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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
261.オレの知りたいことを教えてくれそうな逸材が、近くにいますか?
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オレは、カズラ君とミーレ長官から指摘されたことをクロードに伝えた。
クロードの膝の上で。
クロードは、抱きついて顔を見せないオレの背中をさすっている。
今までのオレだったら、机を挟んで、クロードの向かいに座っていた。
オレは、オレがクロードを引っ張っていかなくちゃ、と思っていた。
オレが引っ張っていた時期は、過去の出来事になっていたんだなー。
オレは、最初の思い込みを書き換えないまま、一人で足踏みして、右往左往していた。
今、こうして、あやされていると、実感する。
クロードは、オレの気持ちが追いつくのを待ってくれていた。
クロードは辛抱強過ぎだろ、もう。
カズラ君の指摘がなかったら、オレ、まだ迷子になっていたぞ。
クロードが、待っていたのは、オレが、年上風を吹かせたがるせいだから、オレの自業自得ではある。
でも、クロードに頼んでおこう。
今度、悩むときは、回り道をしたくない。
「クロードは、オレがクロードと出会ったときより、ずっと大人になっていて、頼りになる、と、分かった。
これからは、積極的にクロードに頼っていきたい。
でも、オレは頼り方が分からない。
クロードから、見てさ。
頼る味方がオレには必要!とクロードが思ったら、迷わず、クロードから手を差し伸べてほしい。」
「ヒサツグの望むままに。」
オレの背中をさすっているクロードの手が、尻をむにっむにっと揉んでいる。
念押ししておこう。
「尻にアテレコは、なしで。」
「ヒサツグの尻は、素直。」
とご機嫌なクロード。
「尻にアテレコ、が、いきなり始まったら、オレは、意図を理解できる気がしない。
新手のプレイ?としか、思えない。」
「プレイを増やす?」
と、わくわくしているクロード。
期待には添えない、悪いな、クロード。
「クロードが、プレイで、オレの悩みを解消しようとしても、オレは、クロードの意図に気づかず、こじれるから、止めよう?」
クロードは、一分ほど考えていた。
「プレイは、プレイとして、別にする。」
とクロード。
是非、そうしてくれ。
それにしても。
「尻にアテレコするプレイを、クロードは、気に入ったのか?」
「次は、どうする?」
とクロード。
待て。
もう、プレイについての想像の翼を広げたのか?
早い。
早すぎる。
「オレは、真面目な話をまだ続けたいなー。
終わってから、一緒に考えよう。二人で工夫を凝らせば、もっと楽しくなる。」
「ヒサツグが望むままに。」
とクロード。
前半と後半、両方に対する返事だよな?
やぶ蛇を避けるために、聞き流そう。
突然、クロードは、真面目な雰囲気になった。
「ヒサツグは大公家の使用人に、信用されることを目標にして、大公妃としての自信をつけたい?」
とクロード。
「対内、対外、どちらに対しても、クロードの隣にいるのは、オレだと知らしめたい。」
クロードは、オレの頭を撫でた。
「ミーレ長官の奥方に、ヒサツグの指導を頼む。」
とクロード。
「王太子妃だった過去があるから?」
「王太子妃になる前は、侯爵家の長女だった。
国政の場も、家の中のことも。
完璧でなくとも、ヒサツグの知りたいことを一番教えられる。」
とクロード。
「ありがとう。ミーレ長官の奥方に頼んでみる。給料も出すぞ?」
クロードの膝の上で。
クロードは、抱きついて顔を見せないオレの背中をさすっている。
今までのオレだったら、机を挟んで、クロードの向かいに座っていた。
オレは、オレがクロードを引っ張っていかなくちゃ、と思っていた。
オレが引っ張っていた時期は、過去の出来事になっていたんだなー。
オレは、最初の思い込みを書き換えないまま、一人で足踏みして、右往左往していた。
今、こうして、あやされていると、実感する。
クロードは、オレの気持ちが追いつくのを待ってくれていた。
クロードは辛抱強過ぎだろ、もう。
カズラ君の指摘がなかったら、オレ、まだ迷子になっていたぞ。
クロードが、待っていたのは、オレが、年上風を吹かせたがるせいだから、オレの自業自得ではある。
でも、クロードに頼んでおこう。
今度、悩むときは、回り道をしたくない。
「クロードは、オレがクロードと出会ったときより、ずっと大人になっていて、頼りになる、と、分かった。
これからは、積極的にクロードに頼っていきたい。
でも、オレは頼り方が分からない。
クロードから、見てさ。
頼る味方がオレには必要!とクロードが思ったら、迷わず、クロードから手を差し伸べてほしい。」
「ヒサツグの望むままに。」
オレの背中をさすっているクロードの手が、尻をむにっむにっと揉んでいる。
念押ししておこう。
「尻にアテレコは、なしで。」
「ヒサツグの尻は、素直。」
とご機嫌なクロード。
「尻にアテレコ、が、いきなり始まったら、オレは、意図を理解できる気がしない。
新手のプレイ?としか、思えない。」
「プレイを増やす?」
と、わくわくしているクロード。
期待には添えない、悪いな、クロード。
「クロードが、プレイで、オレの悩みを解消しようとしても、オレは、クロードの意図に気づかず、こじれるから、止めよう?」
クロードは、一分ほど考えていた。
「プレイは、プレイとして、別にする。」
とクロード。
是非、そうしてくれ。
それにしても。
「尻にアテレコするプレイを、クロードは、気に入ったのか?」
「次は、どうする?」
とクロード。
待て。
もう、プレイについての想像の翼を広げたのか?
早い。
早すぎる。
「オレは、真面目な話をまだ続けたいなー。
終わってから、一緒に考えよう。二人で工夫を凝らせば、もっと楽しくなる。」
「ヒサツグが望むままに。」
とクロード。
前半と後半、両方に対する返事だよな?
やぶ蛇を避けるために、聞き流そう。
突然、クロードは、真面目な雰囲気になった。
「ヒサツグは大公家の使用人に、信用されることを目標にして、大公妃としての自信をつけたい?」
とクロード。
「対内、対外、どちらに対しても、クロードの隣にいるのは、オレだと知らしめたい。」
クロードは、オレの頭を撫でた。
「ミーレ長官の奥方に、ヒサツグの指導を頼む。」
とクロード。
「王太子妃だった過去があるから?」
「王太子妃になる前は、侯爵家の長女だった。
国政の場も、家の中のことも。
完璧でなくとも、ヒサツグの知りたいことを一番教えられる。」
とクロード。
「ありがとう。ミーレ長官の奥方に頼んでみる。給料も出すぞ?」
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