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第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。
145.必殺、先送り、を採用しました。オレの明るい未来に、監禁と持ち歩きは、いりません。
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クロードのオレへの信頼がなさすぎるので、話し合いは平行線。
「クロード、逃げる、逃げないについては、後回しだ。先に他の話をしよう。」
オレは、仕切り直した。
このままクロードのペースで話を進めると、決定事項になる。
オレは、自分の寝室は死守するぞ。
今のクロードは、監禁じゃなくて、オレを持ち歩こうとするかもしれない。
オレは、お姫様抱っこを自分からせがむときは、お姫様抱っこをされる覚悟がある。
でも。
クロードの感覚だと、オレの移動手段が、クロードのお姫様抱っこに限定される危険がある。
回避したい。
絶対に。
お姫様抱っこを拒否して、首輪とリードが用意されたりしたら?
まだ見ぬ未来のオレのために、オレは、粘り強さを発揮する。
「話を戻すぞ。
公爵領は楽しかった。
クロードも元気になった。
公爵領がクロードのホームグラウンドなんだと初めて知った。
オレは、ずっと、クロードと神子様は、仲良くなるんだと思っていた。
神子様のことは、好きじゃなかったから、クロードと神子様を応援しないといけないのに、応援出来ない、と思っていた。
でも、オレは、クロードと神子様が仲良くするのが、嫌だったんだと、後になって分かった。
クロードと一緒にいるのが、楽しかった。
クロードが、オレ以外と仲良くなるのは、嫌だと思うようになっていたんだ、オレは。
相手が、神子様じゃなくても。
どんな人でも。
クロードの相手が、オレじゃないなんて、嫌だ、と思うようになっていた。
その時、クロードのことを好きかどうかまでは、自分で気づいていなかった。
クロードと神子様が仲良くなったときに、公爵家の屋敷に、正妻のオレがいるのは、居づらいから、オレは、公爵領に残るつもりだった。
クロードと神子様が仲良くなったら、公爵領にいるオレは、公爵領から日本に帰る予定でいた。
誰も、オレが公爵領に残ると本気にしていなかったから、王都の公爵家に戻ってきたけどなー。」
「ヒサツグは、いつも、私の見ていないところで、私から逃げ出す予定を。」
とクロード。
クロード、確信した、みたいな響きになっているぞ?
クロード、オレが逃げ出す、という発想を一回、捨てろ。
このまま、話を続けるのが、オレは、怖くて仕方がないぞ?
クロードが、オレ専用の首輪を用意する前に、本気で逃げることを考えた方がいいかもなー。
頭の中で思考を働かせていると。
「ヒサツグ。私の腕の中にいながら、私から逃げ出す算段か?」
とクロード。
鋭いなー。
「いや、そんなことはない。まだ、オレの話は続いているぞ。」
油断すると、危ないな。
クロードの嗅覚が、猟犬並みだ。
オレは、平静を装う。
「王都に戻ってきてからはなー。」
「クロード、逃げる、逃げないについては、後回しだ。先に他の話をしよう。」
オレは、仕切り直した。
このままクロードのペースで話を進めると、決定事項になる。
オレは、自分の寝室は死守するぞ。
今のクロードは、監禁じゃなくて、オレを持ち歩こうとするかもしれない。
オレは、お姫様抱っこを自分からせがむときは、お姫様抱っこをされる覚悟がある。
でも。
クロードの感覚だと、オレの移動手段が、クロードのお姫様抱っこに限定される危険がある。
回避したい。
絶対に。
お姫様抱っこを拒否して、首輪とリードが用意されたりしたら?
まだ見ぬ未来のオレのために、オレは、粘り強さを発揮する。
「話を戻すぞ。
公爵領は楽しかった。
クロードも元気になった。
公爵領がクロードのホームグラウンドなんだと初めて知った。
オレは、ずっと、クロードと神子様は、仲良くなるんだと思っていた。
神子様のことは、好きじゃなかったから、クロードと神子様を応援しないといけないのに、応援出来ない、と思っていた。
でも、オレは、クロードと神子様が仲良くするのが、嫌だったんだと、後になって分かった。
クロードと一緒にいるのが、楽しかった。
クロードが、オレ以外と仲良くなるのは、嫌だと思うようになっていたんだ、オレは。
相手が、神子様じゃなくても。
どんな人でも。
クロードの相手が、オレじゃないなんて、嫌だ、と思うようになっていた。
その時、クロードのことを好きかどうかまでは、自分で気づいていなかった。
クロードと神子様が仲良くなったときに、公爵家の屋敷に、正妻のオレがいるのは、居づらいから、オレは、公爵領に残るつもりだった。
クロードと神子様が仲良くなったら、公爵領にいるオレは、公爵領から日本に帰る予定でいた。
誰も、オレが公爵領に残ると本気にしていなかったから、王都の公爵家に戻ってきたけどなー。」
「ヒサツグは、いつも、私の見ていないところで、私から逃げ出す予定を。」
とクロード。
クロード、確信した、みたいな響きになっているぞ?
クロード、オレが逃げ出す、という発想を一回、捨てろ。
このまま、話を続けるのが、オレは、怖くて仕方がないぞ?
クロードが、オレ専用の首輪を用意する前に、本気で逃げることを考えた方がいいかもなー。
頭の中で思考を働かせていると。
「ヒサツグ。私の腕の中にいながら、私から逃げ出す算段か?」
とクロード。
鋭いなー。
「いや、そんなことはない。まだ、オレの話は続いているぞ。」
油断すると、危ないな。
クロードの嗅覚が、猟犬並みだ。
オレは、平静を装う。
「王都に戻ってきてからはなー。」
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