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第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。
158.初夜ハイで、祝福されていたら、風をきる音がしました。火矢です。
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「「「おめでとうございます。」」」
大歓声と、四方八方からの祝福。
オレは、クロードにお姫様抱っこで、領民の前にいる。
祝福されたい、とは思ったけど。
祝福の規模が予想以上だった。
あと、結婚式での、おめでとう、お幸せに、という声掛けを期待していたら、まるで違っていた。
祝福されているなら、まあいいか、と、思ったオレは、初夜ハイになっていたに違いない。
初夜をやり切ったという、自信と達成感が、オレを支配していた。
「今年は、幸せのおすそ分けを用意する。私が幸せだからだ。」
とクロード。
クロードが、オレを見る目から、労りと愛情が伝わってくる。
「オレも幸せだから、オレ達夫婦は、幸せ夫婦だな。」
オレが言うと。
クロードは、オレの唇に、触れるだけのキスを落とした。
歓声がわく。
「「クロード様。」」
「「ヒサツグ様。」」
「「おめでとうございます。」」
「「ケレメイン公爵家、バンザイ。」」
クロードとオレは、大歓声に包まれていた。
幸せを噛み締めていると。
ヒュン。
ヒュン。
ヒュン。
風をきる音がした。
「「うわ?」」
「「なんだ!なんか、来た!」」
ざわざわと動き出す領民。
「クロード。今のは、何?」
「ヒサツグは、私に守られている。」
とクロード。
「守られている、のは、オレの場合、尻だけじゃないのか?
尻以外も守られているのか?」
オレは、尻バリアしか、聞いていないぞ?
しかも、ピンポイントで、穴だけ。
「私だけが、ヒサツグと楽しむ。」
とクロード。
今、欲しい答えは、それじゃない。
尻バリアじゃなくて、全身バリアを張ってくれていたら、お礼を言ったけどな。
飛んできたのは、火矢だった。
何本も飛んでくるのに、クロードは、オレしか守らない。
歓声をあげていた領民を、よく見ると。
逃げ惑っているフリして、火を消している。
サクラだ。
オレ達の前にいる領民は、公爵家の仕込みなんだ。
この場で、国王陛下の寄越した狙撃手が仕掛けてくるだろうと先をよんで、準備していたんだな。
オレの夫は、デキる男。
狙撃手を特定して、追跡するために、攻撃させているんだ。
オレに火矢が飛んでこないのは、なぜ?
英雄クロードといるから?
大歓声と、四方八方からの祝福。
オレは、クロードにお姫様抱っこで、領民の前にいる。
祝福されたい、とは思ったけど。
祝福の規模が予想以上だった。
あと、結婚式での、おめでとう、お幸せに、という声掛けを期待していたら、まるで違っていた。
祝福されているなら、まあいいか、と、思ったオレは、初夜ハイになっていたに違いない。
初夜をやり切ったという、自信と達成感が、オレを支配していた。
「今年は、幸せのおすそ分けを用意する。私が幸せだからだ。」
とクロード。
クロードが、オレを見る目から、労りと愛情が伝わってくる。
「オレも幸せだから、オレ達夫婦は、幸せ夫婦だな。」
オレが言うと。
クロードは、オレの唇に、触れるだけのキスを落とした。
歓声がわく。
「「クロード様。」」
「「ヒサツグ様。」」
「「おめでとうございます。」」
「「ケレメイン公爵家、バンザイ。」」
クロードとオレは、大歓声に包まれていた。
幸せを噛み締めていると。
ヒュン。
ヒュン。
ヒュン。
風をきる音がした。
「「うわ?」」
「「なんだ!なんか、来た!」」
ざわざわと動き出す領民。
「クロード。今のは、何?」
「ヒサツグは、私に守られている。」
とクロード。
「守られている、のは、オレの場合、尻だけじゃないのか?
尻以外も守られているのか?」
オレは、尻バリアしか、聞いていないぞ?
しかも、ピンポイントで、穴だけ。
「私だけが、ヒサツグと楽しむ。」
とクロード。
今、欲しい答えは、それじゃない。
尻バリアじゃなくて、全身バリアを張ってくれていたら、お礼を言ったけどな。
飛んできたのは、火矢だった。
何本も飛んでくるのに、クロードは、オレしか守らない。
歓声をあげていた領民を、よく見ると。
逃げ惑っているフリして、火を消している。
サクラだ。
オレ達の前にいる領民は、公爵家の仕込みなんだ。
この場で、国王陛下の寄越した狙撃手が仕掛けてくるだろうと先をよんで、準備していたんだな。
オレの夫は、デキる男。
狙撃手を特定して、追跡するために、攻撃させているんだ。
オレに火矢が飛んでこないのは、なぜ?
英雄クロードといるから?
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