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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
254.ヒサツグ様とクロード様は、ヒサツグ様とクロード様の亡き後のケレメイン大公国の将来を考えていかないと、嫁が押しかけてきます。
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「ヒサツグ様とクロード様が、まずすることは、ケレメイン大公国の将来の指針を決めることです。」
とミーレ長官。
「将来?ああ、後継者問題かな?」
「そこをはっきりさせないことには、各国から嫁が送り込まれてくるのを防げません。」
とミーレ長官。
「オレとクロードが、同性だから、か。
オレが、大公妃殿下なのは、後から押しかけてきた女性が、オレより上の地位におさまらないため、だよな?」
「そうです。各国の王女殿下や公爵令嬢が嫁入りしても、ヒサツグ様より上にはならないと、対外的に示すために、大公妃としました。」
とミーレ長官。
「クロードと相談の上だよな?」
「クロード様は、ヒサツグ様以外との結婚は考えていません。今のところは。」
とミーレ長官。
「今のところ?心変わり前提?」
「クロード様が次代を望むなら、より良い政略結婚相手の女性を探すことになります。
ヒサツグ様は、次代の母となる方と次代を受け入れ、支えとなり、共に暮らすか、クロード様と離れて別邸で生活されることを視野にいれなくては、なりません。」
とミーレ長官。
それって、まるで源氏物語じゃん。
光源氏と紫の上の関係が出来上がっているところに、後から降嫁してきた女三の宮。
女三の宮は、紫の上より地位が高いから、光源氏の正妻になった、そういうことだよな。
オレは、紫の上にはなりたくない。
女三の宮もノーサンキュー。
「どっちも嫌だ。オレはクロードと離れない。クロードとオレは、離れたら、生きていけない、二人共、ダメになる。」
「でしたら、ヒサツグ様が、誰にも邪魔されずに、クロード様と暮らすための策を練らないといけません。」
とミーレ長官。
「それが、ケレメイン大公国の将来展望か。」
「ケレメイン大公家の使用人の一部の態度が悪いのは、ケレメイン大公国の将来について、クロード様とヒサツグ様が、明確な答えを持ち合わせていないからです。
ケレメイン大公家クロード様への期待が高まれば高まるほど、ヒサツグ様は、いずれ去られる方という認識が大きくなっているのが、現状です。
クロード様のお耳には、決して入らないでしょう。
ヒサツグ様ご自身が、率先して対策をしていかなければ、ケレメイン大公家の使用人は、送り込まれてきた嫁の味方となり、ヒサツグ様の排除へ動き出しかねません。」
とミーレ長官。
「ケレメイン大公国の国としての将来を示して、安心させるんだな?」
「誰も安心はしないでしょう。」
とミーレ長官。
「え?」
「国主が同性婚をした例はありません。」
とミーレ長官。
未知だと、不安しかないか。
「納得させることは出来ますから、ヒサツグ様が一時的だと考えている者達の一部は切り崩せます。
ヒサツグ様に対する考えを変えない者は、処罰対象になります。
ヒサツグ様付きになった使用人のように。」
とミーレ長官。
「処罰?」
知らなかった。
配置換えで、済まなかったんだ。
「大公妃殿下付きでありながら、三人は、大公妃殿下を蔑ろにして、大公への報告を意図的に怠りました。処罰以外あり得ません。」
とミーレ長官。
ただ、愛を貫いて、結婚して、良かったね、じゃ終わらないんだ。
現実は、ハッピーエンドの後も続いていく。
オレとクロードがハッピーエンドの人生を送るためには、もう一踏ん張りいるんだな。
オレは、クロードと二人で、祝福された結婚生活を最後まで送ってやるぞ!
とミーレ長官。
「将来?ああ、後継者問題かな?」
「そこをはっきりさせないことには、各国から嫁が送り込まれてくるのを防げません。」
とミーレ長官。
「オレとクロードが、同性だから、か。
オレが、大公妃殿下なのは、後から押しかけてきた女性が、オレより上の地位におさまらないため、だよな?」
「そうです。各国の王女殿下や公爵令嬢が嫁入りしても、ヒサツグ様より上にはならないと、対外的に示すために、大公妃としました。」
とミーレ長官。
「クロードと相談の上だよな?」
「クロード様は、ヒサツグ様以外との結婚は考えていません。今のところは。」
とミーレ長官。
「今のところ?心変わり前提?」
「クロード様が次代を望むなら、より良い政略結婚相手の女性を探すことになります。
ヒサツグ様は、次代の母となる方と次代を受け入れ、支えとなり、共に暮らすか、クロード様と離れて別邸で生活されることを視野にいれなくては、なりません。」
とミーレ長官。
それって、まるで源氏物語じゃん。
光源氏と紫の上の関係が出来上がっているところに、後から降嫁してきた女三の宮。
女三の宮は、紫の上より地位が高いから、光源氏の正妻になった、そういうことだよな。
オレは、紫の上にはなりたくない。
女三の宮もノーサンキュー。
「どっちも嫌だ。オレはクロードと離れない。クロードとオレは、離れたら、生きていけない、二人共、ダメになる。」
「でしたら、ヒサツグ様が、誰にも邪魔されずに、クロード様と暮らすための策を練らないといけません。」
とミーレ長官。
「それが、ケレメイン大公国の将来展望か。」
「ケレメイン大公家の使用人の一部の態度が悪いのは、ケレメイン大公国の将来について、クロード様とヒサツグ様が、明確な答えを持ち合わせていないからです。
ケレメイン大公家クロード様への期待が高まれば高まるほど、ヒサツグ様は、いずれ去られる方という認識が大きくなっているのが、現状です。
クロード様のお耳には、決して入らないでしょう。
ヒサツグ様ご自身が、率先して対策をしていかなければ、ケレメイン大公家の使用人は、送り込まれてきた嫁の味方となり、ヒサツグ様の排除へ動き出しかねません。」
とミーレ長官。
「ケレメイン大公国の国としての将来を示して、安心させるんだな?」
「誰も安心はしないでしょう。」
とミーレ長官。
「え?」
「国主が同性婚をした例はありません。」
とミーレ長官。
未知だと、不安しかないか。
「納得させることは出来ますから、ヒサツグ様が一時的だと考えている者達の一部は切り崩せます。
ヒサツグ様に対する考えを変えない者は、処罰対象になります。
ヒサツグ様付きになった使用人のように。」
とミーレ長官。
「処罰?」
知らなかった。
配置換えで、済まなかったんだ。
「大公妃殿下付きでありながら、三人は、大公妃殿下を蔑ろにして、大公への報告を意図的に怠りました。処罰以外あり得ません。」
とミーレ長官。
ただ、愛を貫いて、結婚して、良かったね、じゃ終わらないんだ。
現実は、ハッピーエンドの後も続いていく。
オレとクロードがハッピーエンドの人生を送るためには、もう一踏ん張りいるんだな。
オレは、クロードと二人で、祝福された結婚生活を最後まで送ってやるぞ!
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