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第7章 オレは、英雄公爵と並んで歩いています。始まりは、一人と一人でしたね。道なき道を切り拓きます。
201.英雄クロードが、ケレメイン大公国の大公殿下になったのには、理由があります。神子様も英雄も、ケレメイン大公国のものにしますね?
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オレは、容赦なく国王陛下を追いこむぞ。
そのために来たんだ。
「女神様をとられたくないと心配する国王陛下に、嬉しいお知らせ。
英雄クロードは、女神様をとらない。
オレがいるからな。」
「は?」
と宰相補佐。
「結婚したのに、夫が、オレよりも女神様を大事にしたり心酔するのは、気に食わない。
オレは、常に、クロードの一番で、特別でないと嫌だ。
オレは、伴侶から、女神様より下の扱いをされる、なんて、絶対嫌だ。」
「不可能だ。」
と国王陛下。
「オレ達は、大公国を興した。大公国は、大公がトップだ。大公は、国王じゃない。クロードは、女神様の信者にならない。」
「何が言いたい?」
と近衛騎士団の副団長。
「ケレメイン大公国は、女神様の影響下から抜けるぞ。
英雄と神子様は、ケレメイン大公国に所属替えだ。
もう国王陛下を脅かす英雄は、マウンテン王国にはいない。
国王陛下が使い道を考えていた神子様は、ケレメイン大公国を選び、マウンテン王国を捨てる。」
「神子の所属替えなどできない。」
と、宰相補佐の表情は、かたい。
「あんた達が、そう思い込んでいるだけだろ?女神様に聞いてみないとなー?」
「女神様は、認めん。」
と国王陛下。
「国王陛下は、女神様の何が分かるのかなー?
女神様は、魔王が出現すると、神子様を召喚する。
そもそも、魔王が出現しなければ、神子様を召喚する必要はないよな?」
「何を話す気だ!」
と近衛騎士団の副団長。
近衛騎士団の副団長は、神子の魔王化を知っているな?
「なぜ、女神様は、魔王を出現しないようにする方向へと住人を導かない?」
「一体、何を言っているんだ?」
と不思議そうな近衛騎士団の甥。
「神子様以外を英雄が選んだときに、こちらの住人が、神子と英雄を添わせようとして、英雄が選んだ相手を傷つけたり、殺したりしたから、神子が魔王化した。」
「「「そんなことが?」」」
と驚くのは、国王陛下、宰相補佐、近衛騎士団の副団長と、オレ、クロード、神子様の六人を除いた人達。
「女神様が、神子様を召喚しなければ、魔王は誕生しなかった。
魔王が誕生した後、女神様が、住人に、英雄の選んだ相手を害することを禁じていたら、次の魔王は誕生していない。」
オレが、説明すると、国王陛下は、怒鳴った。
「止めよ。女神様の冒とくは、好かぬ。」
と国王陛下。
「女神様の力を授かりながら、自分では女神様の力を使えない神子様が楽しく生活できるように整えるだけで良かったんじゃないのか?
国王陛下は、何を欲張っている?」
「欲張ったのは、そなただ。」
と国王陛下。
「身に覚えがない。女神様に聞くかな。」
オレは、神子から魔王化する話を、知らない面々に聞かせる。
「こちらの住人は、外から人を連れてきては、魔王になったといっては、別の人を連れてきて、殺すのに協力させた。」
「口を閉じろ!」
と宰相補佐。
「聞かせてほしい。」
と国王陛下の姉。
「女神様の力を授かっている神子様が、魔王になるんだから、女神様の力を授かってきた、次の神子様に、女神様の力を使わせてもらわないと、倒せない。
神子様がいることで、神子様に授けられた女神様の力は、国中に広がり、復興を助ける。」
「ありがたい。」
と国王陛下の姉。
「でも、神子様は、マウンテン王国と国王陛下に愛想が尽きてな?
ケレメイン大公国に所属を変えた。
ケレメイン大公国は、これから栄える。
神子様がいることで、持ちこたえてきたマウンテン王国は、どうなる?
女神様の望み通りか?」
「なんと。そんなことに。」
と国王陛下の姉は、ショックを受けている。
「国王陛下。女神様を顕現させろ。
今の話だが、オレは秘密にしない。
世界中に、女神様の秘密が知れ渡るかな?
女神様の信者の国王陛下は辛いな。
信者を辞められないんだろう?
女神様から授かった魔法と引き換えに。
女神様は、裏切らない熱心な信者が欲しかったのかなー。」
そのために来たんだ。
「女神様をとられたくないと心配する国王陛下に、嬉しいお知らせ。
英雄クロードは、女神様をとらない。
オレがいるからな。」
「は?」
と宰相補佐。
「結婚したのに、夫が、オレよりも女神様を大事にしたり心酔するのは、気に食わない。
オレは、常に、クロードの一番で、特別でないと嫌だ。
オレは、伴侶から、女神様より下の扱いをされる、なんて、絶対嫌だ。」
「不可能だ。」
と国王陛下。
「オレ達は、大公国を興した。大公国は、大公がトップだ。大公は、国王じゃない。クロードは、女神様の信者にならない。」
「何が言いたい?」
と近衛騎士団の副団長。
「ケレメイン大公国は、女神様の影響下から抜けるぞ。
英雄と神子様は、ケレメイン大公国に所属替えだ。
もう国王陛下を脅かす英雄は、マウンテン王国にはいない。
国王陛下が使い道を考えていた神子様は、ケレメイン大公国を選び、マウンテン王国を捨てる。」
「神子の所属替えなどできない。」
と、宰相補佐の表情は、かたい。
「あんた達が、そう思い込んでいるだけだろ?女神様に聞いてみないとなー?」
「女神様は、認めん。」
と国王陛下。
「国王陛下は、女神様の何が分かるのかなー?
女神様は、魔王が出現すると、神子様を召喚する。
そもそも、魔王が出現しなければ、神子様を召喚する必要はないよな?」
「何を話す気だ!」
と近衛騎士団の副団長。
近衛騎士団の副団長は、神子の魔王化を知っているな?
「なぜ、女神様は、魔王を出現しないようにする方向へと住人を導かない?」
「一体、何を言っているんだ?」
と不思議そうな近衛騎士団の甥。
「神子様以外を英雄が選んだときに、こちらの住人が、神子と英雄を添わせようとして、英雄が選んだ相手を傷つけたり、殺したりしたから、神子が魔王化した。」
「「「そんなことが?」」」
と驚くのは、国王陛下、宰相補佐、近衛騎士団の副団長と、オレ、クロード、神子様の六人を除いた人達。
「女神様が、神子様を召喚しなければ、魔王は誕生しなかった。
魔王が誕生した後、女神様が、住人に、英雄の選んだ相手を害することを禁じていたら、次の魔王は誕生していない。」
オレが、説明すると、国王陛下は、怒鳴った。
「止めよ。女神様の冒とくは、好かぬ。」
と国王陛下。
「女神様の力を授かりながら、自分では女神様の力を使えない神子様が楽しく生活できるように整えるだけで良かったんじゃないのか?
国王陛下は、何を欲張っている?」
「欲張ったのは、そなただ。」
と国王陛下。
「身に覚えがない。女神様に聞くかな。」
オレは、神子から魔王化する話を、知らない面々に聞かせる。
「こちらの住人は、外から人を連れてきては、魔王になったといっては、別の人を連れてきて、殺すのに協力させた。」
「口を閉じろ!」
と宰相補佐。
「聞かせてほしい。」
と国王陛下の姉。
「女神様の力を授かっている神子様が、魔王になるんだから、女神様の力を授かってきた、次の神子様に、女神様の力を使わせてもらわないと、倒せない。
神子様がいることで、神子様に授けられた女神様の力は、国中に広がり、復興を助ける。」
「ありがたい。」
と国王陛下の姉。
「でも、神子様は、マウンテン王国と国王陛下に愛想が尽きてな?
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神子様がいることで、持ちこたえてきたマウンテン王国は、どうなる?
女神様の望み通りか?」
「なんと。そんなことに。」
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「国王陛下。女神様を顕現させろ。
今の話だが、オレは秘密にしない。
世界中に、女神様の秘密が知れ渡るかな?
女神様の信者の国王陛下は辛いな。
信者を辞められないんだろう?
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女神様は、裏切らない熱心な信者が欲しかったのかなー。」
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