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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
278.ケレメイン大公国の国内も一枚岩ではありません。
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ガラス張りの青姦体験寝室は、使ってみると、快適だった。
人から見られているかもしれないという不安は、今のところ、見られている実感がないので、薄れてきた。
寝室で、顔見知りと事後に顔を合わせる気まずさの方が勝る。
見られているかも?と最初は心配したけれど、何日経っても、噂をしている誰かを目にすることはなかった。
オレは、すっかり、青姦ルームに気を許していた。
クロードに誘われると、青姦ルームでのプレイをオーケーするようになっていた。
青姦ルームでするとき、クロードは、前を寛げるだけで、服を脱がなかった。
青姦だから?
オレは、毎回、全裸か、靴下だけになっているけれど。
そこは、クロードの理想のプレイなんだろうなー。
青姦って、服はどうするのが定番なんだろうな?
尻だけ出しておくのかな?
ズボンと下着を靴までおろして、下半身は、全部露出するのかな?
上半身は、はだける感じ?
屋外で、尻だけ出すのも、下半身全部さらけ出すのも。
どちらも、恥ずかしい。
青姦ルームがあって、良かった。
外で、脱いだりは、ちょっとなー。
クロードが、青姦ルームを作ったのは、クロードが天才だからかも。
部屋の中だと思うと、窓が大きいくらい、いいじゃないか、くらいに、オレの思考回路は溶けていた。
青姦ルームでのプレイについて、クロードは、特にコメントすることもなく。
オレも、青姦ルームでのプレイの回数を重ねるうちに、誰も見ていないなら、いいかなー、と、ぬるく考えるようになっていた。
毎回、オレが息を乱している間に、クロードは、手際よく自身でポロリしている。
いったい、いつポロリしているのか?
気がついたら、オレの欲しいのモノを、オレの欲しいタイミングで、あてがってくるクロードがいる。
クロードのタイミングが、完璧なんだけど?
オレは、性について発展した現代社会で生きてきたと自負してきたのに、努力が足りていなかったかも。
夫婦で性生活を楽しもうとする意欲が、新発明や、技術開発に繋がるんだなー。
そうこうしているうちに。
ケレメイン大公国は、初めて、来賓を迎えることになった。
ミーレ長官のお母さんが客死した国の国王夫妻が、未婚の王女様を連れて、訪問してくる。
ケレメイン大公国の貴族は、クロードとオレだけ。
ミーレ長官は、マウンテン王国の王族だけど、ケレメイン大公国の貴族じゃない。
司祭は、マウンテン王国のぎりぎり王族だけど、ケレメイン大公国の貴族じゃない。
ミーレ長官も司祭もマウンテン王国が、王族籍を剥奪していないから、現在もマウンテン王国の王族を名乗れる。
マウンテン王国が、二人の王族籍を剥奪しないのは、マウンテン王国の思惑だから、オレとクロードは、何も言わない。
思惑には、思惑で。
魚心あれば水心となるかは、オレとクロード次第、といきたいなー。
オレとクロードは、ケレメイン大公国の貴族を作っていない。
貴族同士の婚姻という形で、母国で使命を叩き込まれたご子息やご令嬢が、各国から送り込まれてくる光景が予想できるから。
各国の貴族のご子息やご令嬢は、外国の平民と結婚したい、とは言い出さないだろう、とクロードは言った。
でも。
ケレメイン大公国の平民が、平民のままでいたい人ばかり、とは限らなかったんだ。
ケレメイン公爵領が、ケレメイン大公国と改めたときに、取り立てられることを期待していた人は、何人もいた。
オレが大公妃であることを快く思わない人にも、そうでない人にも。
ケレメイン大公国は、元がケレメイン公爵領。
国内に貴族を作って、土地を任せなくても、クロードとオレと文官で、統治は事足りる。
貴族を作っても、ケレメイン大公国には、貴族に任せる土地も、貴族に与える禄もない。
よって。
オレとクロードは、結論を出した。
ケレメイン大公国は、独自に貴族を作らない。
統治に貴族が不要だから。
反発が起きることも反感をかうことも想定して、オレとクロードは動いている。
表立ってクロードのことを悪く言わなくても、仕事の手を抜くようになった人もいた。
集まって、ひそひそするようになった人もいた。
オレは、そういう人を見つける都度、正論をぶつけた。
「自分勝手に夢を見て、夢に踊らされて、現実を見失うな。
ケレメイン大公国が出来たのは、あんた達の貴族になりたい願望を叶えるためじゃない。
自分以外の誰かがした努力の成果をタダで享受しようとするな。
他人の努力を踏みにじる行いは、あさましいことだと、恥じ入る意識を持て。
国を興したなら、地道な努力の継続が必要だ。
あんた達が要求するのは、努力を継続して、国の存続のためになることをしてからだ。
なんで、今、要求してきた?」
オレが正面からつめていった相手の反応は様々。
さらに反発したり、様子見のために大人しくなったり、考え直す人もいた。
今まで無縁だった貴族との距離をはかり間違えて、貴族に相手にされていると勘違いしてしまうと、平民は不幸になる可能性が高い、という注意喚起をした。
やれることは、した。
さあ、来賓を迎えるか。
人から見られているかもしれないという不安は、今のところ、見られている実感がないので、薄れてきた。
寝室で、顔見知りと事後に顔を合わせる気まずさの方が勝る。
見られているかも?と最初は心配したけれど、何日経っても、噂をしている誰かを目にすることはなかった。
オレは、すっかり、青姦ルームに気を許していた。
クロードに誘われると、青姦ルームでのプレイをオーケーするようになっていた。
青姦ルームでするとき、クロードは、前を寛げるだけで、服を脱がなかった。
青姦だから?
オレは、毎回、全裸か、靴下だけになっているけれど。
そこは、クロードの理想のプレイなんだろうなー。
青姦って、服はどうするのが定番なんだろうな?
尻だけ出しておくのかな?
ズボンと下着を靴までおろして、下半身は、全部露出するのかな?
上半身は、はだける感じ?
屋外で、尻だけ出すのも、下半身全部さらけ出すのも。
どちらも、恥ずかしい。
青姦ルームがあって、良かった。
外で、脱いだりは、ちょっとなー。
クロードが、青姦ルームを作ったのは、クロードが天才だからかも。
部屋の中だと思うと、窓が大きいくらい、いいじゃないか、くらいに、オレの思考回路は溶けていた。
青姦ルームでのプレイについて、クロードは、特にコメントすることもなく。
オレも、青姦ルームでのプレイの回数を重ねるうちに、誰も見ていないなら、いいかなー、と、ぬるく考えるようになっていた。
毎回、オレが息を乱している間に、クロードは、手際よく自身でポロリしている。
いったい、いつポロリしているのか?
気がついたら、オレの欲しいのモノを、オレの欲しいタイミングで、あてがってくるクロードがいる。
クロードのタイミングが、完璧なんだけど?
オレは、性について発展した現代社会で生きてきたと自負してきたのに、努力が足りていなかったかも。
夫婦で性生活を楽しもうとする意欲が、新発明や、技術開発に繋がるんだなー。
そうこうしているうちに。
ケレメイン大公国は、初めて、来賓を迎えることになった。
ミーレ長官のお母さんが客死した国の国王夫妻が、未婚の王女様を連れて、訪問してくる。
ケレメイン大公国の貴族は、クロードとオレだけ。
ミーレ長官は、マウンテン王国の王族だけど、ケレメイン大公国の貴族じゃない。
司祭は、マウンテン王国のぎりぎり王族だけど、ケレメイン大公国の貴族じゃない。
ミーレ長官も司祭もマウンテン王国が、王族籍を剥奪していないから、現在もマウンテン王国の王族を名乗れる。
マウンテン王国が、二人の王族籍を剥奪しないのは、マウンテン王国の思惑だから、オレとクロードは、何も言わない。
思惑には、思惑で。
魚心あれば水心となるかは、オレとクロード次第、といきたいなー。
オレとクロードは、ケレメイン大公国の貴族を作っていない。
貴族同士の婚姻という形で、母国で使命を叩き込まれたご子息やご令嬢が、各国から送り込まれてくる光景が予想できるから。
各国の貴族のご子息やご令嬢は、外国の平民と結婚したい、とは言い出さないだろう、とクロードは言った。
でも。
ケレメイン大公国の平民が、平民のままでいたい人ばかり、とは限らなかったんだ。
ケレメイン公爵領が、ケレメイン大公国と改めたときに、取り立てられることを期待していた人は、何人もいた。
オレが大公妃であることを快く思わない人にも、そうでない人にも。
ケレメイン大公国は、元がケレメイン公爵領。
国内に貴族を作って、土地を任せなくても、クロードとオレと文官で、統治は事足りる。
貴族を作っても、ケレメイン大公国には、貴族に任せる土地も、貴族に与える禄もない。
よって。
オレとクロードは、結論を出した。
ケレメイン大公国は、独自に貴族を作らない。
統治に貴族が不要だから。
反発が起きることも反感をかうことも想定して、オレとクロードは動いている。
表立ってクロードのことを悪く言わなくても、仕事の手を抜くようになった人もいた。
集まって、ひそひそするようになった人もいた。
オレは、そういう人を見つける都度、正論をぶつけた。
「自分勝手に夢を見て、夢に踊らされて、現実を見失うな。
ケレメイン大公国が出来たのは、あんた達の貴族になりたい願望を叶えるためじゃない。
自分以外の誰かがした努力の成果をタダで享受しようとするな。
他人の努力を踏みにじる行いは、あさましいことだと、恥じ入る意識を持て。
国を興したなら、地道な努力の継続が必要だ。
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なんで、今、要求してきた?」
オレが正面からつめていった相手の反応は様々。
さらに反発したり、様子見のために大人しくなったり、考え直す人もいた。
今まで無縁だった貴族との距離をはかり間違えて、貴族に相手にされていると勘違いしてしまうと、平民は不幸になる可能性が高い、という注意喚起をした。
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さあ、来賓を迎えるか。
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