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第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。
167.膝枕をして、話をするのは、夫婦っぽい風景ではないでしょうか。
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神子様には、クロードを裏切っている、という感覚はなかった。
神子様は、自身の思うままの行動の結果が、クロードの足を引っ張ることや、裏切りに繋がることになるなんて、考えてもみなかった、というところだと思う。
自覚した神子様は、動く。
クロードに失望されたままでいないために。
神子様の方は、動かしておけばいい。
クロードをソファーに座らせて、オレは、クロードの膝に頭を乗せる。
新鮮な光景だ。
「クロードの膝枕は、初めてだ。夫婦の昼下がりっぽいなー。」
「私のヒサツグは、私の全てを包み込もうとする。」
とクロード。
「オレが、クロードの旦那だからなー。」
「ヒサツグは、私の嫁。」
とクロード。
「クロードは、オレのことを頼りになる旦那として、甘えてこい。
クロードを甘やかしてこそ、オレという旦那の真髄が光る。」
「ヒサツグ、愛している。」
とクロード。
「オレも、愛しているよ。腰と尻以外でもな。」
クロードのナニが、オレの頭の付近で、主張しようとしている。
もう?
まだ、何にも話をしていないぞ?
先に、体で慰めてほしいのか?
どちらでも、構わないけど、この体勢だと、手と口だなー。
「クロード、先に出すか?オレの口と手で、気持ちよくしてやる。」
「ヒサツグは、私の妄想を魅力的な尻で受け止めると言った。」
とクロード。
ああ、言ったな。
オレの尻の行列を消すために。
確かに、言った。
さっきの今だからな?
忘れてはいないぞ。
たださ、早くない?
この短時間で、どんな、妄想を溜め込んだんだ?
覚えたてだから、それしか考えられない、とか、そういう時期?
それとも、クロードは、オールウェイズ妄想タイプなのか?
オレの移動手段が、クロードのお姫様抱っこに限定される現実が、また一歩近づいていないかなー。
「クロード、この後、寝室に行くなら、先に、話をするか?」
神子様は、自身の思うままの行動の結果が、クロードの足を引っ張ることや、裏切りに繋がることになるなんて、考えてもみなかった、というところだと思う。
自覚した神子様は、動く。
クロードに失望されたままでいないために。
神子様の方は、動かしておけばいい。
クロードをソファーに座らせて、オレは、クロードの膝に頭を乗せる。
新鮮な光景だ。
「クロードの膝枕は、初めてだ。夫婦の昼下がりっぽいなー。」
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とクロード。
「クロードは、オレのことを頼りになる旦那として、甘えてこい。
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もう?
まだ、何にも話をしていないぞ?
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覚えたてだから、それしか考えられない、とか、そういう時期?
それとも、クロードは、オールウェイズ妄想タイプなのか?
オレの移動手段が、クロードのお姫様抱っこに限定される現実が、また一歩近づいていないかなー。
「クロード、この後、寝室に行くなら、先に、話をするか?」
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