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第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。
120.『ストレスで思考がおかしかったよ。』『神子様の連続ツッコミで正気に戻りました。』クロードあてに来客ですか?『クロードの友人?』
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「王都からの流入民に限らず、領内の全員に、寄付を名前を残す形で、呼びかける。
寄付には、魔王による消失で失われた命への追悼と、新しい公爵夫妻への願いの言葉を添える。
公爵領民と流入民が、混ざる前に。
建て替え、代理、覆面、匿名、不可。
最後は、神子様にお焚き上げをしてもらう。」
「応じる人いるの?」
と神子様。
「パレードの代わりのイベントにする。
公爵家が、住人を把握しようとしていると広まるだろう?
同時に、戸籍の調査を行う。
公爵領の領民には、どちらも、なんてことはない。
でも、後ろ暗いところがあったり、把握されたくないなら?」
「領民と同じ動きにはならないね。」
と神子様。
「怪しい人物が、行き詰まったときに、どんな経路で、誰に連絡をとるか、が追えたら、ベストだけどなー。
贅沢は言わない。
命令されただけの平民なら、不測の事態に混乱する。
日本と違って、こちらの平民は、行政に関与できない。
戸籍調査も、記念式典イベントも、公爵家が、主導権をとれる。
オレ達が、敵の土俵に乗る必要はない。
公爵領は、オレ達のホームグラウンドだ。
オレ達が、勝利できる戦場を作り出す。」
オレは、クロードを見た。
「クロード、いいかな?」
「私のヒサツグが戻ってきた。」
とクロード。
「オレ、変だった?」
いつもと変わらないと思ったけれど。
「害意をぶつけられて、ストレスを感じていたんだよ。思考が変だった。」
と神子様。
「クロード、オレの立ち直りを待ってくれて、ありがとう。
神子様、ツッコミ、助かった。」
クロードは、オレを見て微笑む。
オレも嬉しい。
「三人でいるときに、二人の世界に入らないでよ。」
と神子様。
クロードは、パレードの中止と代わりのイベント、戸籍調査の指示を出した。
パレードに代わり、イベントの準備が始まったとき。
クロードの友人だと名乗る男が、面会を求めてきた、と連絡が来た。
公爵に会わせてもらえれば、公爵に国王陛下の秘密を話してやる。
公爵に会わせてくれなければ、公爵の秘密を暴露すると脅しているそうだ。
小声で。
あまりにも、突拍子がない台詞なので、最初は無視されていた。
あることに気付いて、報告があがってきた。
「ヒサツグ様に出禁だと言われていた男女の男の方です。」
「医者。」
と神子様。
「顔を遠目に確認しよう。」
オレと神子様が、確認したところ。
くたびれているけれど、医者だった。
凶器は持っていない。
念の為、監視をつけている。
「ぼくが、会ってくるよ。医者の妹の文句も言う。」
と神子様。
オレは、隣の部屋にクロードと隠れた。
部屋の扉が開いた音がした。
「クロード。やっと会えた。なかなか会えなくて、大変だった。」
という医者の声は、すぐに切り替わる。
「神子様!どうして、ここに?」
と医者。
「医者は、何しに来たの?」
と神子様。
「医者は、と聞くとクロードの嫁さんを思い出すからその言い方は止めてください。」
と医者。
オレは、医者から、嫁さん認定されているのか。
医者の言葉遣い、神子様に対して、ずいぶんフレンドリーだよな。
オレには、偉そうだったぞ。
どこのお医者様でいらっしゃいますか、と言いたくなるくらいに。
神子様には、友達感覚なのかな?
寄付には、魔王による消失で失われた命への追悼と、新しい公爵夫妻への願いの言葉を添える。
公爵領民と流入民が、混ざる前に。
建て替え、代理、覆面、匿名、不可。
最後は、神子様にお焚き上げをしてもらう。」
「応じる人いるの?」
と神子様。
「パレードの代わりのイベントにする。
公爵家が、住人を把握しようとしていると広まるだろう?
同時に、戸籍の調査を行う。
公爵領の領民には、どちらも、なんてことはない。
でも、後ろ暗いところがあったり、把握されたくないなら?」
「領民と同じ動きにはならないね。」
と神子様。
「怪しい人物が、行き詰まったときに、どんな経路で、誰に連絡をとるか、が追えたら、ベストだけどなー。
贅沢は言わない。
命令されただけの平民なら、不測の事態に混乱する。
日本と違って、こちらの平民は、行政に関与できない。
戸籍調査も、記念式典イベントも、公爵家が、主導権をとれる。
オレ達が、敵の土俵に乗る必要はない。
公爵領は、オレ達のホームグラウンドだ。
オレ達が、勝利できる戦場を作り出す。」
オレは、クロードを見た。
「クロード、いいかな?」
「私のヒサツグが戻ってきた。」
とクロード。
「オレ、変だった?」
いつもと変わらないと思ったけれど。
「害意をぶつけられて、ストレスを感じていたんだよ。思考が変だった。」
と神子様。
「クロード、オレの立ち直りを待ってくれて、ありがとう。
神子様、ツッコミ、助かった。」
クロードは、オレを見て微笑む。
オレも嬉しい。
「三人でいるときに、二人の世界に入らないでよ。」
と神子様。
クロードは、パレードの中止と代わりのイベント、戸籍調査の指示を出した。
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クロードの友人だと名乗る男が、面会を求めてきた、と連絡が来た。
公爵に会わせてもらえれば、公爵に国王陛下の秘密を話してやる。
公爵に会わせてくれなければ、公爵の秘密を暴露すると脅しているそうだ。
小声で。
あまりにも、突拍子がない台詞なので、最初は無視されていた。
あることに気付いて、報告があがってきた。
「ヒサツグ様に出禁だと言われていた男女の男の方です。」
「医者。」
と神子様。
「顔を遠目に確認しよう。」
オレと神子様が、確認したところ。
くたびれているけれど、医者だった。
凶器は持っていない。
念の為、監視をつけている。
「ぼくが、会ってくるよ。医者の妹の文句も言う。」
と神子様。
オレは、隣の部屋にクロードと隠れた。
部屋の扉が開いた音がした。
「クロード。やっと会えた。なかなか会えなくて、大変だった。」
という医者の声は、すぐに切り替わる。
「神子様!どうして、ここに?」
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「医者は、何しに来たの?」
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「医者は、と聞くとクロードの嫁さんを思い出すからその言い方は止めてください。」
と医者。
オレは、医者から、嫁さん認定されているのか。
医者の言葉遣い、神子様に対して、ずいぶんフレンドリーだよな。
オレには、偉そうだったぞ。
どこのお医者様でいらっしゃいますか、と言いたくなるくらいに。
神子様には、友達感覚なのかな?
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