《本編 完結 続編開始》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。

167.膝枕をして、話をするのは、夫婦っぽい風景ではないでしょうか。

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神子様には、クロードを裏切っている、という感覚はなかった。

神子様は、自身の思うままの行動の結果が、クロードの足を引っ張ることや、裏切りに繋がることになるなんて、考えてもみなかった、というところだと思う。

自覚した神子様は、動く。

クロードに失望されたままでいないために。

神子様の方は、動かしておけばいい。


クロードをソファーに座らせて、オレは、クロードの膝に頭を乗せる。

新鮮な光景だ。

「クロードの膝枕は、初めてだ。夫婦の昼下がりっぽいなー。」

「私のヒサツグは、私の全てを包み込もうとする。」
とクロード。

「オレが、クロードの旦那だからなー。」

「ヒサツグは、私の嫁。」
とクロード。

「クロードは、オレのことを頼りになる旦那として、甘えてこい。

クロードを甘やかしてこそ、オレという旦那の真髄が光る。」

「ヒサツグ、愛している。」
とクロード。

「オレも、愛しているよ。腰と尻以外でもな。」

クロードのナニが、オレの頭の付近で、主張しようとしている。

もう?

まだ、何にも話をしていないぞ?

先に、体で慰めてほしいのか?

どちらでも、構わないけど、この体勢だと、手と口だなー。

「クロード、先に出すか?オレの口と手で、気持ちよくしてやる。」

「ヒサツグは、私の妄想を魅力的な尻で受け止めると言った。」
とクロード。

ああ、言ったな。

オレの尻の行列を消すために。

確かに、言った。

さっきの今だからな?

忘れてはいないぞ。

たださ、早くない?

この短時間で、どんな、妄想を溜め込んだんだ?

覚えたてだから、それしか考えられない、とか、そういう時期?

それとも、クロードは、オールウェイズ妄想タイプなのか?

オレの移動手段が、クロードのお姫様抱っこに限定される現実が、また一歩近づいていないかなー。

「クロード、この後、寝室に行くなら、先に、話をするか?」
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