281 / 673
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
281.尻じゃ、受精しない、尻好きは、尻一辺倒だよ、とカズラくんは言いました。尻は、男女どちらにもありますね。
しおりを挟む
「入国審査で、国から届けは出ているけれど、本人確認もしていくから。
無回答は、独身プログラム。
プログラム開始後の変更は受け付けないからな。」
上から下まで、ケレメイン大公国のことをナメきっているので、司祭と医者、元神子様カズラくんに頑張ってもらった。
カズラくんは、独身プログラム対象者に、にらみをきかせてもらう。
司祭と医者は、単身者プログラムの担当。
オレとクロードは、国王陛下ご夫妻をはじめとする既婚者プログラムの担当。
さて。
人数の少ない単身者プログラムは、一番に移動して、単身者プログラム棟へ。
風呂、トイレ、食事処は、共同。
対象者は、ベッドだけ、置いてある二畳ほどの個室に一人ずつ入ってもらう。
人数が最多の独身プログラムの人は、カズラくんが王女様の手を引いて先頭を歩いていく。
王女様は、クロード以外に手を繋がれたくないと、最初は、カズラくんを振り払った。
「誰も好き好んで、手を繋いでいるわけじゃないんだよ。
王女様は、独身プログラムやらないで、帰るってことでいいんだ?
帰らないなら、ぼくの言うことを聞くんだよ。」
とカズラくん。
「クロード様。恐ろしい男がわたくしを連れて行こうと。」
王女様は、クロードに助けを求めた。
カズラくんと王女様なら、王女様の方が、か弱く見えないけどな。
「時間を無駄にするなら、帰ったら?
ゴネて可愛いと言われるのは、忖度だよ。」
とカズラくん。
王女様は、カズラくんを無視してクロードの方にアピールしている。
「クロード様。共に国を支えるために、わたくしは参りましたのよ。」
と王女様。
「どの国を支えるって?外交の妨げにしかなってないよ。
クロードに見向きもされていないんだから、クロードは諦めたら?」
とカズラくん。
「わたくしは、年増の男とは違い、クロード様に相応しい愛をお教えします。家族を作りますわ。」
と王女様。
「無理だよ。尻では、受精しないから。」
とカズラくん。
王女様は、胸をそらした。
「まあ、男性では無理ですが、女性は可能ですのよ。」
王女様は、ほほほ、と、得意気に笑った。
カズラくんは、ふーと、ため息ついた。
「女も、尻があるから、尻を使うと思わないんだ?
結婚した男が、前の穴を使うとは限らないのに。」
とカズラくん。
カズラくんは、何か、似たような話、知っているのかな?
尻好きの既婚者の話。
「尻を覚えた尻好きは、尻一辺倒だよ。」
とカズラくん。
「そんな性癖、わたくしにかかれば、あっという間に治りますわよ。
クロード様は、女の温もりに目覚めますわ。」
と王女様は、にっこり。
「へえ。王女様は、熟練職人なんだ?お披露目したくてしょうがない?」
とカズラくん。
「わたくしの他に、クロード様に相応しい大公妃はおりませんわ。」
と王女様。
王女様、自信満々だなー。
クロードは、王女様じゃなく、全体を見ている。
クロード、何か、気づいたのかな?
「先に既婚者プログラムの国王陛下ご夫妻を案内する。」
とクロード。
無回答は、独身プログラム。
プログラム開始後の変更は受け付けないからな。」
上から下まで、ケレメイン大公国のことをナメきっているので、司祭と医者、元神子様カズラくんに頑張ってもらった。
カズラくんは、独身プログラム対象者に、にらみをきかせてもらう。
司祭と医者は、単身者プログラムの担当。
オレとクロードは、国王陛下ご夫妻をはじめとする既婚者プログラムの担当。
さて。
人数の少ない単身者プログラムは、一番に移動して、単身者プログラム棟へ。
風呂、トイレ、食事処は、共同。
対象者は、ベッドだけ、置いてある二畳ほどの個室に一人ずつ入ってもらう。
人数が最多の独身プログラムの人は、カズラくんが王女様の手を引いて先頭を歩いていく。
王女様は、クロード以外に手を繋がれたくないと、最初は、カズラくんを振り払った。
「誰も好き好んで、手を繋いでいるわけじゃないんだよ。
王女様は、独身プログラムやらないで、帰るってことでいいんだ?
帰らないなら、ぼくの言うことを聞くんだよ。」
とカズラくん。
「クロード様。恐ろしい男がわたくしを連れて行こうと。」
王女様は、クロードに助けを求めた。
カズラくんと王女様なら、王女様の方が、か弱く見えないけどな。
「時間を無駄にするなら、帰ったら?
ゴネて可愛いと言われるのは、忖度だよ。」
とカズラくん。
王女様は、カズラくんを無視してクロードの方にアピールしている。
「クロード様。共に国を支えるために、わたくしは参りましたのよ。」
と王女様。
「どの国を支えるって?外交の妨げにしかなってないよ。
クロードに見向きもされていないんだから、クロードは諦めたら?」
とカズラくん。
「わたくしは、年増の男とは違い、クロード様に相応しい愛をお教えします。家族を作りますわ。」
と王女様。
「無理だよ。尻では、受精しないから。」
とカズラくん。
王女様は、胸をそらした。
「まあ、男性では無理ですが、女性は可能ですのよ。」
王女様は、ほほほ、と、得意気に笑った。
カズラくんは、ふーと、ため息ついた。
「女も、尻があるから、尻を使うと思わないんだ?
結婚した男が、前の穴を使うとは限らないのに。」
とカズラくん。
カズラくんは、何か、似たような話、知っているのかな?
尻好きの既婚者の話。
「尻を覚えた尻好きは、尻一辺倒だよ。」
とカズラくん。
「そんな性癖、わたくしにかかれば、あっという間に治りますわよ。
クロード様は、女の温もりに目覚めますわ。」
と王女様は、にっこり。
「へえ。王女様は、熟練職人なんだ?お披露目したくてしょうがない?」
とカズラくん。
「わたくしの他に、クロード様に相応しい大公妃はおりませんわ。」
と王女様。
王女様、自信満々だなー。
クロードは、王女様じゃなく、全体を見ている。
クロード、何か、気づいたのかな?
「先に既婚者プログラムの国王陛下ご夫妻を案内する。」
とクロード。
10
お気に入りに追加
1,813
あなたにおすすめの小説



漆黒の瞳は何を見る
灯璃
BL
記憶を無くした青年が目覚めた世界は、妖、と呼ばれる異形の存在がいる和風の異世界だった
青年は目覚めた時、角を生やした浅黒い肌の端正な顔立ちの男性にイスミ アマネと呼びかけられたが、記憶が無く何も思い出せなかった……自分の名前すらも
男性は慌てたようにすぐに飛び去ってしまい、青年は何も聞けずに困惑する
そんな戸惑っていた青年は役人に捕えられ、都に搬送される事になった。そこで人々を統べるおひい様と呼ばれる女性に会い、あなたはこの世界を救う為に御柱様が遣わされた方だ、と言われても青年は何も思い出せなかった。経緯も、動機も。
ただチート級の能力はちゃんと貰っていたので、青年は仕方なく状況に流されるまま旅立ったのだが、自分を受け入れてくれたのは同じ姿形をしている人ではなく、妖の方だった……。
この世界では不吉だと人に忌み嫌われる漆黒の髪、漆黒の瞳をもった、自己肯定感の低い(容姿は可愛い)主人公が、人や妖と出会い、やがてこの世界を救うお話(になっていけば良いな)
※攻めとの絡みはだいぶ遅いです
※4/9 番外編 朱雀(妖たちの王の前)と終幕(最後)を更新しました。これにて本当に完結です。お読み頂き、ありがとうございました!
【奨励賞】恋愛感情抹消魔法で元夫への恋を消去する
SKYTRICK
BL
☆11/28完結しました。
☆第11回BL小説大賞奨励賞受賞しました。ありがとうございます!
冷酷大元帥×元娼夫の忘れられた夫
——「また俺を好きになるって言ったのに、嘘つき」
元娼夫で現魔術師であるエディことサラは五年ぶりに祖国・ファルンに帰国した。しかし暫しの帰郷を味わう間も無く、直後、ファルン王国軍の大元帥であるロイ・オークランスの使者が元帥命令を掲げてサラの元へやってくる。
ロイ・オークランスの名を知らぬ者は世界でもそうそういない。魔族の血を引くロイは人間から畏怖を大いに集めながらも、大将として国防戦争に打ち勝ち、たった二十九歳で大元帥として全軍のトップに立っている。
その元帥命令の内容というのは、五年前に最愛の妻を亡くしたロイを、魔族への本能的な恐怖を感じないサラが慰めろというものだった。
ロイは妻であるリネ・オークランスを亡くし、悲しみに苛まれている。あまりの辛さで『奥様』に関する記憶すら忘却してしまったらしい。半ば強引にロイの元へ連れていかれるサラは、彼に己を『サラ』と名乗る。だが、
——「失せろ。お前のような娼夫など必要としていない」
噂通り冷酷なロイの口からは罵詈雑言が放たれた。ロイは穢らわしい娼夫を睨みつけ去ってしまう。使者らは最愛の妻を亡くしたロイを憐れむばかりで、まるでサラの様子を気にしていない。
誰も、サラこそが五年前に亡くなった『奥様』であり、最愛のその人であるとは気付いていないようだった。
しかし、最大の問題は元夫に存在を忘れられていることではない。
サラが未だにロイを愛しているという事実だ。
仕方なく、『恋愛感情抹消魔法』を己にかけることにするサラだが——……
☆描写はありませんが、受けがモブに抱かれている示唆はあります(男娼なので)
☆お読みくださりありがとうございます。良ければ感想などいただけるとパワーになります!

田舎育ちの天然令息、姉様の嫌がった婚約を押し付けられるも同性との婚約に困惑。その上性別は絶対バレちゃいけないのに、即行でバレた!?
下菊みこと
BL
髪色が呪われた黒であったことから両親から疎まれ、隠居した父方の祖父母のいる田舎で育ったアリスティア・ベレニス・カサンドル。カサンドル侯爵家のご令息として恥ずかしくない教養を祖父母の教えの元身につけた…のだが、農作業の手伝いの方が貴族として過ごすより好き。
そんなアリスティア十八歳に急な婚約が持ち上がった。アリスティアの双子の姉、アナイス・セレスト・カサンドル。アリスティアとは違い金の御髪の彼女は侯爵家で大変かわいがられていた。そんなアナイスに、とある同盟国の公爵家の当主との婚約が持ちかけられたのだが、アナイスは婿を取ってカサンドル家を継ぎたいからと男であるアリスティアに婚約を押し付けてしまう。アリスティアとアナイスは髪色以外は見た目がそっくりで、アリスティアは田舎に引っ込んでいたためいけてしまった。
アリスは自分の性別がバレたらどうなるか、また自分の呪われた黒を見て相手はどう思うかと心配になった。そして顔合わせすることになったが、なんと公爵家の執事長に性別が即行でバレた。
公爵家には公爵と歳の離れた腹違いの弟がいる。前公爵の正妻との唯一の子である。公爵は、正当な継承権を持つ正妻の息子があまりにも幼く家を継げないため、妾腹でありながら爵位を継承したのだ。なので公爵の後を継ぐのはこの弟と決まっている。そのため公爵に必要なのは同盟国の有力貴族との縁のみ。嫁が子供を産む必要はない。
アリスティアが男であることがバレたら捨てられると思いきや、公爵の弟に懐かれたアリスティアは公爵に「家同士の婚姻という事実だけがあれば良い」と言われてそのまま公爵家で暮らすことになる。
一方婚約者、二十五歳のクロヴィス・シリル・ドナシアンは嫁に来たのが男で困惑。しかし可愛い弟と仲良くなるのが早かったのと弟について黙って結婚しようとしていた負い目でアリスティアを追い出す気になれず婚約を結ぶことに。
これはそんなクロヴィスとアリスティアが少しずつ近づいていき、本物の夫婦になるまでの記録である。
小説家になろう様でも2023年 03月07日 15時11分から投稿しています。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

心からの愛してる
マツユキ
BL
転入生が来た事により一人になってしまった結良。仕事に追われる日々が続く中、ついに体力の限界で倒れてしまう。過労がたたり数日入院している間にリコールされてしまい、あろうことか仕事をしていなかったのは結良だと噂で学園中に広まってしまっていた。
全寮制男子校
嫌われから固定で溺愛目指して頑張ります
※話の内容は全てフィクションになります。現実世界ではありえない設定等ありますのでご了承ください
ブラッドフォード卿のお気に召すままに~~腹黒宰相は異世界転移のモブを溺愛する~~
ゆうきぼし/優輝星
BL
異世界転移BL。浄化のため召喚された異世界人は二人だった。腹黒宰相と呼ばれるブラッドフォード卿は、モブ扱いのイブキを手元に置く。それは自分の手駒の一つとして利用するためだった。だが、イブキの可愛さと優しさに触れ溺愛していく。しかもイブキには何やら不思議なチカラがあるようで……。
*マークはR回。(後半になります)
・ご都合主義のなーろっぱです。
・攻めは頭の回転が速い魔力強の超人ですがちょっぴりダメンズなところあり。そんな彼の癒しとなるのが受けです。癖のありそうな脇役あり。どうぞよろしくお願いします。
腹黒宰相×獣医の卵(モフモフ癒やし手)
・イラストは青城硝子先生です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる