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第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。
147.クロードと国王陛下と神子様が、オレが誘拐された場所まで一緒にきた経緯をクロードに聞きます。
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「練習を繰り返し、神子様が、合格、と言ったから、ヒサツグを探しに行く、と別れを告げた。」
とクロード。
神子様は、自分に真実の愛を捧げてもらうために、クロードに練習させていたという事実に、クロードは気づいていない?
神子様が、オレを嫌いと言った理由の一つは、この件じゃないのかな。
神子様から見たら、オレという鳶が油揚げをかっさらった状態じゃないか?
今さら、掘り下げて、聞くことじゃないから、黙っておくけど。
神子様に対する、クロードの気持ちの変化と共に、態度にも変化があった、と、神子様が話していた内容は、こういうの、の積み重ねなんだろうな。
恋人未満の相手が、急に冷めた態度になったら、困惑して、傷つくよな。
相手のことを結婚したいと思う程に好きだったなら、なおさら。
「行かせてもらえた?」
「いや。
神子様に真実の愛を捧げるのが先と言われた。
ヒサツグは、私の嫁だから、と振り切ろうとしたら。
ヒサツグは、乱交パーティーの真っ最中だから、今行っても、私が辛いだろうと、宰相補佐が。
ヒサツグは、男好きで、私がいないときは、男をくわえ歩いていた、と近衛騎士団の副団長が。
最近、私がいるから、ご無沙汰にしていただけで、私がいないうちに、食い漁っているだろう、と国王陛下が。」
国王陛下サイドの三人は、オレをどんな淫乱に仕立て上げようとしていたんだ。
「神子様は、
『不貞を働く人はクロードにふさわしくない。クロードを大切にする人じゃないと、クロードは幸せになれない。』
と心配した。」
とクロード。
「私が、ヒサツグを探して、この目で確認する、と言うと、宰相補佐と近衛騎士団の副団長が、人を手配して、国王陛下と神子様と私の案内をさせた。」
神子様に関しては、オレにオレの部下をけしかけて、襲わせた首謀者の一人という証言を実行犯から聞いている。
事実が判明して、無罪が確定しない限り、神子様に対する、オレの心理的な距離は変わらない。
正直なところ、神子様は、グレーゾーンだと思う。
シロではない。
神子様の手足となる人間はいない。
人を動かしたのは、国王陛下。
神子様の発言は、オレに対する扱いを決めるための、一助にはなったかな。
そんな、グレーゾーンを感じている。
最終決定権は、国王陛下が握っている。
可愛がれ、は、国王陛下からは、出てこないと思う。
国王陛下にとって、オレは恋敵じゃない。
国王陛下は、オレをいつでも消せる対象で、手間をかける対象じゃないはず。
神子様の感覚では、オレに男をけしかけるのは、オレにしてもいいラインだったんじゃないか、とオレは疑っている。
神子様が、オレにけしかけた男の種類をどの程度、把握していたのかは、不明だけど。
オレが気持ちよく不倫しているよ?
と、クロードに見せつける計画だったんだろうから。
「国王陛下は、公爵の伴侶に相応しくない相手との結婚を続けさせるわけにはいかない、と。
現場をおさえて、離婚する時に、揉めないように、私に同行する、と。
神子様は、クロードの力になりたいから、と。」
とクロード。
「国王陛下と神子様は、三人で、不貞の現場に、踏み込む予定だったんだな。クロードに見せつけるために。」
とクロード。
神子様は、自分に真実の愛を捧げてもらうために、クロードに練習させていたという事実に、クロードは気づいていない?
神子様が、オレを嫌いと言った理由の一つは、この件じゃないのかな。
神子様から見たら、オレという鳶が油揚げをかっさらった状態じゃないか?
今さら、掘り下げて、聞くことじゃないから、黙っておくけど。
神子様に対する、クロードの気持ちの変化と共に、態度にも変化があった、と、神子様が話していた内容は、こういうの、の積み重ねなんだろうな。
恋人未満の相手が、急に冷めた態度になったら、困惑して、傷つくよな。
相手のことを結婚したいと思う程に好きだったなら、なおさら。
「行かせてもらえた?」
「いや。
神子様に真実の愛を捧げるのが先と言われた。
ヒサツグは、私の嫁だから、と振り切ろうとしたら。
ヒサツグは、乱交パーティーの真っ最中だから、今行っても、私が辛いだろうと、宰相補佐が。
ヒサツグは、男好きで、私がいないときは、男をくわえ歩いていた、と近衛騎士団の副団長が。
最近、私がいるから、ご無沙汰にしていただけで、私がいないうちに、食い漁っているだろう、と国王陛下が。」
国王陛下サイドの三人は、オレをどんな淫乱に仕立て上げようとしていたんだ。
「神子様は、
『不貞を働く人はクロードにふさわしくない。クロードを大切にする人じゃないと、クロードは幸せになれない。』
と心配した。」
とクロード。
「私が、ヒサツグを探して、この目で確認する、と言うと、宰相補佐と近衛騎士団の副団長が、人を手配して、国王陛下と神子様と私の案内をさせた。」
神子様に関しては、オレにオレの部下をけしかけて、襲わせた首謀者の一人という証言を実行犯から聞いている。
事実が判明して、無罪が確定しない限り、神子様に対する、オレの心理的な距離は変わらない。
正直なところ、神子様は、グレーゾーンだと思う。
シロではない。
神子様の手足となる人間はいない。
人を動かしたのは、国王陛下。
神子様の発言は、オレに対する扱いを決めるための、一助にはなったかな。
そんな、グレーゾーンを感じている。
最終決定権は、国王陛下が握っている。
可愛がれ、は、国王陛下からは、出てこないと思う。
国王陛下にとって、オレは恋敵じゃない。
国王陛下は、オレをいつでも消せる対象で、手間をかける対象じゃないはず。
神子様の感覚では、オレに男をけしかけるのは、オレにしてもいいラインだったんじゃないか、とオレは疑っている。
神子様が、オレにけしかけた男の種類をどの程度、把握していたのかは、不明だけど。
オレが気持ちよく不倫しているよ?
と、クロードに見せつける計画だったんだろうから。
「国王陛下は、公爵の伴侶に相応しくない相手との結婚を続けさせるわけにはいかない、と。
現場をおさえて、離婚する時に、揉めないように、私に同行する、と。
神子様は、クロードの力になりたいから、と。」
とクロード。
「国王陛下と神子様は、三人で、不貞の現場に、踏み込む予定だったんだな。クロードに見せつけるために。」
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