないのかな?」
「サーバル王家の前の話になら魔王による消失はあった、ずべし。」
と王女様。
魔王が現れなかった、ということは、女神様の気を惹くものがサーバル王国になってからは、誕生しなくなった、ということじゃないのかな。
不幸な別れがなくて良かったけれど。
女神様に見向きもされない発展って、どんなのかな?
「サーバル王家は、英雄の子孫かな?」
「サーバル王家を成り上がり者呼ばわりするとは、ずべし。」
と王女様。
「英雄のイメージは、成り上がり者か。」
「サーバル王家が始まる前の王家の国王陛下と英雄の争いで、英雄を下した功績から移譲されると決まったのが、サーバル王家のはじまり、ずべし。」
移譲はありなのかー。
由緒正しい王女様が後ろ盾に着いているから、ケレメイン大公国とケレメイン大公クロードは安泰だよなー、王女様。
「王女様。
クロードを国主とするのに、王統の血統の後ろ盾が必要なんだよな?
ご心配をおかけしたようだけど、幸いなことに、オレの采配が功を奏した。
サーバル王国の王女様は、帰国後、ケレメイン大公国の友好大使として、サーバル王国で活躍するだろう?
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「友好大使の話ではない、ずべし。クロード様の伴侶の話、ずべし。」
と王女様は、訂正してきた。
分かっているよ、王女様。
「サーバル王国の王女様が、自身の王統の血統を活かして、優秀な部下と共に、ケレメイン大公国とケレメイン大公クロードとオレの国興しの正統性を喧伝すれば、ケレメイン大公国とケレメイン大公クロードの正統性に文句をつけられる人はいないよな。」
王女様が言いたいことは分かっていて、ねじ込んでいるんだ、オレは。
屁理屈でもなんでもいい。
納得させたら。
「何を言わんとしている、ずべし。」
王女様は、予想外の方向にオレのレシーブが決まって、動揺している。
オレの話を聞く気になってくれて良かった。
「王女様が友好大使の役目を果たさなかったら。
オレは、王女様の友好大使の任を解任した後、王女様の処遇を決めて、サーバル王国と話をする。
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良かった、良かった。
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王女様は、友好大使の仕事に邁進してほしい。」
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