《本編 完結 続編開始》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。

160.女神様の加護は、クロードの助けになるものでしたよね?オレの羞恥心は、考慮されませんか?

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女神様の加護があるなら、クロードを助けろ、とオレは心の中で叫んだ。

今。
クロードとオレの目の前には、尻が並んでいる。

お祭りの露天に並ぶ綿菓子のように、規則正しく並んでいる。

加護が、尻?

クロードは、尻の一つを撫でたり、つまんだりした後。

「ヒサツグの尻だ。」
と言った。

「オレの尻は、オレにくっついているぞ。オレの尻は、尻だけで、出張したりはしない。」

「これは、ヒサツグの尻に包まれたいという、私の想像力の成果だ。」
とクロード。

クロード。
衆目に尻をさらされる身になれ。

オレは、尻を自慢して歩く趣味はない。

「想像が具現化したのは、女神様の思し召しだ。女神様の気配が残っている。」
とクロード。

女神様の思し召しで、クロードの想像が具現化したということは、だな。

オレの尻が出現したのは、女神様の加護の効果じゃないか?

いーらーねー。

盾の代わりに、オレの尻。

見せしめなのか?

クロードは、喜んでいるけどな。

クロードの想像力が女神様の加護で具現化したというならば。

クロードは、刺客に対応しながら、オレの尻のことを考えていたことになるなー。

オレの尻は、引っ込めよう。

オレの尻を想像して妄想するより、目の前にいるオレに意識を切り替えさせるには?

「クロード。オレの尻は、クロードのために、用意しただろう?
初夜のためだけじゃない。
これからも、ずっとだぞ?
想像力で補わなくても、クロードの妄想を飲み込める力はあるぞ。
本物のオレの尻は。」

クロードは、目の前に並ぶ尻と、腕の中のオレを見比べる。
 
「ヒサツグ、愛している。今夜も楽しもう。」
とクロード。

オレの尻の行列は、消えた。

刺客は、拘束されている。

「尻に負けたのか?」
と思わず、刺客をまじまじと見てしまった。

「尻に迫られるなど、不覚をとった。」
と刺客。

尻に迫られて、ナニを挿れようとしたら、滑って入らなかった。

そうこうしていたら、捕まった。

「魅惑の尻だった。捕まるなら、せめて、一挿し。」
と悔しがる刺客。

オレは、悟りをひらいて、尻教を始めた方が適職なのかなー?

ふー。
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