《本編 完結 続編開始》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

292.女神様の裁定、その一。青姦ルームにいるケレメイン大公家の使用人は、分かりやすい見た目になりました。

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「妾の英雄の言葉に耳を貸さない者の耳は、妾の英雄の言うことを聞く耳に取り替えるわ。

妾の英雄の言うことを聞いているかどうかが、体を見れば、誰にでも分かるように変えるわ。」
と女神様。

音声センサーのついたAIスピーカー搭載人間になるのかなー。

女神様は、改造人間を作るのかな?

女神様の技術を研究したら、技術が進歩しそうだ。

取り外し式なら研究できるかな?

体内に内蔵型だったら、研究は、見合わせよう。

「いい考えだなー。」

「妾の英雄の言うことを聞く耳と、英雄の言うことを聞くと尻尾よ、生えよ。」
と女神様。

耳と尻尾?

生えよ?

青姦ルームにいる使用人の頭には、柴犬の耳が生えた。

尻尾は?

びり、びり、と生地が、ほうぼうから裂ける音が響く。

青姦ルームにいる男性使用人のズボンの尻部分が破けて、柴犬のくるんとした尻尾が生えていた。

尻尾の部分だけでなく、尻丸出しなのは、犬の服仕様だから?

女性の方も尻尾は生えているっぽい。

ズボンと違って、ロングスカートは尻部分の布に余裕があるから、破けないのかな。

女性使用人のロングスカートの尻部分が、全員、こんもりと盛り上がっている。

くるんとした尻尾だから、こんもりするんだなー。

柴犬は、英雄クロードの言うことをよく聞いてくれそうだな。

お耳ぴくぴく、尻尾ふりふり。

頭に生えている柴犬の耳と尻の尻尾を見れば、英雄クロードの話を聞いているときの感情が一目瞭然だよなー。

青姦ルーム内の使用人の姿を見て、国王陛下ご夫妻と王女様と、外交にきた御一行様は、青姦ルームから出ていこうと、出口に一目散。

柴犬の耳と尻尾が生えた使用人は、絶句したり、泣き叫んだり、尻尾や耳を触って確認したり、と色々。

「妾の英雄を蔑ろにするものは、妾の英雄の引き立て役にするわ。
ふふふ。どうしてくれよう?」
と女神様。

青姦ルームは、鍵をかけていないのに、外に出れなくなったらしい。

「開けろ。」
「出せ。」
「こんなところにいたくない!」
と大騒ぎ。

「私を隠すのよ!」
と人の後ろに行こうとする王女様。

王女様は、女神様から、距離をとろうとしているのかな。

「王女様は、女神様の裁定から、逃れようと頑張ってるのかなー?
国王陛下は、静かだけど、どうしたのかな?」

国王陛下は、最初の位置に立っている。

王妃陛下は、国王陛下の隣から、少しずつ後退していく。

「女神様。どうして、このような目に合わせるのですか?我々は、女神様の希望を叶えるために、動いたのです。」
と国王陛下。

女神様は、返事しない。

オレが代わりに答えるぞ?

「ケレメイン大公国を支配下におくために、クロードを利用することを、女神様が望んだって、国王陛下は言うのかな?

望んだのは、人だよな?」

国王陛下は、クロードと女神様を見た。

クロードは、平常運転。

女神様、裁定内容を思案中。

クロードと女神様の反応を待っても、国王陛下が欲しい答えは返ってこないと思うなー。

「女神様が、『妾の』とつけて、他と区別する英雄クロードを煩わせた結果、どうなるのかを全く考えなかったのかな?

今回の外交の、どのへんに、女神様の意向があったのかな。」
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