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第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。
179.暗殺者達が動き出しました。真の目的は、何だったのでしょうか?
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クロードは、オレに重々しく頷いた。
「この男は、ヒサツグの質問に答えない限り、こんにゃくに愛の告白をし続ける。ヒサツグは、安心して、尋問に挑むといい。」
クロードは、とてもいいことをした、と満足していた。
「ああ。ありがとう。」
オレは、余計なことは言わない。
こんにゃくに愛をささやきたくなる人生か。
こんにゃくに、体を落とされたのが、馴れ初めになるんだろうか?
理解者は、少ないだろうなー。
食べ物だもんなー。
オレに授けられた女神様の加護は、一分のすきもなくクロードのためのものなんだな。
匂いもブロックされている。
尋問するか。
返事のうち、嬌声が八割を占める中、根気強く質問を続けた。
「こんにゃくのことなんて、愛したくないのに!」
暗殺者は、そう叫ぶと、幸せそうに、眠ってしまった。
暗殺者は、こんにゃく愛から逃れられなかったようだ。
快感メーターが振り切れて幸福を感じているらしい。
オレは、尋問に臨んで、おっさんの嬌声を聞き続けるという、修行を終えた。
クロードは、オレが危ない目に遭わなくて良かった、と安堵していた。
危ない人にしか会っていないな。
神子様から、取り逃がした暗殺者の特徴を聞きとりしたが、特に目立った特徴がなく、探し出すのは困難だと分かった。
領内に、複数の危険人物が野放しになっている。
落ち着かない。
オレとクロードが、戸籍調査は、順調に進んでいるという報告を受けた、一時間後。
公爵領内で、立てこもり事件が発生した、と報告があがってきた。
「立てこもり?場所は?」
とクロード。
報告にきた担当者が告げた場所は。
「職人見習いの働いているレストラン!」
あのレストランに行ったから、オレとクロードが、プロポーズ合戦をすることになった。
「犯人は、レストランの従業員を人質にとっています。」
「犯人に目星は?」
とクロード。
「拘束されている仲間の解放するために、公爵の伴侶がレストランに入ること。それと、逃走経路の確保です。」
オレとクロードは、目を合わせた。
オレは、暗殺者のおっさんが捕まった理由が分かった。
暗殺者達の真の狙いは、立てこもり先のレストランでの凶行。
やつらは、暗殺者のおっさんをオレが連れていく、と表現しているが、実態は、逆。
暗殺者のおっさんが、オレを屠殺場に連れていく役割だったのだ。
「仲間と公爵の伴侶の両方が一時間以内に到着しなければ、人質の安全は、保証しない、と喚いています。」
「この男は、ヒサツグの質問に答えない限り、こんにゃくに愛の告白をし続ける。ヒサツグは、安心して、尋問に挑むといい。」
クロードは、とてもいいことをした、と満足していた。
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オレは、余計なことは言わない。
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返事のうち、嬌声が八割を占める中、根気強く質問を続けた。
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「拘束されている仲間の解放するために、公爵の伴侶がレストランに入ること。それと、逃走経路の確保です。」
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オレは、暗殺者のおっさんが捕まった理由が分かった。
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やつらは、暗殺者のおっさんをオレが連れていく、と表現しているが、実態は、逆。
暗殺者のおっさんが、オレを屠殺場に連れていく役割だったのだ。
「仲間と公爵の伴侶の両方が一時間以内に到着しなければ、人質の安全は、保証しない、と喚いています。」
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