237 / 667
第8章 29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、英雄公爵に溺愛されています。
237.ヒーローは、真正面から登場するものです。新妻仕様の清楚系夜着にタオルで、スポーティーエロをキャットウォークで披露しましょう。
しおりを挟む
ざわめきの中心地は、大公の執務室。
オレは、堂々と、歩いた。
モデルのキャットウォークを意識して、堂々と!
恥ずかしがったら、ダメだ!
笑いを取りに行くか、
称賛を要求するか。
オレ、今、笑いは、いらないなー。
フリルヒラヒラのベビードールとショーツの上にタオルというファッションで、笑われたら、心の傷になりそうだ。
クロードが、清楚系が好きなら、また着てやらないといけないから、トラウマになりたくない。
オレは、ファッションリーダー!
のつもりで歩く。
オレが堂々と歩いていたら、誰も何も言ってこない。
オレの進む道が、ひらけていく。
モーゼの十戒みたいに。
波じゃなく、人がはけていく不思議。
避けられていないよな?
『お母さん、あの人?』
『しいっ。見たらいけません。指を指してもいけません。気づかれないように、逃げますよ。』
的な扱いじゃないよな?
人がオレを避けるお陰で、人をかき分ける労力なく、大公の執務室にたどり着けたけどなー。
なんだろう、この虚しさは。
いかん。
哀愁は、今はいらない。
オレは、執務室の扉の前に立った。
飛び蹴りで開けたいが、オレの運動神経は、オレのオーダーに応えられない。
オレは、普通に、ドアノブを握って開けた。
おう、おう、女神様よお?
オレに喧嘩を売っているな?
女神様は、執務室の執務机用の椅子に座るクロードの膝に横座りしていた。
「女神様、オレのクロードの上にいるとは、いい度胸しているな?
ひとの旦那に手を出しに来たのは、国王陛下に、お暇を出されたからか?」
オレは、堂々と真正面から乗り込む。
「ふふふ、ふふふ。」
と女神様。
女神様の顔は、クロードに向けられていている。
女神様は、クロードに、何かを吹き込みに来やがったんじゃないかな?
「オレは、クロードを女神様のしもべにはしないからな?」
「ふふふふふふ。」
と女神様。
オレは、部屋の中にすたすたと入る。
「クロード。オイ、迎えに来たぞ。」
「ヒサツグ。」
とオレを認識したクロードの意識は、緩慢としている。
オレは、執務机を回り込んで、女神様の真正面に立つ。
クロードは、執務机に向かって、執務用の椅子に平然と座って、書類を見ている。
女神様の仕業で緩慢となりながら、仕事をしていたのか。
部屋の外のざわめきが聞こえない。
扉の外には、人の気配がしない。
女神様の力で、クロードと女神様が隔離状態になっているんだな。
クロード、女神様が膝にいる体勢に慣れているな?
女神様によるクロードの隔離が、いつから始まったか、今のオレには分からない。
クロードが、オレを監禁する前後で、女神様はクロードに接触してきたのかな。
女神様は、オレのことをよく知っている。
オレの命を狙う国王陛下にオレの情報を垂れ流ししてきた女神様。
国王陛下の次は、英雄クロードに、オレの情報を垂れ流して、不安を煽ったのかな?
オレとクロードが、別行動していたから、クロードを狙いやすかったんだな?
うん?
女神様が、その気なら、こっちも、目にものみせてやる。
「オレは、毎晩、クロードが来ないベッドで待つのは、性に合わないんだ。」
タオルを何枚か持ってきて良かった。
飛びそうなところには、タオルでカバーしておこう。
それでも、飛んじゃったら、元気の印、ごめんなさい、だ。
「クロード、いつかの希望を叶えてやる。執務室で、夫婦の契りをやるぞ!」
オレは、堂々と、歩いた。
モデルのキャットウォークを意識して、堂々と!
恥ずかしがったら、ダメだ!
笑いを取りに行くか、
称賛を要求するか。
オレ、今、笑いは、いらないなー。
フリルヒラヒラのベビードールとショーツの上にタオルというファッションで、笑われたら、心の傷になりそうだ。
クロードが、清楚系が好きなら、また着てやらないといけないから、トラウマになりたくない。
オレは、ファッションリーダー!
のつもりで歩く。
オレが堂々と歩いていたら、誰も何も言ってこない。
オレの進む道が、ひらけていく。
モーゼの十戒みたいに。
波じゃなく、人がはけていく不思議。
避けられていないよな?
『お母さん、あの人?』
『しいっ。見たらいけません。指を指してもいけません。気づかれないように、逃げますよ。』
的な扱いじゃないよな?
人がオレを避けるお陰で、人をかき分ける労力なく、大公の執務室にたどり着けたけどなー。
なんだろう、この虚しさは。
いかん。
哀愁は、今はいらない。
オレは、執務室の扉の前に立った。
飛び蹴りで開けたいが、オレの運動神経は、オレのオーダーに応えられない。
オレは、普通に、ドアノブを握って開けた。
おう、おう、女神様よお?
オレに喧嘩を売っているな?
女神様は、執務室の執務机用の椅子に座るクロードの膝に横座りしていた。
「女神様、オレのクロードの上にいるとは、いい度胸しているな?
ひとの旦那に手を出しに来たのは、国王陛下に、お暇を出されたからか?」
オレは、堂々と真正面から乗り込む。
「ふふふ、ふふふ。」
と女神様。
女神様の顔は、クロードに向けられていている。
女神様は、クロードに、何かを吹き込みに来やがったんじゃないかな?
「オレは、クロードを女神様のしもべにはしないからな?」
「ふふふふふふ。」
と女神様。
オレは、部屋の中にすたすたと入る。
「クロード。オイ、迎えに来たぞ。」
「ヒサツグ。」
とオレを認識したクロードの意識は、緩慢としている。
オレは、執務机を回り込んで、女神様の真正面に立つ。
クロードは、執務机に向かって、執務用の椅子に平然と座って、書類を見ている。
女神様の仕業で緩慢となりながら、仕事をしていたのか。
部屋の外のざわめきが聞こえない。
扉の外には、人の気配がしない。
女神様の力で、クロードと女神様が隔離状態になっているんだな。
クロード、女神様が膝にいる体勢に慣れているな?
女神様によるクロードの隔離が、いつから始まったか、今のオレには分からない。
クロードが、オレを監禁する前後で、女神様はクロードに接触してきたのかな。
女神様は、オレのことをよく知っている。
オレの命を狙う国王陛下にオレの情報を垂れ流ししてきた女神様。
国王陛下の次は、英雄クロードに、オレの情報を垂れ流して、不安を煽ったのかな?
オレとクロードが、別行動していたから、クロードを狙いやすかったんだな?
うん?
女神様が、その気なら、こっちも、目にものみせてやる。
「オレは、毎晩、クロードが来ないベッドで待つのは、性に合わないんだ。」
タオルを何枚か持ってきて良かった。
飛びそうなところには、タオルでカバーしておこう。
それでも、飛んじゃったら、元気の印、ごめんなさい、だ。
「クロード、いつかの希望を叶えてやる。執務室で、夫婦の契りをやるぞ!」
26
お気に入りに追加
1,680
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
どうしてこうなった?(ショートから短編枠にしたもの)
エウラ
BL
3歳で魔物に襲われて両親を亡くし、孤児院育ちの黒髪黒目で童顔のノヴァは前世の記憶持ちの異世界転生者だ。現在27歳のCランク冒険者。
魔物に襲われたときに前世の記憶が甦ったが、本人は特にチートもなく平々凡々に過ごしていた。そんなある日、年下22歳の若きSランク冒険者のアビスと一線を越える出来事があり、そこで自分でも知らなかった今世の過去を知ることになり、事態は色々動き出す。
若干ストーカー気味なわんこ系年下冒険者に溺愛される自己評価の低い無自覚美人の話。
*以前ショート専用の枠で書いてましたが話数増えて収拾がつかなくなったので短編枠を作って移動しました。
お手数おかけしますがよろしくお願いいたします。
なお、プロローグ以降、途中まではショートの投稿分をまるっと載せるのでそちらと重複します。ご注意下さい。出来次第投稿する予定です。
こちらはR18には*印付けます。(でも忘れたらすみません)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
嫌われものの僕について…
相沢京
BL
平穏な学校生活を送っていたはずなのに、ある日突然全てが壊れていった。何が原因なのかわからなくて気がつけば存在しない扱いになっていた。
だか、ある日事態は急変する
主人公が暗いです
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
どうも、卵から生まれた魔人です。
べす
BL
卵から生まれる瞬間、人間に召喚されてしまった魔人のレヴィウス。
太った小鳥にしか見えないせいで用無しと始末されそうになった所を、優しげな神官に救われるのだが…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
実はαだった俺、逃げることにした。
るるらら
BL
俺はアルディウス。とある貴族の生まれだが今は冒険者として悠々自適に暮らす26歳!
実は俺には秘密があって、前世の記憶があるんだ。日本という島国で暮らす一般人(サラリーマン)だったよな。事故で死んでしまったけど、今は転生して自由気ままに生きている。
一人で生きるようになって数十年。過去の人間達とはすっかり縁も切れてこのまま独身を貫いて生きていくんだろうなと思っていた矢先、事件が起きたんだ!
前世持ち特級Sランク冒険者(α)とヤンデレストーカー化した幼馴染(α→Ω)の追いかけっ子ラブ?ストーリー。
!注意!
初のオメガバース作品。
ゆるゆる設定です。運命の番はおとぎ話のようなもので主人公が暮らす時代には存在しないとされています。
バースが突然変異した設定ですので、無理だと思われたらスッとページを閉じましょう。
!ごめんなさい!
幼馴染だった王子様の嘆き3 の前に
復活した俺に不穏な影1 を更新してしまいました!申し訳ありません。新たに更新しましたので確認してみてください!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる