《本編 完結 続編開始》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。

152.ガチガチの初夜が始まります。上半身だけで、終わらないですかね?終わらないですよね。知っています。

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オレは、クロードと二人で早めの夕食をとった後。

初夜の準備に入った。

誰も彼も、今日だと疑っていない。

先に延びたと思っていたのは、オレだけだった。

貴族の予定が、ズレることはないそうだ。

貴族の沽券に関わるし、先々のスケジュールがズレると、困る人多数のため。

オレは、体の中も外も綺麗になった。

バスローブを羽織って、ベッドで待機。

まだ始まっていないなんてなー。

もう終わったくらいに頑張ったんじゃないかな。

現実も朝チュンならいいのに。

クロードを待っているの、緊張するんだけど?

こんなに緊張するの、初めてなんだけど。

オレ、大丈夫かな?

失敗の二文字がチラつく。

クロードが、寝室に入ってきた。

オレ達は、水差しで、水分補給。

いよいよ。

「ヒサツグ。緊張している。」
クロードは、嬉しそう。

「年上の余裕で、リードできたら良かったんだけどな。」

オレの年上の余裕は、ロケットに乗って宇宙にいったなー。

月の周りをぐるぐる飛ぶために。

「余裕があるヒサツグも、ないヒサツグも、今夜は、全部、じっくり味わいたい。」
とクロード。

「お手柔らかに。」


「オレが緊張しているのが嬉しいのか?」

気を使わないか?

「ヒサツグが、私を意識していると分かる。興奮する。」
とクロード。

ふに。
クロードの唇が落ちてきた。

額に。目尻に。頬に。鼻の頭に。

あっ。

クロードの唇が、オレの唇を食んでいる。

オレは、口を開けた。

口の中まで、来いっ。

クロードの舌が入ってくる。

熱い。

クロードに舌を絡めながら、ベッドへ横たえられるオレ。

バスローブの中に入ってきた掌に撫でられている。

肩から胸、腹を撫でて、つついて、また撫でられているオレ。

クロード、オレの感じるところを探している?

くすぐったい。


オレも、クロードを触りたい。

オレは、クロードのバスローブを引っ張って、はだけさせる。

引き締まった筋肉がお目見えした。

服の上からじゃ、分からなかったけれど、鍛えていたんだなー。

クロードは、オレをお姫様抱っこできるもんな。

ナデナデ。

クロードは、オレにナデナデされて、嬉しそう。

触られて気持ちいいんじゃなくて、オレが積極的なのが嬉しい?


クロードの手が、滑るようにして、オレの腹から下に伸びてきた。

知っている。
本番は、上半身では終わらない。

下半身。

下半身、大事。

下半身を意識すると、緊張してきた。
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