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第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。

166.決心はつきましたか?

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オレは、クロードの代わりに話す。

クロードには、心を整理する時間が必要だ。

「神子様は、今、クロードの敵だ。
神子様が、クロードの味方として、こちらにいたいなら、やることは、一つ。
クロードの味方だと分かるような成果をあげてこい。

国王陛下の送り込んできた暗殺者を全員、神子様が捕まえて引き渡せ。

しないなら、神子様は、今すぐ、元の世界に戻れ。
クロードとは、永遠にさようなら、だ。」

神子様は、返事のないクロードを見上げるのを止めた。

オレが、出した、オレの寝盗らせに関する取引条件を覚えていた神子様は、ばっとオレを振り返る。

「やる。」
と神子様。

「ぼくは、やる。ぼくは、まだ帰らない。」
神子様は、涙を光らせながら、オレを睨む。

「じゃ、神子様、さっそく、作戦会議といくか。

全員、席につけ。
この会議を仕切るのは、英雄公爵クロードの伴侶のオレだ。」

席につけ、と言っても、オレは、ソファーにごろん、としている。

座っているのは、クロードと神子様だ。


作戦会議後、神子様は、すぐ出発した。

一人、捕まったから、その件で相談する、というていで、あちこちに出向き、該当者は公爵家の人に捕まえさせる。

あちらさんも、対策を立てながら、神子様からの情報漏洩を待っていることだろう。



オレは、今から、さらに傷ついたクロードを慰める。

伴侶として。

クロードの言うように、クロードの嫁だから、ではない。

オレが、クロードの旦那だからだ。

クロードを癒やすのも、慰めるのも、オレの専売特許だ。

クロードの大好きな、オレの尻は、有給休暇を申請してきたから、今日は、手で慰めるとしよう。

オレは、オレがごろんとしているソファーに、クロードを呼ぶ。

いずれ、寝室に行くにしても。

出せる膿は、出してからいこう。

寝室では、オレの手だけじゃなく、オレの口も活躍することになるかもしれないからなー。
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