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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
303.ケレメイン大公国に加護として顕現することが、女神様の意識改革に繋がるといいのですが。ケレメイン大公家の有罪確定者にはグループワーク。
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女神様は、加護効果で、姿を顕現させたままでいる。
青姦ルームから出てきた俺と女神様が話している様子は、ケレメイン大公家内では散見されることとなった。
最初は、誰?と振り返っていた使用人も、女神様だと知ると、おっ!という目で隣のオレを見る。
女神様は、見るもの全てが面白いらしい。
車に乗って、サファリパークの周遊ツアーをしている気分なのかな?
珍獣の戯れを面白がる、みたいな。
女神様が見ているのは、人だけどな。
女神様が、気に入った命を摘み取って側に置くんじゃなくてさ。
住人の中に入って愛でるようになれば、魔王も神子様も新しく生み出されることはなくなるんじゃないかなー。
ケレメイン大公国の中にいる命は、摘み取れない約束だから、いくらでもお気に入りを見つけてくれて構わない。
オレとクロードという組み合わせの妙が、女神様の知らない化学反応を生み出した。
女神様は、見たことがない化学反応から目が離せない。
いつかは、見慣れて、飽きる。
それまでに、女神様の意識改革が出来たらなー。
周りが敵だらけの環境で生きるのは、窮屈で、疲れた。
女神様に対して思うことはあるけれど。
女神様と敵対しない関係に移行するのもありなんじゃないか、と、オレは思い始めている。
女神様の腹の中は、分からないから、現段階では、あくまで、オレの希望。
女神様とオレとクロードが、並び歩いているのを見た後に、女神様の裁定が下った人に会った、ケレメイン大公家の使用人は、言葉を失っていた。
たまたま運良く、女神様の裁定から外れたのは、女神様の裁定が下ったときに青姦ルームにいなかったから。
無事な人は、なぜ、青姦ルームにいなかったか?
柴犬人と化した、ベテランの使用人に誘われなかったなら。
運命を分けたのは、紙一重。
ケレメイン大公家の使用人のうち、大公妃予算の横領関係者には、使い込んだ費用に到達するまで、返済させる。
大公妃が、オレだと知りながら、王女様に予算を使っているので、全員、言い訳は聞かない、減免措置もない。
ケレメイン大公妃として、オレは、予算にもっと関わることにする。
予算だけじゃなく、人にも。
オレが大公妃であることに関して、大量の造反者を出した現実から、オレは目を背けてはいけない。
今までのオレと、ケレメイン大公家を支える人との関わり方に問題がある。
不信任決議からのリコールが成功しかけたようなもの。
使用人を使う習慣がないなら、ないなりに、使用人との距離を縮める方法を探していく。
今までのオレのように、使用人を遠ざけて、何もかもを自分で済ませ、使用人に見向きもしない大公妃じゃ、味方は増やせない。
クロードは、ケレメイン大公家の主人として、使用人の表面的な関係性、血縁や、職場繋がりだけでなく、この機会に、全体を把握することにした。
オレに至っては、どの所属の誰か、ケレメイン大公家の使用人の顔と名前を、これから一致させる。
同時に。
ケレメイン大公家の使用人には、ケレメイン大公家が転換期に入ったことを身をもって理解させることにした。
一石二鳥の企画を立てる。
ケレメイン大公家の使用人の処遇について語る前に、って、内通者同士のマッチング。
誰と誰が繋がっていて、誘い、誘われていったか、を視覚化。
「わだかまりをとくように。」
と命令して、宴会場くらいの広さのある一室に、処罰が確定している使用人を集めた。
ケレメイン大公家に戻ってこない柴犬人が、出国する前に、話し合いを終わらせる。
こんな時間が確保できているのは、サーバル王国側の準備が整っていないから。
サーバル王国は、国王陛下ご夫妻以外の、今回の外交の随行員をケレメイン大公国に置いていく予定でいたため、帰国の準備をしていなかった。
国王陛下から、サーバル王国本国に、帰国に伴う受け入れ命令が出されたため、準備しているはず。
大使館とか、王女様と柴犬人の居場所の確保とか。
身分的な保証や、法律関係も、突貫で進めている様子。
占領予定が覆ったサーバル王国本国は、てんやわんやのよう。
サーバル王国側のてんやわんやは、ケレメイン大公国にとって都合がいい運びになっている。
有罪確定のケレメイン大公家の使用人には、自由にグループを作らせて、文句の言い合い、話し合いをさせる。
オレとクロードが見ているところで。
クロードは、英雄として得た魔法を使って、使用人の関係性を記録。
オレは、あちこちから飛び交う、怒号まじりの会話を聞きながら、造反ポイントを洗い出していくことにした。
オレとクロードが、国を統治するには、足元を固めていかないといけない。
肉を切らせて骨を断つ。
ケレメイン大公家内のぐらつきを利用して、オレとクロードは、大公家内の再編を進めることにした。
青姦ルームから出てきた俺と女神様が話している様子は、ケレメイン大公家内では散見されることとなった。
最初は、誰?と振り返っていた使用人も、女神様だと知ると、おっ!という目で隣のオレを見る。
女神様は、見るもの全てが面白いらしい。
車に乗って、サファリパークの周遊ツアーをしている気分なのかな?
珍獣の戯れを面白がる、みたいな。
女神様が見ているのは、人だけどな。
女神様が、気に入った命を摘み取って側に置くんじゃなくてさ。
住人の中に入って愛でるようになれば、魔王も神子様も新しく生み出されることはなくなるんじゃないかなー。
ケレメイン大公国の中にいる命は、摘み取れない約束だから、いくらでもお気に入りを見つけてくれて構わない。
オレとクロードという組み合わせの妙が、女神様の知らない化学反応を生み出した。
女神様は、見たことがない化学反応から目が離せない。
いつかは、見慣れて、飽きる。
それまでに、女神様の意識改革が出来たらなー。
周りが敵だらけの環境で生きるのは、窮屈で、疲れた。
女神様に対して思うことはあるけれど。
女神様と敵対しない関係に移行するのもありなんじゃないか、と、オレは思い始めている。
女神様の腹の中は、分からないから、現段階では、あくまで、オレの希望。
女神様とオレとクロードが、並び歩いているのを見た後に、女神様の裁定が下った人に会った、ケレメイン大公家の使用人は、言葉を失っていた。
たまたま運良く、女神様の裁定から外れたのは、女神様の裁定が下ったときに青姦ルームにいなかったから。
無事な人は、なぜ、青姦ルームにいなかったか?
柴犬人と化した、ベテランの使用人に誘われなかったなら。
運命を分けたのは、紙一重。
ケレメイン大公家の使用人のうち、大公妃予算の横領関係者には、使い込んだ費用に到達するまで、返済させる。
大公妃が、オレだと知りながら、王女様に予算を使っているので、全員、言い訳は聞かない、減免措置もない。
ケレメイン大公妃として、オレは、予算にもっと関わることにする。
予算だけじゃなく、人にも。
オレが大公妃であることに関して、大量の造反者を出した現実から、オレは目を背けてはいけない。
今までのオレと、ケレメイン大公家を支える人との関わり方に問題がある。
不信任決議からのリコールが成功しかけたようなもの。
使用人を使う習慣がないなら、ないなりに、使用人との距離を縮める方法を探していく。
今までのオレのように、使用人を遠ざけて、何もかもを自分で済ませ、使用人に見向きもしない大公妃じゃ、味方は増やせない。
クロードは、ケレメイン大公家の主人として、使用人の表面的な関係性、血縁や、職場繋がりだけでなく、この機会に、全体を把握することにした。
オレに至っては、どの所属の誰か、ケレメイン大公家の使用人の顔と名前を、これから一致させる。
同時に。
ケレメイン大公家の使用人には、ケレメイン大公家が転換期に入ったことを身をもって理解させることにした。
一石二鳥の企画を立てる。
ケレメイン大公家の使用人の処遇について語る前に、って、内通者同士のマッチング。
誰と誰が繋がっていて、誘い、誘われていったか、を視覚化。
「わだかまりをとくように。」
と命令して、宴会場くらいの広さのある一室に、処罰が確定している使用人を集めた。
ケレメイン大公家に戻ってこない柴犬人が、出国する前に、話し合いを終わらせる。
こんな時間が確保できているのは、サーバル王国側の準備が整っていないから。
サーバル王国は、国王陛下ご夫妻以外の、今回の外交の随行員をケレメイン大公国に置いていく予定でいたため、帰国の準備をしていなかった。
国王陛下から、サーバル王国本国に、帰国に伴う受け入れ命令が出されたため、準備しているはず。
大使館とか、王女様と柴犬人の居場所の確保とか。
身分的な保証や、法律関係も、突貫で進めている様子。
占領予定が覆ったサーバル王国本国は、てんやわんやのよう。
サーバル王国側のてんやわんやは、ケレメイン大公国にとって都合がいい運びになっている。
有罪確定のケレメイン大公家の使用人には、自由にグループを作らせて、文句の言い合い、話し合いをさせる。
オレとクロードが見ているところで。
クロードは、英雄として得た魔法を使って、使用人の関係性を記録。
オレは、あちこちから飛び交う、怒号まじりの会話を聞きながら、造反ポイントを洗い出していくことにした。
オレとクロードが、国を統治するには、足元を固めていかないといけない。
肉を切らせて骨を断つ。
ケレメイン大公家内のぐらつきを利用して、オレとクロードは、大公家内の再編を進めることにした。
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