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第7章 オレは、英雄公爵と並んで歩いています。始まりは、一人と一人でしたね。道なき道を切り拓きます。
202.またな、神子様。『ヒサツグ・ミズト。ぼくは、カズラ・ワケイ。覚えて。また会うんだからね!』
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国王陛下は、何かを耐えるようにして思考している。
国王陛下にとって、女神様関連は、極秘情報かつ切り札だ。
側近二人の慌てぶりから、推測できる。
宰相補佐と近衛騎士団の副団長は、女神様の秘密を暴露されて、慌てていたが、落ち着いた。
宰相補佐と近衛騎士団の副団長は、国王陛下から話を聞いただけで、当事者じゃない。
宰相補佐と近衛騎士団の副団長は、国王陛下が、何を考えているのか、腹の底までは見通していない。
女神様関連は、表面だけでは、分からないことが多い。
「さて。
国王陛下、女神様を呼ぶか?
国王陛下が、呼ばないなら神子様が呼ぶ。」
国王陛下は、神子様が女神様を呼ぶと聞くと、拒否。
国王陛下自身で女神様を呼ぶと決めた。
「女神様をお呼びする。」
国王陛下は、他の誰かが、女神様を呼ぶのを許さないとオレは、にらんでいた。
女神様は、召喚した相手を最優先する。
国王陛下が、女神様を顕現させ続けた理由だ。
国王陛下以外に、肩入れさせないように。
オレの会いたくてたまらない女神様に、やっと会える。
「女神様。」
と国王陛下が呼ぶと。
いつぞやの、腰まである長い髪の女性が姿を現した。
「来た。」
と神子様。
「こちらが。」
とクロード。
女神様の姿を視認できるのは、オレ、神子様、英雄クロード、国王陛下の四人。
「陛下。女神様は、顕現されましたか?神子様について、確認を。」
と宰相補佐。
「女神様は、秘密をバラされて怒っていないか?」
と近衛騎士団の副団長。
オレは、神子様に合図した。
オレと神子様は、このタイミングを待っていた。
すかさず、神子様が声を張り上げる。
「女神様。ぼく、今すぐ元の世界に戻る。約束通り、ぼくを元の世界へ。」
「女神様!お待ち下さい。まだ、その神子様は!」
と慌てる国王陛下。
女神様は、神子様の発した『約束』の言葉に反応した。
「約束であった。戻るがよい。」
と女神様は残念そうだ。
女神様の帰還の術が発動する。
神子様は、オレに聞こえるようにはっきり言った。
「ヒサツグ・ミズト。
ぼくの名前は、ワケイ カズラ!
こちらでは、カズラ・ワケイ。
覚えて!
また会うんだからね!」
「カズラ・ワケイ。覚えたぞ。
またな!元気でな!」
オレと神子様は、短く挨拶を交わした。
オレと神子様は、オレの提案を実現するために、共同研究者になった。
友達にならなくても、手を取り合うことは出来る。
オレと神子様は、二人三脚で、互いの夢を叶えることにしたのだ。
神子様は、日本で。
オレは、こちらで。
絶対に、実現させるぞ!
神子様は、クロードには、何も言わなかった。
また、会えるなら、再会したときでいいか、ということかな?
神子様の姿は、消えた。
消える前に、神子様は、ウィンクしていた気がする。
まずは、一つ。
オレの作戦勝ち。
これで、神子様の魔王化ルートは潰せた。
オレとクロードと女神様と国王陛下以外は、神子様の姿が消えたことに、呆気にとられている。
「神子様がいない?」
と宰相補佐。
「神子様は、元の世界に戻った。神子様が魔王化する未来は消えた。」
ただし、今代の神子様が、魔王化しないで済んだだけだ。
これだけでは、神子からの魔王ルートを撲滅できない。
女神様が、次の神子を召喚しないようにしないとなー。
クロードの願いを叶えるために。
オレは、神子様が、国の所属を変えれるかどうか、を女神様に聞くために、国王陛下が女神様を顕現させるように仕向けたわけじゃない。
神子様が、安全に元の世界に戻るため、神子様が元の世界に戻ろうとしていることを誰にも、女神様にも悟らせずに、女神様を呼びたかった。
女神様は、国王陛下に知り得た情報を話してしまうから。
裏をかけた!
成功を噛みしめるのは早いけれど、嬉しい。
国王陛下には、振り回されてきたからな。
神子様が、国王陛下に攻撃される心配もなくなった。
女神様と国王陛下は、オレの用事が終わるまで、付き合わせるぞ。
国王陛下にとって、女神様関連は、極秘情報かつ切り札だ。
側近二人の慌てぶりから、推測できる。
宰相補佐と近衛騎士団の副団長は、女神様の秘密を暴露されて、慌てていたが、落ち着いた。
宰相補佐と近衛騎士団の副団長は、国王陛下から話を聞いただけで、当事者じゃない。
宰相補佐と近衛騎士団の副団長は、国王陛下が、何を考えているのか、腹の底までは見通していない。
女神様関連は、表面だけでは、分からないことが多い。
「さて。
国王陛下、女神様を呼ぶか?
国王陛下が、呼ばないなら神子様が呼ぶ。」
国王陛下は、神子様が女神様を呼ぶと聞くと、拒否。
国王陛下自身で女神様を呼ぶと決めた。
「女神様をお呼びする。」
国王陛下は、他の誰かが、女神様を呼ぶのを許さないとオレは、にらんでいた。
女神様は、召喚した相手を最優先する。
国王陛下が、女神様を顕現させ続けた理由だ。
国王陛下以外に、肩入れさせないように。
オレの会いたくてたまらない女神様に、やっと会える。
「女神様。」
と国王陛下が呼ぶと。
いつぞやの、腰まである長い髪の女性が姿を現した。
「来た。」
と神子様。
「こちらが。」
とクロード。
女神様の姿を視認できるのは、オレ、神子様、英雄クロード、国王陛下の四人。
「陛下。女神様は、顕現されましたか?神子様について、確認を。」
と宰相補佐。
「女神様は、秘密をバラされて怒っていないか?」
と近衛騎士団の副団長。
オレは、神子様に合図した。
オレと神子様は、このタイミングを待っていた。
すかさず、神子様が声を張り上げる。
「女神様。ぼく、今すぐ元の世界に戻る。約束通り、ぼくを元の世界へ。」
「女神様!お待ち下さい。まだ、その神子様は!」
と慌てる国王陛下。
女神様は、神子様の発した『約束』の言葉に反応した。
「約束であった。戻るがよい。」
と女神様は残念そうだ。
女神様の帰還の術が発動する。
神子様は、オレに聞こえるようにはっきり言った。
「ヒサツグ・ミズト。
ぼくの名前は、ワケイ カズラ!
こちらでは、カズラ・ワケイ。
覚えて!
また会うんだからね!」
「カズラ・ワケイ。覚えたぞ。
またな!元気でな!」
オレと神子様は、短く挨拶を交わした。
オレと神子様は、オレの提案を実現するために、共同研究者になった。
友達にならなくても、手を取り合うことは出来る。
オレと神子様は、二人三脚で、互いの夢を叶えることにしたのだ。
神子様は、日本で。
オレは、こちらで。
絶対に、実現させるぞ!
神子様は、クロードには、何も言わなかった。
また、会えるなら、再会したときでいいか、ということかな?
神子様の姿は、消えた。
消える前に、神子様は、ウィンクしていた気がする。
まずは、一つ。
オレの作戦勝ち。
これで、神子様の魔王化ルートは潰せた。
オレとクロードと女神様と国王陛下以外は、神子様の姿が消えたことに、呆気にとられている。
「神子様がいない?」
と宰相補佐。
「神子様は、元の世界に戻った。神子様が魔王化する未来は消えた。」
ただし、今代の神子様が、魔王化しないで済んだだけだ。
これだけでは、神子からの魔王ルートを撲滅できない。
女神様が、次の神子を召喚しないようにしないとなー。
クロードの願いを叶えるために。
オレは、神子様が、国の所属を変えれるかどうか、を女神様に聞くために、国王陛下が女神様を顕現させるように仕向けたわけじゃない。
神子様が、安全に元の世界に戻るため、神子様が元の世界に戻ろうとしていることを誰にも、女神様にも悟らせずに、女神様を呼びたかった。
女神様は、国王陛下に知り得た情報を話してしまうから。
裏をかけた!
成功を噛みしめるのは早いけれど、嬉しい。
国王陛下には、振り回されてきたからな。
神子様が、国王陛下に攻撃される心配もなくなった。
女神様と国王陛下は、オレの用事が終わるまで、付き合わせるぞ。
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